2007年 12月
天災から人災へ
【12月28日 AFP】再保険会社の世界第2位、ドイツのミュンヘン再保険グループ(Munich Re)は27日、2007年は自然災害が発生回数でも被害額でも前年を上回ったこと、気候変動の影響で被害額は来年以降さらに増加するとみられることを明らかにした。
≫続きを読む…
(c)AFP
ここで写真に使われている柏崎刈羽原発のさまざまな「トラブル」は、
新潟県中越沖地震によって引き起こされたもの。
テキストが伝えたいその内容はよく分かるのだけれども、
気候変動、いわゆる地球温暖化が地震にどの程度影響を与えているのか、
そこんところがちょっと「?」なので、
(もちろん自分が情報を持っていない可能性もあるのだが)
この写真のチョイス、実は微妙な違和感を抱いた。
ま、地球温暖化そのものを人災と考えると、
それによって引き起こされるさまざまな自然災害も
「天災」の範疇ではなく「人災」の範疇へと
その認識が移行していくことも考えられる。
この記事が本当に伝えたい内容がその点だとすれば、
原発事故のようなどう考えても人災の範疇に入るであろう事例を
この記事の写真として選んだのは、
そんなにミスマッチではない、のかもしれない。
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登録日:2007年 12月 30日 23:43:43
他人を責めるのは楽なのだ~森林問題について
インドネシア、森林伐採が一因で世界第3位の二酸化炭素排出国に
【12月28日 AFP】インドネシアの広大な森林地帯は長い間、政府や企業によって膨大な利益を生む資源と見なされ、乱伐されてきた。
森林伐採は広範囲に広がり、その結果、同国は世界第3位の二酸化炭素排出国となるに至り、スマトラ(Sumatra)やボルネオ(Borneo)などの島々では毎年のように森林火災が発生するようになった。(c)AFP/Ahmad ZAMRONI
海外の森林破壊の情報に接した場合、
よく、その土地のヒトタチだけを責めている場合が見受けられるんだけれども、
ことインドネシアやマレーシア、はたまたパプアニューギニアやソロモン、
また古くはフィリピンなどに関しては、
わたし・たちニホンジンも同じ穴の何とやら、だ。
と、言うよりも、ニホンはそれ以上に悪質なクライアントであったりする。
◆ ◆ ◆
このインドネシア、写真はスマトラ島のリアウ州とのことであるが、
そこで伐られた木の多くがニホンにやってきている。
ソースはこちら。
熱帯林行動ネットワーク、当該情報のページ
http://www.jatan.org/ipp/index.html
ウェブ上のデータはやや古いものの、
熱帯林行動ネットワークではだいたい毎年1、2回は現地に行っている。
今年もこの件についての学習会が行われるなど、
(そのときは2007年3月訪問の最新データに基づいて報告された)
状況的にはあまり好ましい変化は見られない模様。
一部の企業が
インドネシア材パルプのコピー用紙の取り扱いを止めていたり、
具体的な代替品にはどういうものがあるかなど
(再生紙100%コピー用紙の紹介や
「環境負荷の少ない製品」であることを第三者が認証したマーク
のついた製品を買うことを提案するなど)
の情報がわかるので、
インドネシアの森林について、嘆いている暇があったら
これらの情報を入手して、
「ニホンにいてもできること」をさっさと開始したほうがいい。
◆ ◆ ◆
インドネシアの原生林は、何も紙になっているだけではない。
それ以外の「モノ」としても、
ニホンにたくさんたくさんやってきている。
写真説明にも出ていたボルネオ島は、
北3分の1がマレーシア領、南の広い方がインドネシア領だが、
この島からも原生林が伐られ、ニホンに木材として輸出されている。
その昔、1980年代はむしろマレーシア側からの輸出(伐採)が盛んだったが、
その頃の最大の得意先は、我がニホン国。
しかも、質の良い原生林(木材)が枯渇してきてから、
