2007年 05月 17日
17歳もの寿命の差。
【モスクワ/ロシア 31日 AFP】ロシアの報道機関が伝えたところによると、ウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領は30日、ロシアは国の治安を保障するために核兵器を維持する必要があると述べた。写真は、モスクワ郊外ノボ・オガリョボ(Novo-Ogaryovo)の大統領官邸で会談するプーチン大統領(左)とミハイル・フラトコフ(Mikhail Fradkov)首相。(c)AFP
写真は、人殺しを何らためらうことのないという意味では
かねてから一貫性を保ち続けているキャラ、プーチンの
3月のコメントより。
◆ ◆ ◆
さて。昨日のエントリの続き。
平均寿命が33歳?
http://www.actiblog.com/yamaneko/35515
元ネタはこちら(動画)
http://www.afpbb.com/article/1599635
(つづく、としてしまったので、とりあえず続けてみる)※
昨日のエントリでは、
核兵器の開発とその実験(爆発)のおかげで、
オーストラリアでもヒバクシャ問題が派生していること、を
とある娯楽映画が分かりやすく描いていることを紹介した。
◆ ◆ ◆
当時、オーストラリアの内陸部では、
アボリジニが点在して暮らしていたいう。
オーストラリア政府は、核実験の実施に際して、
アボリジニに何の警告も、避難誘導もしなかったそうだ。
ちなみに、これと同じようなことは、
アメリカ合州国でも、当時のソビエト連邦でも、
フランスの植民地であったムルロアでも行われていた。
つまり、世界の各地で、
少数民族や先住民族の居留地などで、
核実験がバンバンと行われていた、というのが、
1950年代頃の状況としてあったわけなのだ、が。
◆ ◆ ◆
もちろん、この核による被害が、
アボリジニたちの寿命とどこまで関連しているのかは、
疑問ではある。
そこんとこ単純化しすぎじゃね、ということを言われたら、
確かに、というような気もする。
けれども。
ここで思い出したのが、もう1本のフィルム。
アメリカ合州国の核実験と
先住民族(いわゆるアメリカ・インディアン)との関係を
鋭く解き明かした、優秀なドキュメンタリーフィルムがある。
『Broken Rainbow』(壊れた虹)という、
1985年のアカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞した
有名なフィルムだ。
制作はBBC(英国放送協会)だった(はず)。
実はこれ、ニホンでもTBS系列の『報道特集』で流され、
自分もそれを録画したものを一応所有している(VHSで)。
(関係ないが、この放映時のCMの中に、あの
「私はこれで……会社を辞めました」の禁煙パイポ゚も
流れていたので、一緒に録画されているという、
何だかよくわからんおまけつきのビデオだったりする)
『Broken Rainbow』で描かれているのは、
ナバホの居留地での核被害と人権侵害の話なのだが、
その中に、
ウラン探鉱の残渣だか、
その周辺の汚染土壌だったかを原料に
家を建てたというナバホの夫婦のコメントがあって、
心底ぶったまげたのだ。
(他に家を建てる建材がなかった、ということだ)
この家に移ってから、体調が悪い、というコメントつきで。
このときは、
お願いだから、
この家はすぐに壊して、別の建材で家を建てて欲しい、と
心底思ったのだが。
そんな、放射線の出ているもんに囲まれて暮らしていて、
寿命が縮まらないわけがない、体調を崩さないわけがない。
以上が、昨日思い出した、もうひとつのハナシ。
◆ ◆ ◆
で、話をオーストラリアのアボリジニの問題に戻すと。
住人の平均寿命が33歳という、壊れた住宅。
たとえそれが大げさであったのだとしても、
他の地域と平均してすら、
アボリジニの平均寿命が59歳と、
他の人種たちと比べて17歳もの格差があるという事実。
(あの、壊れた家を見たときに、ふと甦ったのが、上の
『Broken Rainbow』のフィルムの一コマだった)
この落差、本当にどこから来ているのだろう。
そして、そうした先住民族へのしわ寄せは、
オーストラリアのアボリジニだけではなく、
世界のそこここである、ということが、
どうしてなかなか知られることが少ないのだろう。
なんとも、気の塞ぐような話なのだが。
※アボリジニの「失われた世代」のことを上手く紹介している文章作品に『裸足の1500マイル』(ドリス・ピルキングトン著のドキュメンタリー)がある。映画にもなっている。(ちなみに自分、映画は未見)
.
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登録日:2007年 05月 17日 23:00:05
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