2008年 01月 23日

ペンギンとトウモロコシ

豪が南極に滑走路建設、研究体制を拡大へ

【1月19日 AFP】オーストラリアはこのほど、南極圏のケーシー(Casey)基地近くに、ウィルキンス(Wilkins)滑走路を建設した。航空路線を確保したことで、豪科学者は地球温暖化に伴う影響の研究体制を拡大するという。

 同滑走路は氷の上に建設され、毎年夏には同国タスマニア島ホバート(Hobart)から20-30便が就航する。(c)AFP

AFPBB News


南極→温暖化の影響がでかい地域→温暖化対策としてバイオマスはどう? てな
連想ゲームをしながら。

写真は、南極の氷の上にいる、小さな小さなペンギンたち。
写真を拡大しないと、ペンギンがいることなんてわからない。
んでもってこの氷の造形が、とても気になる。
まるで、波が盛り上がってから落ちる、その瞬間のような形に見えるので。

さて、取り上げたいのは写真のハナシではなく、
こちらの報道。
1月22日 WIRED NEWS
「トウモロコシは最悪」26種のバイオ燃料のエコ効果を分析
 http://news.goo.ne.jp/article/wiredvision/life/science/2008news1-15396.html
(本文は<続きを読む>にも収納)

この間、読売の記事だったか、
バイオマスエネルギーのバイオを「植物性」だと勘違いしている
記事をみかけたが、
バイオエタノールやバイオディーゼルの「バイオ」とは、別に植物に限らず、
「生物由来の」というのが本来の趣旨。
牛糞を煮炊きの火力として使うことなども、立派なバイオマスエネルギーだ。

この記事の見出しにあるとおり、バイオの検討対象が26種類もあることに
驚くヒトも多いかもしれないが、
かなりいろいろなものがエネルギーとして活用できる。

結論を言ってしまうと、
 だから「バイオだから良い(あるいは悪い)」
と単純化してしまうことは
問題解決という観点からするとお門違いなことで、
こうした比較記事を参考にしながら、その地域にあった取り組みを
採用していくことが一番好ましい、というわけだ。
いつもこのブログで言っていることなんだけれども。

記事では、
>最も優れたバイオ燃料は、リサイクルされた食用油と、草および木由来のエタノールだった。(改行)逆に、最悪のバイオ燃料は、ブラジルの大豆、マレーシアのヤシ油、米国のトウモロコシから作られるもので、これらはすべて、それぞれの国でバイオ燃料プログラムの中心となっている。

これ、前者は地域密着のバイオマス、
後者はプランテーションなど大量生産して遠方から運んでくる
グローバリゼーションに則ったバイオマス、
と見るとわかりやすい。

前者の具体例は、
たとえば国産の間伐材(端材、間引いた木材)を薪にするとか、
そういうものがイメージできる。
近県のものなら、輸送のエネルギーも減らせるから尚いいだろう。

後者の、ヤシ油のプランテーションについては、
このブログでもさんざん言ってきたとおり。※

これらを一緒くたにして「いい」「悪い」と判断するわけにはいかない。


南極の氷の美しさを維持できるか、
ペンギンが種として生きながらえることができるかどうか、
ということも、
わたし・たちがどのようなエネルギーを選択するか、にかかっている。
だから、そのエネルギー源はどこから来ているのか、というところにまで
きちんと目を向けないとね、ということで。


※:一応、関連しそうな過去記事をざくっとリンク。
 2006年11月12日 誰がオランを追いやったのか
 2007年 2月13日 オランウータンが絶滅しても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいんです
       2月26日 バイオといってもピンきりだ
       9月17日 まさかと思うけど、アブラヤシとココヤシを取り違えていないよな?
      12月5日 森を潰して油をつくる、というハナシ
.
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登録日:2008年 01月 23日 23:12:59

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