伐採の比重はインドネシアにシフトしていった。
と、いっても、今でもマレーシア側もまだ伐採は続いているし、
それに伴う環境破壊は続いている。
で、それらは紙の原料というよりも、
建築用の用途が一番の目的。
80年代から90年代のニホンの様相といえば、
知っているヒトは知っているとおり、バブル時代の真っ盛り。
コンクリート打ちっぱなしのオシャレなビルが
どんどんと建てられていた時代だ。
そのコンクリートを流し込んで固める「型枠」、コンクリートパネル(コンパネ)、※
その原料の出所を辿っていくと、
実はマレーシア、インドネシアの原生林だった、というわけだ。
ちなみに、このコンパネ用材をニホンの森林で代替すると、
コンパネの値段がとんでもなく跳ね上がるので、
なかなかシフトは変わっていかない。
一部、がんばっている例もあるけれども、
全体の流れとしてはごく一部に留まっている。
けれども、もしもニホンの材であれば、
それらはほとんどが植林木からの調達になると考えられる。
植林木を適度に使うことによって逆にニホンの人工林の健康度が保てる、
より環境配慮型の森林経営がなされる、という循環も生み出せる。
でも。
海外から、やってくる材の方が、
安 い ん だ よ ね ぇ
と、いうことだ。
インドネシアやマレーシアの森林は、このコンパネのほか、
建築の内装材や床材、また家具などにも結構使われている。
家具などは、直接ニホンに輸出するのではなく、
一度中国などに材として出荷され、そこで組み立てられ、
さらにニホンにやってくる、といった例も多い。
◆ ◆ ◆
現地の森林がなくなることで、
たとえばオランウータンやスマトラサイやアジアゾウの亜種が
絶滅の危機に追いやられていることや、
沈香などの林産物の品質が落ちて
今後手に入れられなくなるのではないかという不安が高まったりという、
生物多様性やその他諸々の課題は
このブログでも時折エントリとしてあげてきた。
ので、今回はそれらの背景は端折ることにする。
(参照は左の「森林」「種の多様性」「絶滅危惧種」等のタグで)
また、このブログではこれまであまりフォローできていなかったけれども、
こうした森林伐採や「開発」というものが、
現地の人びとに対してどのように作用してきたのかと言えば、
あまり好ましくない変化がたくさん起こった、ということが挙げられる。
普通、こういう環境vs経済発展、という図式で見ると、
現地人は儲けている、という目線になりがちだが、
なんてことはない、
儲けが落ちるのは現地の一部の有力者や政府関係者たちだけで、
多くの庶民、特に先住民族など政治的に周辺に追いやられている人ほど
割を食っている。
自分が80年代後半~90年代にかけて
こうした情報を知ることができたのも、
現地で暮らす先住民族が
「森林伐採によって原生林が破壊され、
自分たちの生活が営めなくなった、
それどころか健康被害や死亡事例すらある」
ということを、必死の思いで世界に情報発信をして、
それをマスコミがある程度きちんと取り上げてくれたから、でもある。
今、報道はパッタリと止んでいるけれども、
こうした状況は別になくなったわけではなく、
マスコミが飽きたから報道されなくなっただけのこと。
この写真記事のタイトルもそうだが、
今は「温暖化」がらみでないとマスコミはなかなか取り上げることをしない。
それはさておき。
◆ ◆ ◆
と、これ以外にも
70年代にはフィリピンの森林を同じようにして丸裸にして
ニホンは高度経済成長の仕上げをしていたとか、
マレーシアやインドネシアでは木材の商業伐採が入ることによって
今度は跡地をアブラヤシプランテーションとして開発して
環境破壊の悪循環をつくりだしていたりとか、
いろいろなハナシがあるんだけれども。
まあ、年末にあまり暗いハナシを続けてもしゃーないから、
とりあえず
他人を責める前に、その根本の原因がどこにあるのか、
需要と供給の構造を見ないで一方だけに原因を押し付けていないか、
といったことをもっときちんと見ることのできる目を養ったらどうじゃろか?
