放射線は標的を選ばない

元情報局員変死事件、現場ホテルからは放射性物質検出されず - 英国

【ロンドン/英国 30日 AFP】ロンドン警視庁(Metropolitan Police)は29日、ロシア連邦保安局(FSB)の元情報局員の変死事件で、放射性物質「ポロニウム210」の検査をロンドン市内2か所で行ったと発表した。
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(c)AFP/BERTRAND LANGLOIS

AFPBB News


既に死人に口無し、の状態に近いこともあり、
情報戦の様相を帯びてきたこの事件。
無関係の民間人が放射能汚染の巻き添えを食らっている話
がある一方で、
ホテルが「検出されず」というのが、どうにも
営業への配慮ではないかなどと勘ぐってしまったり。
と、思ってさっきニュースをググッたら、
航空機も放射能汚染されていたという。
誰が、一体どういう移動経路で
この放射性物質を運んでいたのか。

そのほか自殺説等、複数の説が出はじめていて、
このまま真相が闇に葬られるのはどうにも怖いな、と思いつつ。

実はこの事件の毒物が放射性物質の「ポロニウム」であるとの
話を目にして、すぐに思い浮かべたのが
アメリカの「カレン・シルクウッド」事件。※

生物兵器もそうだが、放射線による被害は、相手を選ばない。
銃弾のように標的を傷つけるだけではない。
相応の遮蔽物もなくその場に晒されれば、
その周囲もまた確実に汚染する。

米露を見ていてつくづく思うのだが、特にその為政者たちからは
核兵器や核物質を「巨大なエネルギー源」としてしか
見ていないのではないか、という感覚がひしと感じられる。
放射能汚染を甘く見ているとでも言おうか。
核(つまりは放射性物質)の放つ放射線が
いかに人の手のコントロールに馴染まないモノなのか、
といった辺りについて、楽観すぎるとでもいうか。

一旦放たれれば誰にでも平等に汚染を撒き散らしてくれるのが
放射性物質というものの変えようのない特性だ。


自分の嫌いな奴だけを選んで殺してくれるような
都合のいいものじゃない、ということ、解って持ち歩いていたのか、
すげー疑問(しかも怖ぇーよ、マジ)なんだが。


※:『カレン・シルクウッドの死』(社会思潮社)や映画『シルクウッド』のもととなったこの事件も、アメリカのプルトニウム燃料工場で働いていた労働者が内部告発をしようとしたところ、「誰か」からの陰謀によって核物質による人体汚染に晒された挙句、「事故」死させられたというもの。死んだ当日には「ニューヨークタイムズ」紙へ証拠資料を渡すはずになっていたが、その資料の所在はいまだ明らかにされていないという。

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登録日:2006年 11月 30日 20:10:21

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