2007年 11月 27日

武器はいらねぇ、風呂をくれ

イラクで太陽熱を利用した温水装置が人気

【11月26日 AFP】(一部修正)イラクでは温水の需要と電気の供給量不足から、太陽熱を利用した温水装置の人気が高まっている。(c)AFP

AFPBB News


民生協力をしたほうが兵隊送るよりもカネがかからなくて済みそうな気がする、
乃至は
少ない投資で多くの共感を得られる、とでもいうか。
そんなことを思いながら。

この太陽熱温水器のボディに漢字「神源」「大富豪」とあるから、
てっきりどっかのニホンのメーカーかと思ったら
そうじゃないらしい。
検索しても引っかからず。
(社団法人ソーラーシステム振興協会の会員リストにもなし)
恐らく中国か韓国の企業か。
まあ、いいや。

この写真を眺めながら、
哲学者で翻訳家の中山元さんの ※1
『発言~米同時多発テロと23人の思想家たち~』(朝日出版社 2002年)で
中山さんが紹介していた、
サスキア・サッセンによる ※2
 爆弾ではなくドルを投下することによってテロの根絶をめざすべき、
という提案を思い出した。

まあ、こちらの書籍で取り上げている場所は
アフガニスタンなのだが。

要はまあ、
憎しみがテロを産むのなら、その憎しみの元そのものを
破壊(=武力による介入)するのではなく
解体し、無化してしまえばいい、
ということだろうと勝手に解釈している。

「善か悪か」の二元対立の分かりやすい理解や
それに対するまたも単純な「戦争か平和か」といった
二項対立的な方法論だけでなく、
常に「それ以外」の方法論を頭に置くようにしておくことは、
国際理解のためのはじめの一歩、だと思う。
ブッシュにしろどこぞの国のお大臣にしろ、
そういうことになかなか発想が及ばないのが、
多くの涙を生んでいるんだろうなあ。

先にカウンターパート(いわゆる現地の人びと)の意向を聞くことが
もちろん必要だけれども、
(でないと、善意の押し付けにしかならない)
どうせ同じ税金を使うのであれば、こっちの方がいいよなあ。 ※3
地元に喜ばれている感じもいいし、
何より、エコだし。


※1:中山元さんサイト:http://polylogos.org/
ちなみに本の感想も本家サイトにアップしてある。古い書き物なので恥ずかしいが、参考に。http://www1.odn.ne.jp/yamaneko/sora-kakera-hon-116.htm
※2:サスキア・サッセン/アルゼンチン生まれ、アメリカ合州国の大学の教授(シカゴ大学など)。社会学者。
※3:きっと癒着や賄賂なんかもありそうだけれども、それは兵器供給や兵隊送り込むにしても同じことが言えると思うので。

.

カテゴリー[ 戦争と平和 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 11月 27日 15:18:21

代替という発想の限界

夢の水素自動車、実用化の道のりはまだ遠い?

【11月26日 AFP】米国は向こう20年で水素自動車の普及を図る方針を示しているが、水素がガソリンに取って代わるには、経済性や実用性の問題を克服しなければならないと専門家らは指摘する。
≫続きを読む…
(c)AFP

AFPBB News


AがダメならBを導入、という方法論が既に破綻しているのでは、というハナシ。

てか、
 車減らす方が早くね?
という結論でも別にいいような気がする。

要は、環境負荷(注)を減らしたい、というハナシなんだろうから。
(注:温室効果ガス排出を減らしたいとはイコールでない)

別に水素自動車そのものに限らず。
恐らく、ほとんどの技術や方法論が同じような問題を抱えている
ことだろうと思う。

今ある自動車の環境負荷は、別に運転時の排気ガスだけに限らない。

製造時や廃棄時の環境負荷や汚染も当然問題がある。
特に自動車のような、大きな物体の場合は、
鉄類などの資源浪費の点からもこれは考えなければならない点だ。
鉄鉱石を掘って持ってくるところの重機の排出する二酸化炭素から
運搬する段階のエネルギー消費から
車へと製造する段階、販売する段階、活用する段階
そして廃棄の段階の手段まで、
エネルギーの消費と環境汚染はついて回る。

活用時には、温室効果ガスをはじめ各種の排気ガスが問題となるのは
当然だが。
そこだけ見ていてもなんだかなあ、というか。

技術だけで全てが解決、というような方法論が通用したのは
高度経済成長期までのことで、
しかもそれだって蓋を開けてみれば問題を先送りにしていただけのことが
既に露呈している21世紀だっていうのに、ねぇ。


【11月29日追記】
読み返すとちょっと舌足らずだったので少しだけ補足。

まず、代替品を開発したり技術を向上させること、全般を否定しているのではないことは強調しておきたい。
Aというものに悪い点がみつかったときに、B、C、Dと複数の代替案を持ち検討することは、もちろん必要だと思う。
ただ、そこで1つの代替案だけに固執したり、科学技術を信仰してしまったり、というのが「限界」を生み出しているのではないか、ということで、今回はそれがとてもわかりやすい事例として提示されていたと思う。

この件、また改めて近々エントリとして取り上げたい。

.

カテゴリー[ 資源・エネルギー ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 11月 27日 14:59:49

カレンダー
< 2007年 11月 >




1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
プロフィール
山猫通信社 篠宮
山猫通信社
カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
このメモは猫のヒゲ
◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
最近のコメント
[07/29] タテゴトアザラシ エトセトラ
[06/30] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 管理人(山猫通信社)
[06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
[06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
[05/29] ホッキョクグマは野生のクマ 管理人(山猫通信社)
[05/28] ホッキョクグマは野生のクマ あるる
[04/07] オーストラリアのアジアゾウと森林 管理人(山猫通信社)
[04/05] オーストラリアのアジアゾウと森林 うえ
[02/12] これはいい記事。 管理人(山猫通信社)
[12/19] 発見、即、絶滅危惧指定、とならないように 管理人(山猫通信社)
最近のトラックバック
検索