とだけ提案をしておく。
見る目を養う、だなんて、新年の抱負にもちょっと使えそうな言い回しだし。
※:現在では、このコンパネの一部には中国やロシアといった材が使われていて、これまた現地の森林破壊を招いている可能性が高いということで問題になっている。
(今回時間に余裕がないので、当ブログの過去エントリや他社報道記事リンクの整備は、おいおい暇を見てやっていく、予定……すまん)
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登録日:2007年 12月 28日 23:06:16
2007年のまとめ(←嘘。
【12月26日 AFP】2007年も動物をめぐり、世界各地で数々の珍事件が起きた。
≫続きを読む…
(c)AFP
小ネタ集だが、
ネタたちの中には過去にAFPBBで取り上げたものも多く含まれている。
その写真へのリンクくらい貼っとけばいいのに。
とりあえずまあ、つらつらと、その中の幾つかに軽くツッコミ。
◆ ◆ ◆
>英国の野生生物保護区に生息する17歳のコカトゥー(オウムの一種)は、チョコレートのイースターエッグを本物の卵だと思い込み、その上に2週間座って温め続けた。
当然、肝心のチョコは溶けてしまったと思うんだが。
この場合、2週間も温めたその(溶けたであろう)チョコがどうなったのか、
そのときのコカトゥーがどんなリアクションをしたのか、
結構気になる。詳細希望。
◆ ◆ ◆
>ハリネズミは英国本島では絶滅の危機にある。路上で車にひかれることが多いためだ。一方、スコットランドのウイスト(Uist)島ではハリネズミの数が増えすぎており、希少な鳥類の卵を食べる厄介者となってる。スコットランド当局はハリネズミを退治したいが、そうなると動物愛好家からの反発は避けられない。そこで、ハリネズミを生け捕りにして、英国本島に放すという方策で、この問題を解決した。
一見良いことのように思えたんだけれども、
肝心の車の問題を放置したままでは、
本土で轢かれるために放される、という循環ができかねない気が。
数の増減が帳尻が合うからといっても、
やっぱ轢かれる方の立場に立って考えるとちょっとそれは言えないなぁ。
まあ、絶滅の危機に対して指をくわえて何もしないよりはまし、という程度かも。
◆ ◆ ◆
>オーストラリア北部のクイーンズランド(Queensland)州にあるゴルフ場では、外部から持ち込まれ厄介な疫病を引き起こしているオオヒキガエルが、地元ゴルファーたちを悩ませている。当局がゴルファーたちに対し、「オオヒキガエルをボールにしてはどうか」と冗談交じりの提案をすると、動物愛護者たちはこの提案に反発の意向を示した。
『不思議の国のアリス』のハートの女王的発想。
つまり、悪趣味なことこの上ない、を地で行くという。
肝心のオオヒキガエルだが、
外来種だから問題なのか、
それともゴルフという環境破壊型娯楽の邪魔だからなのか、
そこんところをもうちょいきちんとツッコミ入れてくれないと。
いずれにせよ、外来種・移入種の処理について
この発言者が非常に無知ということだけはよくわかった。
◆ ◆ ◆
そのほか、
中国の鯉とかトラブル(犬)への脅迫だとか、
AFPのランキングで結構長い間上がっていた記事も幾つか。
こういう振り返り記事一覧みたいなもんを見ると、
2007年ももうそろそろ終わりやねんな、としみじみ。
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登録日:2007年 12月 28日 17:56:32
食うは一時の欲、食わぬは一生の快
【12月21日 AFP】町村信孝(Nobutaka Machimura)官房長官は21日の記者会見で、調査捕鯨で計画されていたザトウクジラの捕獲を当面見合わせる方針を明らかにした。
≫続きを読む…
(c)AFP
横顔がナイスなザトウクジラの写真。
表情が実にいい。
◆ ◆ ◆
これはひょっとして捕鯨に限らないのかもしれない。
食っちまえばそこでそいつはいなくなっちまう。
けれども、食わずにとっておけば、また何度も楽しめる、
と、お題に挙げたようなことは
あれこれの事例に当てはまるのではないかと思いつつ。
実際、全体的な産業構造を考えた場合、食べることよりも
ホエールウォッチングのような観光に力点を置いた方が
長い目で見て上手く儲けられると思う。
しかも、敵をつくることなしのWin-Winで。
◆ ◆ ◆
だいたい、今の(飽食)ニホンで
そこまで必死こいてクジラを食わなければいけない理由は何なのか。
同じように絶滅が囁かれているマグロと比べても、
多くの食卓においては
マグロほどの切実さはクジラに関してはないだろう。
んでもって、第一次産業振興の観点から言えば、
近海漁業へのてこ入れや沿岸で行う養殖の技術を高めるといった
