2007年 11月 02日

そのうちヒトもこの29%の中に含まれる、かもしれない

霊長類の約3分の1が絶滅の危機に、IUCN報告発表

【10月27日 AFP】スイスに本部を置く国際自然保護連合(World Conservation UnionIUCN)は26日、ヒトを除く全霊長類の3分の1近くが絶滅の危機にあるとの新たな報告書を発表した。
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(c)AFP

AFPBB News


より詳しい情報があるので、そちらを紹介。

IUCN日本委員会の方にはまだ情報がなかったのだが、
一緒に報告書を発行したコンサベーション・インターナショナル(CI)さんが
 http://www.conservation.or.jp/
素早くニュースリリースをアップしてくれていた。
こちら
 http://www.conservation.or.jp/Newsroom/Press_Release/2007_10/25MEP07.htm


この報告書の作成も、
国際自然保護連合(IUCN)のほか、
種の保存委員会(SSC)、霊長類専門家グループ、国際霊長類学会(IPS)と
コンサベーション・インターナショナル(CI)の共同で行われたもの、とのこと。


◆ ◆ ◆

詳しくは上記リンクのニュースリリースへと飛んでいただきたいのだが、
簡単に紹介だけ。


絶滅の危機にある霊長類は、全世界の霊長類のうち29%にも及ぶ。
チンパンジーやゴリラ、キツネザルといったニホンでも馴染みの深い霊長類が
そのリストに上がっている。

IUCN作成のレッドリストで上がっている数字に基づくと、これは
394種の霊長類のうち114種が絶滅の危機にあるということになる。
(もしも手近に電卓のある方は、この数字を叩いてみて、
29%の危機という数字を実感して欲しい)

絶滅の危機を呼ぶ原因となっている理由も挙げられている。
たとえばそれは、
熱帯林の破壊であり、
違法な野生生物取引であり、
またブッシュミートとしての食肉の広がりだったりするわけだが、
やはり深刻なのが地球温暖化の影響だという。

CI会長のラッセル・A・ミッターマイヤーさんによると、
とりわけアジアの状況が最悪だという。
上記で理由として挙げられている、
熱帯林の破壊や野生生物の商業取引
(狩猟やペットとしてのニーズがあるのだ)を心配し、
この状態ではせっかく見つかった新種であっても
発見と同時に生息地が破壊されてしまうのではないか
という危機感を抱いている。
また、
>最近発見された種は、生息数が少ないことと生息範囲が限られていることから特に生息域の破壊などのリスクに脆弱である、
という指摘でニュースリリースは締めくくられている。

新種の発見という事柄も、単純に喜んでばかりもいられないのが
今の世界の環境だということだ。


◆ ◆ ◆

簡単にだが要点をまとめると、
商業伐採やプランテーション化など熱帯林の破壊の停止、
ペット化や食肉を目的とする狩猟の禁止、
これらの行為を具体的に止めたり減らしたりする方策・施策を取ること、
構造的にそれらをしなくて済む世の中にしていくことこそが、
この114種の霊長類、わたしたちの地球の仲間たちの存続に対して
求められている。
加えて、温暖化対策も早急に対処しなければならない。


それに、
ヒトにこれだけ近い種が29%ものボリュームで危機にさらされている
ということを見てみると、
近縁種のヒトもまた危ない、という読みはそう外れてはいないだろう。

つまりこれは、ヒトを除く霊長類たちだけの危機ではなく、
同じ地球に生きるヒト、ホモサピエンスもまた危機にさらされていること、
これらの事例はその表出のひとつのかたちでもあるのだ、
ということが言えると思うのだが、いかがだろうか。
地球環境の破壊や汚染がここまで進んでいる中、
類人猿、霊長類たちが危機にさらされている一方で
ヒトだけが無事、というようなオメデタイ状況があるとは
到底思えないのだが。

ともあれ、
詳しくは、上記のCIさんのニュースリリースのページを参考にしてほしい。
さらに、この件についての情報が入り次第、当ブログでもフォローしていく予定。

(文章の一部、11月2日に訂正)
.

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登録日:2007年 11月 02日 00:30:51

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