想像しない、という傲慢

無くならない金銭目当てのゾウの密猟 - インド

【Baikanthapur/インド 25日 AFP】シリグリ(Siliguri)郊外のBaikanthapurにあるSalugara森林地域で24日、野生のゾウの死体が発見された。
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(c)AFP

AFPBB News


年末年始のこの忙しい時期に全く相応しくない、へヴィな話題。
※0

というのも、こちら。※1
http://www.afpbb.com/article/1201867
時事通信のクレジットだから、
この写真については数週間でリンクが切れるのだけれども、
上の写真と併せて見ると、
「『原料調達』の現場から販売まで」の構造が簡単に理解できる
取り合わせだったもんで。


前々からの素朴な疑問なんだが、
象牙製品を欲しがるヒト、それを買おうとしているヒトは、
その製品がまさに「絶滅危惧種の血を流すことで作られている」
ことについて、どうして想像力を持たないでいることが
できるのだろうか。
しかも、あえて「想像しない」のか、
それとも「想像できない(想像力がない)」のか、
その違いも含めて、とても大きな疑問だ。
(これは、毛皮についても同じことが言える)※2

目の前の製品、
象牙の印鑑やら工芸品やらの美しさに目を奪われるあまり、
それが生きものの命と引き換えにできていることを
頭の中から追いやる・思考停止するというその神経。
(まさか、本当に全く知らない、って訳じゃないだろ?)
これ、
生きている動物たちにとっては害悪だとしか言いようがない。
まして、
その結果生じた絶滅の危険性を逆に商品価値とみなして
「希少性」として価格を吊り上げる商人に至っては
脳味噌に悪いカビが繁殖しているとしか思えない。※3

こうした製品に金を払っているということは、
他者に金を払って動物殺しをさせているのと同じことなのだが、
そうした構造から目を背け続ける根性は
あまりにも卑しい。※4


◆ ◆ ◆

に、しても。
欲しいから思考停止をしてしまうのか、
想像力があまりにも乏しいから無頓着に欲しがるのか。

いずれにせよ、
こうした脳味噌が膿んでいるような思考回路に
的確なダメ出しが必要なのは確か。

そのためには、まずは
本当に「想像できない(想像力がない)」のか、
それとも「想像しない」なのかを見極めることから始めないと
いけないんだろうけれども。

憂鬱なハナシだな、これ。
.
.

※0:「象牙のためなら別にゾウが絶滅しようがどうしようが知ったこっちゃ無い、別に絶滅しても問題ない」、という考えのヒトにはお読み頂かなくて結構。というか、今日のこのエントリはそういうヒトへのアピールではない。そういうヒトに対してのお話はまた別の機会を設けたいと思う(参照過去エントリ:絶滅の「何が」問題か http://www.actiblog.com/yamaneko/3990 )

※1:リンク切れになる前に、文章部分をコピーペースト。
http://www.afpbb.com/article/1201867
2006年 12月 29日 17:31:16
象牙製部品、希少性PRし販売 - 大阪
 大阪 29日 時事通信社】岡山県総社市のビリヤード用品会社が、大阪税関などの家宅捜索を受けた後も象牙製部品の取引を自粛せず、希少性を売り物に販売し続けていた。写真は、過去に大阪税関が摘発した象牙製品(大阪税関提供)。(c)時事通信社

※2:裸族たちも、ヌード・アピールのような自己満足はいいかげん終わりにして、もっと誰でも理解しやすくて想像力を常にかきたてるような告知・広報戦略をしていかないと、動物たちは密猟者の銃弾に晒され続けるだけだと思う。

※3:過去の在庫品に限って象牙の市場取引を再開するか否かという議論があるのだが、やっぱ再開はしないに限る、ということがとてもよくわかるハナシでもある。

※4:買う奴にせよ売る奴にせよ、自らがゾウの前に立って銃弾を撃ち込む度胸も覚悟もない輩だろうから。逆に、自力でゾウを殺してでも象牙製品を作って売り続けるぞ、てなことを(ハッタリでなく)本心で言うんなら、その意味についてのみ筋が通っていると思うので、その点だけは評価をしたいと思う。一切尊敬はしないが。

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登録日:2006年 12月 29日 21:01:20

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