自給率アップにつながる施策の方が
ずっと重要というか、優先度が高いと思う。
それでもまあ結局、こんだけ捕鯨派の声がでかいということは、
それだけ業界が上手い具合に為政者に圧力かけてんだろう。
◆ ◆ ◆
もうひとつ言ってしまうと、
ニホンの文化だ、伝統だ、云々という
メンタリティに訴えかけるような宣伝は、正直鬱陶しい。
(ついでに白人たちが反対している、というのがまた感情を煽っているというか、
何気にうまい具合にニホン側の感情をコントロールしているところが
その野暮ったさに輪をかけている) ※
だいたい、伝統的な捕鯨のあり方と、今の商業捕鯨とでは、
ぜんぜん違うよなぁ。
昔は遠洋に出ることもなかったんだから、
これを伝統やら文化やらというカテゴリーに括るには、
いくらなんでも無理がありすぎるだろう。
日常的に和装をすることもないようなニホンジンが大半の状態で、
ここだけ限定で「捕鯨は文化」と言ってもねぇ。
それに、食に限っていえば、捕鯨のあるなしよりも米の消費減少の方が
ずっと文化破壊だろうに。
◆ ◆ ◆
もうひとつ大きな疑問があるんだが、
ニホンって何年調査捕鯨やってんだろう。
かなーり長々と、毎年「調査」をやっているよな、これ。
そんだけ長年の調査があるのだから、
さぞかし相当のデータが蓄積されていることだろう。
で、捕鯨賛成論者の中からは
数が増えているとか適切な間引きが必要だとかいう話もあるようだが、
そのデータがまるで説得力を持っていない(ように見える)のは、
単に宣伝が下手なのか、それとも
自分たちに都合のいい数字しか拾わないから
本当に説得力がないのか。
いったいどっちなんだろう。
◆ ◆ ◆
温暖化の影響でオキアミの量が激減していることや、
(捕鯨に限らず)収奪的な漁業が行われることによって
人為的に海中の生態系が相当乱されている事実を考えると、 ※2
海中の生態系ピラミッドの頂点に立つクジラ類が増えているというのは、
科学的に考え難いと思う。
クジラのみならず、イワシやマグロまでも資源枯渇が言われる中で、
反対論者の議論を突き崩すには、相当の科学データが必要だと思われるが、
それはいったいどこにあるのか。
ことに絶滅の危機というケースに関しては、
予防原則の適用が相応しい。
いや、実は大丈夫でした
ということが科学的に証明されれば、
その時点で再開すればいいだけの話ではないのか、これは。
※:クジラが利口だとかバカだと可愛いとか醜いとか、あるいは白人がウシは食っていいがクジラはだめというのがけしからんとか、そういう感情論的なものはもう止めにしたほうがいいと思う。海洋中の種の多様性が損なわれるかどうか、だけで見ていくことができないものなのか……と溜め息が。
※2:捕鯨ではないが、ヴァンダナ・シヴァの『食糧テロリズム』の62~63Pくらいにそのあたりの詳細なデータがある。
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登録日:2007年 12月 22日 00:29:29
炭素排出量ゼロは言い過ぎだと思う
【12月19日 AFP】(一部更新)“地球最速のエコボート”と称される「アースレース(Earthrace)」が、バイオディーゼル100%、炭素排出量ゼロでの世界周航最速新記録に挑む。
≫続きを読む…
(c)AFP
てか、過剰広告かと。
このボートは昨年のこのエントリで取り上げたヤツ。
2006年10月27日 カッコイイとはこういう艇を言うんだぜ
http://www.actiblog.com/yamaneko/18594
今回は写真一枚のみ。
昨年のバージョンの方がいろいろあってカッコ良さが引き立ったんだが。
2006年10月26日 AFPBB
世界初、代替燃料使用の高速パワーボート - 米国
まあ、志はよろしいかと。
塗装に毒性がないことや、
>Bethune船長と2人の志願者から吸引した脂肪約10リットルも燃料として使用される
てなあたり。
何気にすごいことやってるな、これ。
で、お題でいっているのは、
あくまでも「燃料の」二酸化炭素排出量がゼロともみなされる、というだけで
艇の建造費なんかには相応の温室効果ガスの排出があることは
無視してエコだエコだと持ち上げすぎるのは行き過ぎにならないかな
ということ。 ※
もちろん元の方向性がエコをきちんと見据えてのことは確かなのだけれども、
それだけで手放しで褒めちぎるのもまだ早いような。
まあ、それでも艇はカッコいいよな、これ。
エコをつきつめていくのであれば、
量産が可能だとか民生用での活用が広められそうだとか、
そういう方向性が出てきてからの方がより評価できそうな気がする。
その意味では、楽しみというかなんというか、だな。
