2008年 04月 29日
今年も報道が少ない。チェルノブイリから22年。
【4月27日 AFP】チェルノブイリ(Chernobyl)原発事故から22年目の26日、ウクライナの首都キエフ(Kiev)で追悼式典が行われた。
≫続きを読む…
(c)AFP/Oksana Grytsenko
2006年(20年目)、2007年と続けてきたが、
今年も去年同様、報道は極端に少ない。
ニホンの報道で拾えたのは、AFPBB以外では、これだけ。
04月27日 中國新聞(goo経由)
脱原発訴え80人が座り込み
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804270025.html
それと、日経の経済記事で。
04月28日 日経新聞
G8、チェルノブイリ安全対策に490億円追加支援
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M2601L%2028042008&g=G1&d=20080428
と、表題写真のAFPBB。
でもまあ、今年のAFPの写真は、少数ながらも粒揃い。なかなかいい。
追悼の顕花をするひとびとあり、
アピールをするひとびとあり、
式典に出る地元首長あり、と。ツボを押さえて紹介している。
◆ ◆ ◆
気になるのが日経の記事で、
事故から22年も経っている現在において、なおも、
G8(含むニホン)が、その安全対策のために
総額3億ユーロ(約490億円)もの金額を支援している、という事実。
その用途はというと、
使用済み核燃料の処理施設や放射能防御壁といったものの
整備資金という。
たかだか20年そこらで劣化するようなコンクリで囲っておくとか
そういう手法で隔離し続けるしかない毒物であるところの放射性物質を
(放射性元素によってさまざまだが、親子三代隔離し続けても
その毒性が半分も減らない、てな物質もざらだ)
どうして燃料にしようなどと思うのか、
(しかも温暖化防止になるだなんて、どうみてもただの口実つきで)
この報道ひとつでそのリスクのでかさ加減が理解できると思うのだが。
報道の方々も、
馬鹿の一つ覚えみたいに原発が温暖化対策だなんて言い募る暇があったら、
チェルノブイリの現状でも見てきたらいいと思う。
(特に、今も健康被害を受けている人びとの、その苦しみを)
あと、座り込み云々の報道が広島の平和記念公園しかないってのも
なんか手抜き感が漂っているというかなんというか。
東京や大阪といったような大都市でも、その手の集会はやっていると思うのだが。
まあ、地味で地道すぎて、しかも事前の勉強もいるから、
報道側が、やめとこ、となっただけのような気もする。
と、論評している自分も、今年何もしていないのだけれども。
(と、いうか、この日は自分の所属している森林保護団体の集まりの
裏方をしていた)
◆ ◆ ◆
>ウクライナ政府の統計によるとこの事故処理に当たったウクライナやロシア、ベラルーシからの「解体業者」と呼ばれる作業員2万5000人以上が死亡した。2005年9月に発表された国連(UN)の統計では犠牲者は4000人とされているが、この数字については複数のNGO(非政府組織)から疑問の声が上がっている。
>ウクライナだけで230万人が「後遺症に苦しんで」おり、事故当時子どもや若者だった約4400人が被ばく者に典型的な甲状腺がんの手術を受けている。
これらの多数の犠牲者の方、
そして今も苦しんでいる人びとに、正義がもたらされんことを。
祈りをこめて。
※:報道本文は<続きを読む>に収納。
.
... 続きを読む
カテゴリー[ 資源・エネルギー ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 04月 29日 19:02:51
全ては わたしたちの欲望から
【動画】野生動物密売がはびこるベトナム、保護施設が直面する問題とは?
