2007年 07月 09日

選んだ理由。

「サーカス団は鳥類保護に努めよ」、PETAがインドで訴え

【7月3日 AFP】動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は2日、インド西部のムンバイ(Mumbai)で 国内のサーカス団に対し、鳥類保護に努めるよう訴えた。PETAの最新の調査結果によれば、コンゴウインコなど熱帯地方固有の鳥類が、インド国内のサーカスで小さなカゴに入れられ、羽をむしられるなどの劣悪な状況で飼育されているという。(c)AFP

AFPBB News


どんなに綺麗なねーちゃんでも、
PETAのニンゲンかと思うと、萎え。

どうして鳥類保護を訴える対象がサーカスなのか
(密猟者やペット販売など他にもっと適切な対象は
なかったのか、などなど)
あれこれとツッコミどころが満載の写真なんだが、
今回はそれ以前のお話をひとつ。


牛追い祭りでもPETAたちがさんざん取り上げられていたが、
それにしてもAFPでのPETAの登場回数の多さには
正直、首を傾げる。
なので、検索機能でサクッと数えてみた。
すると、
 記事数→212件
という結果に。

ついでに、
他の有名どころの動物・環境系 国際NGOの扱いがどんなんかも、
続けてサクッと検索をしてみた。
ら。
こんな風になった。

Greenpeace(グリーンピース)
→277件
 グリーンピース・ジャパン http://www.greenpeace.or.jp/

WWF(World Wide Fund for Nature/世界自然保護基金)
→57件
 WWFジャパン http://www.wwf.or.jp/

Sea Shepherd (シーシェパード)
→13件
 (日本支部なし、日本語サイトなし)

IFAW(International Fund for Animal Welfare/国際動物福祉基金)
→6件
 日本語 http://www.ifaw.org/ifaw/general/default.aspx?oid=89520

National Trust(ナショナル・トラスト)
→5件

FoE(Friends of the Earth/地球の友)
→3件
 FoEJapan(日本語) http://www.foejapan.org/

IUCN(国際自然保護連合)
→2件
 日本委員会 http://www.iucn.jp/
 
World Watch(ワールドウオッチ)
→1件
 日本語 http://www.worldwatch-japan.org/

Rainforest Action Network(レインフォレスト・アクション・ネットワーク・RAN)
→1件
 日本代表部 http://treesnotgunns.org/jp/home/

Conservation International (コンサベーションインターナショナル)
→0件
 CIジャパン http://www.conservation.or.jp/

地球環境と大気汚染を考える全国市民会議CASA
→0件
 CASA http://www.bnet.jp/casa/index1.htm
 

……
話題づくりの上手いグリーンピースが突出している以外、
あの有名どころもあの有名どころも
検索結果が一桁またはゼロという有様。
だのに、パチもん団体シーシェパードなんかは13件もヒット。
逆に、有名なシェラクラブなどでも、ヒットはゼロ。

一体、どういう基準で「記事化」することを選んでいるのやら。


◆ ◆ ◆

上に挙げた団体はいずれも国際団体で
尚且つ比較的規模が大きかったり有名だったり、
といったところばかりだ。
それでも、この格差。
環境NGOを身近によく知る身としては、
報道の持つ「選択基準」に首を大きく傾げてしまう。

これ以外にも、環境NGOには、地域に密着したもの、
小規模でもコツコツと実績を上げている団体が、
ゴマンとある。
大きくてきちんと調査ができて実績を上げている団体だけではなく、
小さくても頑張って調査をしていて実績を重ねている
団体もまたたくさんあるのだ。 ※


だけれども。

知られていないということは、
知らないニンゲン……それは報道関係者だったり、
その報道を読む読者たちということになるのだが……にとっては
存在していないにも等しい。

どんなにコツコツと「いい仕事」をしていたとしても、
誰も振り向かないし、誰も気にも留めない。

結果、
 環境団体ってPETAとかシーシェパードみたいなのんばっか?
というイメージだけが一人歩きをしていく。
環境NGOをよく知らない人にとってみれば、
リサイクル活動をしているか
こういうわけのわからんアピールで自己陶酔しているヤツラか、
という断片的なイメージで理解され、語られることになる。


◆ ◆ ◆

基本的に、
調査や、政治面や企業への提言活動などを行っている団体は、
かな~り地味だし、まず絵になりづらい。
おまけに、記者の側に多少の勉強・知識も要求されることも
ままある。

けれども。

もう少し会員が多ければ、もう少し寄付が集まれば、
もっといい活動が出来るであろう団体を幾らでも知っているが、
そうした団体が誤解のないかたちで報道に取り上げられることは
とても少ないし、
逆にそうした機会がなかったために、
結果、活動を縮小せざるを得なかった団体もまた……ある。
しかも、結構な数。

もちろん、その原因が報道にだけあるとまでは言わないが、
PETAの半裸を映している暇があれば、もうちょい勉強したら?
と言いたくなる気持ちは、すげーある。
正直。


環境NGOの良し悪しもあるが、
それ以前に、
 絵になるもん
 目を惹くもん
 おもろいもん
を中心に取り上げているようにしかみえない、
報道各社の選択姿勢そのものが、
逆に環境問題そのものを悪化させている可能性がある、
乃至は
実のある活動を行っている環境NGOの足を引っ張っている
可能性がある、
ということも
どうか、もう少しだけ考えてほしいものなんだが。


※:特に日本のNGOに関して言えば、専従職員が1人、良くて数名、場合によっては全員がボランティアのみで回している、というような規模のものが圧倒的多数。人的資源がそのような状態で、満足のいく広報ができることは、まずありえない。

.

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登録日:2007年 07月 09日 16:45:59

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