※:燃料として予定されている(らしい)大豆やカノーラ油、ブドウエキスたちだが、それらが植物として成長の過程で地球上の二酸化炭素を吸収した、だからこれらを燃料として使う分にはその吸収した分を放出する、という構造を指して「二酸化炭素排出はプラスマイナスゼロとみなすことができる」ということは、こういう場合きちんと押さえておいたほうがいい。
あと、それらの油が植物として成長する際に使った農薬や肥料による環境負荷や、農地開発による生態系の変化だとか、そういうのんもある、ってことも。
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登録日:2007年 12月 20日 23:09:50
金持ちはどこでも皆 同じことを言う
【12月17日 AFP】深刻な電力不足が今後約10年間続くことが予測される南アフリカでは、あふれる陽光と長い海岸線を生かした代替エネルギー源の模索がゆっくりとではあるが、歩みを始めている。
≫続きを読む…
(c)AFP/Fran Blandy
ことは南アフリカだけではなく。自然エネルギーについて取り上げると
いっつも聞こえてくるのが
>再生可能なエネルギーは、高くつく
のような言い回し。
どうして自然エネルギー(再生可能エネルギー)が高くつくのか。
というか、
どうして化石燃料(石油、石炭)や原子力が高くなくて済んでいるのか。
それは社会の仕組みが、そうなっているから。※
というと、大雑把すぎるんだけれども。
化石燃料が(今の時点では)安いのも、
化石燃料を燃やしたことによって出てくるマイナスの影響について
対価を支払っていないから、というのも当然ある。
化石燃料を燃やして得られるマイナスの影響というのは
つまりはだいたい地球温暖化のことなんだけれども、
(厳密に言えばそれ以外のマイナスの影響もあるが、
ここでは単純化してみていく)
温暖化によって地球がどれだけの迷惑を受けるか、
ジンルイがどのくらいの被害を被るか、
今、そこんところをお金に換算してその分を上乗せ、
なーんてことはしていない。
あるいは石油・石炭の代替燃料といわれている原子力でも、
原子力発電で発生する核のごみについて、
環境に負荷を与えないかたちできちんと後始末をつけるには、
ものすごくお金がかかるものなのだが、
それもやっぱり先送りされている。
しかもこれ、技術的にもまだ開発段階。
危なっかしいことこの上ない。
あるいは南アに関して言えば、
原子力発電の原料であるウラン鉱石を
現場で実際に掘り出している人たちがいると思うんだが、
その人びとの健康被害を相当無視しているのではないかと予想。
健康被害をきちんと補償したら、とんでもなく原価が跳ね上がるのではないか。
まあ、(社会的)弱者へのしわ寄せというか、見てみないふりというか。
そうした「先送り」や「見ないふり」が前提の構造に乗ったエネルギー源と、
とりあえず先送りの要素があんま少ない(と見られている)
太陽光やら太陽熱やら風力やらとを比べるのは、
あまりにも前提条件が違いすぎる。
おそらく言う方は、分かっていて言っているんだろうけれども。
なんせ、そのほうが自分んとこの商売が上手くいくからな。
※:まあ、そういう企業が儲かるように社会構造が出来ている、というか。そうして力を得た企業が、既得権益を失わないように、自分んとこの事業がよく回っていくようにいいように仕組みをつくってしまうのは、どこの国もあんま変わらないと思う。大型ダムに見られる利権などがいい例。逆に、地域密着で進行させやすい自然エネルギーは利権のようなウマ味は少ない、よって金持ちがあんまり熱心でない、という構造かと。
ここはやはり、太陽光はじめ環境負荷の少ないエネルギー(自然エネルギー)がきちんと「儲かる」仕組みを組み立てないと、環境破壊型のエネルギー利用はなかなか比重を減らせないだろう。
自然エネルギーに関する過去記事など
2006年3月9日 自然エネルギーと電力
http://www.actiblog.com/yamaneko/3673
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登録日:2007年 12月 19日 23:52:20
温暖化とホッキョクグマ
【12月16日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島のデンパサール(Denpasar)にあるクタ(Kuta)ビーチで15日、国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)のメンバーが、海面上昇から次世代を保護する必要性を示すため、ホッキョクグマに扮(ふん)して抗議活動を行った。
≫続きを読む…
(c)AFP
かぶりもののクオリティが平均して低いグリーンピースにしては珍しく、
このホッキョクグマはいい。
さらにこっちの写真だと人さらいっぽい(←嘘)のが面白い。