【AFP】カンボジア、マレーシア、ラオスから中国へ売買される野生動物の違法取引で中継地となるベトナムは、密猟業者の拠点となっている。ベトナム南部で唯一の保護施設は、違法取引から救い出された動物たちで溢れている。(c)AFP
<AFP動画ニュース一覧へ>
下のエントリに関連して、少し前の動画から。
これ、とても気になる事例なのだけれども、
どうせならこの運営を行っている団体の連絡先なんかがあると
もっと良かったのに。
途中WWFが出てくるけれども、WWFの施設だという感じでの紹介では
なかったし。
さて。
下のエントリではリスの避妊だったが、
こちらは逆に数を増やさなければいけない動物、希少種がほとんどの模様。
そして、それらの動物が保護されるまでの経緯も、
ホテルでショーをやらされていたマレーグマから、最後のカワウソまで、
いずれもニンゲンの欲がからんでいる。
熊の胆は言うに及ばず、
面白い動物・珍しい動物を飼ってみたいというエゴや
美しい動物・かわいい動物の仕草を見て楽しみたいという欲望まで、
ニンゲンの欲望はほんまに数限りないというかなんというか。
毛皮が欲しいとか象牙が欲しいとか熊の胆が欲しいとかいうような、
比較的わかりやすい直接的な物欲もあれば、
クヌートやフロッケを見る、あるいはこの動画にいた
マレーグマの「ナン」のショーを見て楽しみたいというような、
その動物の加害に直接加担していることが
当人にはわかりづらいパターンの欲望もある。 ※
(クヌートは不明だが、フロッケの「育児放棄」については、ニンゲンの、
「かわいい仔グマの写真を撮りたい」という欲望が直接の原因ととなっていることを
動物園側も明らかにしている)
けれども、その欲望の発露がどういうものであれ、
動物たちは捕らわれ、あるものは見世物に、またあるものは命を落とす。
運よく生き延びた個体も、囲い地の中で虐待に近い扱いを受ける。
そして野生下ではその種の生きものが数を減らし、
種の多様性(生物多様性)に赤信号を灯す。
地球環境において、生物種の数が減ること、
またその多様性が保たれないということは、
その生物種の環の中の一つでしかないジンルイにとっても、
地球環境上の安全保障を揺るがすものとなるというのに。
温暖化同様、目先の欲望が回りまわって自分の首を絞めることになる、
と、いうことに、その欲望の主が気づいてくれること。
地味でも、こういう記事を見たり知らせたりして
意識を喚起していくしかないのだろう。
あまりの歯がゆさに、地団太踏みたくなるときもあるのだけれども。
※:「かわいい(美しい、面白い、etc)」生物は、「だから所有したい」「だから見てみたい」という欲望を安易に引き出す。その意識はまた、「かわいくない(醜い、つまらない、etc)」生物を軽んじていい、というふうにひっくり返らないとも限らない。これは保護の立場も一緒で、「かわいい(美しい、略)」から保護する、「かわいくない(醜い、略)」から保護はせんとく、というような恣意的な選択へとスライドしがちなことも注意。PETAが扱っているのがいわゆる「かわいい」動物がほとんどであるのが、いい例だ。もちろん、そうした情感の全否定をするわけではない。長年保護を続けるためのモチベーションを維持するには、やはりある程度の贔屓目というか情というか思い入れは絶対に必要となる。やっぱ。
.
カテゴリー[ 絶滅危惧種 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 04月 29日 00:17:30
- プロフィール
- 山猫通信社 篠宮
- 山猫通信社
- カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
- このメモは猫のヒゲ
- ◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
- 最近のエントリー
- [09/28] 虹の記録 08、初夏~7月いっぱいまで
- [09/27] 今月のお気に入り
- [09/23] バイオキャパシティと森林破壊
- [09/18] カメの話題
- [09/15] 発見と言われましても……
- [09/13] 原因のすりかえ
- [09/04] よい旅を。
- [09/03] 海流の異変、大量の迷子
- [08/31] 軽~くツッコミ
- [08/14] 戦後世代
- 最近のコメント
- [06/30] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 管理人(山猫通信社)
- [06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
- [06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
- [05/29] ホッキョクグマは野生のクマ 管理人(山猫通信社)
- [05/28] ホッキョクグマは野生のクマ あるる
- [04/07] オーストラリアのアジアゾウと森林 管理人(山猫通信社)
- [04/05] オーストラリアのアジアゾウと森林 うえ
- [02/12] これはいい記事。 管理人(山猫通信社)
- [12/19] 発見、即、絶滅危惧指定、とならないように 管理人(山猫通信社)
- [10/05] なんかちょっと本質からビミョ~にズレている(ような気がする) 管理人(山猫通信社)
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2008年 09月 [8]
- 2008年 08月 [4]
- 2008年 07月 [4]
- 2008年 06月 [4]
- 2008年 05月 [9]
- 2008年 04月 [9]
- 2008年 03月 [16]
- 2008年 02月 [19]
- 2008年 01月 [22]
- 2007年 12月 [14]
- 2007年 11月 [11]
- 2007年 10月 [11]
- 2007年 09月 [16]
- 2007年 08月 [18]
- 2007年 07月 [11]
- 2007年 06月 [12]
- 2007年 05月 [20]
- 2007年 04月 [19]
- 2007年 03月 [22]
- 2007年 02月 [20]
- 2007年 01月 [16]
- 2006年 12月 [21]
- 2006年 11月 [25]
- 2006年 10月 [24]
- 2006年 09月 [21]
- 2006年 08月 [19]
- 2006年 07月 [27]
- 2006年 06月 [27]
- 2006年 05月 [21]
- 2006年 04月 [17]
- 2006年 03月 [29]
- 2006年 02月 [11]
- 検索