でも、こっちのペンギンの方が個人的にはもっと好みかもしれん。
目がイッちゃっている感じとか。
このペンギンは別の写真でWWFの団扇を持っていたから、
中の人はWWFのサポーターかもしれない。
と、お題写真にグリーンピースがらみのものを立て続けに選んだが、
本当に紹介したい写真は、実はこちら。
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=51339
自分が息抜きでよく使う写真投稿サイトのpya! さんの中で
http://pya.cc/index.php
偶然出逢った一枚。
◆ ◆ ◆
ついでに、最近拾った温暖化の影響を受ける動物関係の情報を。
一部は、備忘録がてら<続きを読む>に貼り付け。
12月11日 WWFニュースリリース
南極からのSOS! ペンギン・パンフレットを作成
http://www.wwf.or.jp/activity/climate/news/2007/20071211.htm
↑を受けて、
12月11日 共同(goo経由)
温暖化で南極のペンギン危機 氷解け繁殖地減少
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2007121101000646.html
共同だけではなく、時事も報道。
12月12日 時事(yahoo! 経由)
ペンギンが温暖化の犠牲に=WWF
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071212-00000019-jij-int
ペンギンだけではなく、サンゴも。
12月17日 時事通信(goo経由)
大気中のCO2濃度の増加でサンゴ全滅の危機=米研究者
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/science/jiji-AFP015603.html
これは元記事がAFPのようなので、そのうちBBに写真がアップされるかも。
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... 続きを読む
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登録日:2007年 12月 18日 23:37:19
すまん、何がめでたいのかわからない。
【12月11日 AFP】京都議定書採択から10年目に当たる11日、インドネシアのバリ(Bali)島で開かれている国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第13回締約国会議(COP13)会場の一角で、巨大な記念ケーキが披露された。
京都議定書は1997年12月11日に採択され、地球温暖化防止のための野心的な目標を設定した。しかし、ポスト京都議定書に向けたCOP13の協議は難航、10周年記念に暗い影を落としている。
11日夜には日本の環境保護団体とUNFCCC主催のパーティーがそれぞれ予定されている。(c)AFP
ちょっと前の写真ですまんが、どーしても違和感がぬぐいきれないので一言だけ。
ニホンの場合、
10年前に定めた二酸化炭素の排出抑制の目標を達成できていないばかりか
その目標を大きく上回る悪いペースで二酸化炭素を排出し続けている状態が
ずっと続いている。
何を祝っているのか、なんでケーキカットしてんのか、
ほんま わ か ら へ ん 。
ただ単純に、この報道がそこんところのツッコミが甘いだけなのか、
それともただ本当に「お祝い」をやっているのか。
(てか、その手の息抜きなら、他人の目につかないところで身内だけでやってくれ)
もしもここで祝うことがあるとすれば、
政権の変わったオーストラリアが京都議定書に参加してくれたことくらいだろう。
ニホンの場合、地元の名前入りの議定書でありながら、
それに泥を塗るかのような10年間でもあったわけで。
さらにそれが各方面から非難の素となっているというのに、なんじゃこりゃ。※
京都議定書は
別に何らかのかたちで「誇る」ような国際ルールでもなんでもなく、
定めた目標に向かって行動し、目標が達成できればスパッと解散するような、
道具立てのひとつに過ぎない。
京都、と日本名が入った国際ルールが10年維持できたことが
そんなに誇らしいのなら、
それに見合った結果を出してからお祝いをすればいいと思う。
てか、美味いビール(ケーキでもいいが)が飲めるのは、そのときだけだろう。
なんだか、グリーンピースらしからぬイベントだな。
広告戦略をミスったかのような。
ちなみにこのケーキの件、オフィシャルサイトでは一切触れていないことが
さらにナゾなんだが。
※:たとえばこの記事とか。
12月8日 朝日 温暖化対策実行ランク 日本、42位に急落 NGO調査
(本文は<続きを読む>に収納)
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... 続きを読む
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登録日:2007年 12月 18日 23:03:11
発見、即、絶滅危惧指定、とならないように
【12月17日 AFP】(18日写真追加)非政府組織(NGO)の国際環境団体「コンサベーション・インターナショナル(Conservation International、CI)」は17日、インドネシアのパプア(Papua)州ホジャ(Foja)山脈の「秘境」で、新種とみられる2種のほ乳類を発見したと発表した。
≫続きを読む…
(c)AFP
情報の出所は国際環境NGO、コンサベーション・インターナショナル(CI)。
そのニホン サイトでも既にニュースリリースが出ている(和文)。
http://www.conservation.or.jp/Newsroom/Press_Release/2007_12/Foja2007.htm
哺乳類が2種も立て続け、というのんが、ちと驚き。
しかも、まだ小さいサイズのものであれば
未発見の哺乳類はいると考えられていたものの、
実物写真のものは相当デカい。
都市部のネズミの5倍ということだが、
こんな大きいサイズの新種にまだお目にかかれるとは思わなんだ。
ロストワールドとも呼ばれる西パプアだが、
CIのニュースリリースによると、この新種らを発見できた地域は
>フォジャ原生自然地域は、アジア太平洋地域で道路の無い最大の熱帯林である大マンベラモ流域の一部
とのこと。
開発がほとんど入っていない(っぽい)ということで少しほっとしているが、
それがいつまでもつか、という心配も湧き上がる。
なんせインドネシアは、違法伐採こそ取り組みがあるものの、
それ以外の開発(農業やらプランテーションやら)には
基本的にかなりご執心という国でもある。
いつまでもこの地域の自然環境が失われないでいられるかどうか、
油断は禁物だ。 ※
そうはいっても
ある程度開発が入った(=環境が劣化した)ことによって
新種もまた発見されやすくなった、
という状況ではなかった模様。
それだけは何より。
お題にも挙げたように、発見と絶滅の危機とが抱き合わせとならないように、
祈るのみ。
※1:ちなみにこういう(環境負荷を無視した)開発で伐採されたり生産されたり品物をニホンが輸入している、というのもまた事実。そこで原生の自然を守るためにできるもっとも簡単な方法は、「こういうもんを買わない」という選択だろう。そこで、何が「こういうもん」に該当するのかを、わたし・たちはもっと調べたり、売り手に質問したり、売り手にリクエストしたり(なんせお客様は神様だ)、という、つまりは知るということを面倒がらずにしていく必要がある。
※2:関連しそうな当ブログの過去記事も貼り付けておく。
2006年2月6日 失われて・いない・世界
http://www.actiblog.com/yamaneko/3111
あと、報道もいくつかあるが、17日のCNNだけ<続きを読む>に保管。
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... 続きを読む
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登録日:2007年 12月 17日 23:40:32
こんなにおもろいネタなのに
【12月3日 AFP】2日に下院選挙の投票が行われたロシア。
≫続きを読む…
(c)AFP/Marina Lapenkova
なんだか、ニホンの田舎のこととしてよく聞く、
誰が誰に投票をしたかが1票単位でわかる云々
と似たようなメンタリティというか。※
このロシアの田舎の話、とてもオモシロイんだが、
誰もブログに取りあげていない、のか。
ちと意外。
というか、AFPBBのブログのリンク、たまに張られないときがあるから、
これもそうなのかもしれないが。
※:もっとも、この「ニホンの田舎」の話もどこまで本当なのかはわからない。経験もないことだし、ただの伝聞だし。
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登録日:2007年 12月 13日 22:41:01
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- ◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
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