温暖化も方便か

一般教書演説で温暖化対策の方針転換に言及か - 米国

【ワシントンD.C./米国 19日 AFP】京都議定書からの離脱を表明してきたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領に対し、議会で過半数を占める民主党や国際社会からの圧力が高まり、地球温暖化をめぐる議論が活発になっている。
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AFPBB News


京都議定書に乗る気のないアメリカにとって、
温暖化という文言はむしろ
何かをするときの「方便」になってしまっているのではないか、
と思うときがある。


◆ ◆ ◆

自分の備忘録も兼ねて、参考にこちらの記事を貼り付けておく。
2007年1月4日共同通信 ※1

共同の記事を一口で要約すると、
米大手石油企業のエクソンモービル社が、
「温暖化と化石燃料の関連性を否定する」ことを言うために
ヒモ付きの研究をさせていた、というハナシ。


また、
同じ明日(1月23日)の一般教書演説を睨んでは、
ロイターのこんな記事も出ている(1月17日)。 ※2

ロイターの記事は、温暖化対策として
ブッシュはバイオエタノールの利用促進を言う「かもしれない」よ、
といったもの。
文章の最後では、
演説内容は直前の変更もよくあることだし、と
さり気なく逃げを打っているところも上手い。


◆ ◆ ◆

エクソンの件は、
まあ他の企業も似たようなことしとるんだろーな、と想像もつくし
と同時にげんなりもしているのだけれども、
バイオエタノールの使用については、
エタノールを目的にした新たな環境破壊が気になるので、
もう少しねちっこく注目をしておこうと思う。

環境破壊にまでならないとしても、
アメリカのエタノールの主軸となるであろうトウモロコシの
穀物としての価格の上昇などの心配は、
既に良く出ているハナシでもある。
(たとえばこちらの記事など。2007年1月5日共同通信) ※3
この方向性で「温暖化の解決」とやらが進むと、
ますます飢える人が増える可能性もまた拡大することを
常に意識していないといけないわけで。


ニホンでのバイオエタノール関連の研究は、
特に中小企業のレベルでは
現実的で地に足の着いたいい取り組みがたくさんある。
なので、バイオエタノールに関しては
一概に良い悪いが言えないという点だけは
強く注意を喚起したいところなのだが。
(逆に、ニホン商社辺りが海外にバイオ畑をつくって
環境破壊をしながら温暖化対策をやる、という可能性もあるし)

いい方向性ということでは、最近では、
大阪堺市の企業が今月、
木質系バイオエタノールの製造工場を完成させたというのは
いい意味で注目に値する。 ※4
もう少し裏を取りたいが。

ブッシュのハナシも含め、この件、追加記事で補足の予定。


(尚、関連のありそうな当ブログの過去記事は、この辺り:
8月2日「エコ」的イメージにご用心
9月25日植物性なら問題なし?
11月13日バイオ燃料だけでエコになれる、わけではない

追記以下は※記事のコピペ。
.
.

※1:2007年1月4日共同通信の記事はこちら(以下コピペ)。
お題・温暖化説反対派に巨額助成 米科学者らがエクソン批判(2007年1月4日(木)10:39 )
本文・【ワシントン3日共同】米石油大手エクソンモービルが、化石燃料の燃焼で地球温暖化が起きるとの説に反対する団体に7年間で約1600万ドル(約19億円)の資金を提供していたとする報告書を「憂慮する科学者同盟」(本部ワシントン)が3日、発表した。
ロイター通信によると、エクソンモービルの広報担当者は「公共政策を研究するさまざまな団体を支援しており、団体の見解を縛ってはいない」と反論している。
報告によると、同社は1998-2005年にかけ、人間の活動によって温暖化が引き起こされているとの説に反対する43団体のネットワークに対して研究費など約1600万ドルを助成した。

注:時事にも同様の記事があったのだが、リンク切れ。

※2:2007年1月17日ロイターの記事はこちら(コピペ)
お題・米大統領、一般教書演説で新たな温暖化政策発表へ(2007年1月17日(水)13:20 )
本文・[ワシントン 16日 ロイター] ブッシュ米大統領は、今月23日の一般教書演説で、エタノールの使用を大幅に増やすよう求めるほか、従来の方針を転換した新たな温暖化政策を発表するとみられている。ホワイトハウスに近い複数の関係者が16日、明らかにした。
 ブッシュ大統領は昨年の一般教書演説で、米国は中東からの原油輸入に依存していると指摘。今年は主要エネルギー政策に言及する見通し。
 ブッシュ政権と議会が共に「エネルギー安全保障」を重要視するようになり、原油輸入への依存を減らす目的でエタノールなど米国内で供給可能な代替燃料に注目が集まっている。
 関係筋が匿名を条件にロイターに語ったところによると、ブッシュ大統領は今年の一般教書演説で、国内産エタノールの一段の活用を求める方針。
 ホワイトハウス当局者の説明を受けたある関係筋は、ブッシュ大統領が、2030年までに米国のガソリン供給に年間600億ガロン(2270億リットル)以上のエタノールを加えるよう提唱する可能性がある、と語った。
 現行の法律では2012年までに75億ガロン(284億リットル)のエタノール使用が求められているが、これを大きく上回ることになる。
 同筋は匿名を条件に「大きな数字となるだろう。2030年までに600億(ガロン)以上となる見込みだ」と語った。
 ホワイトハウス報道官は、一般教書演説の内容についてコメントを控えた。
 ホワイトハウスは16日、ブッシュ大統領が一般教書演説で温暖化政策に言及することを確認したが、大統領は温室効果ガスの削減目標に対する反対姿勢を変えていないとした。
 一部の業界関係者およびメディアの間では、温室効果ガスの削減目標を設定することに数年にわたって反対してきた大統領が、一転してこれに合意するとの観測が浮上している。一方、ホワイトハウスはこれを否定。
 14日付の英オブザーバー紙は、ブッシュ大統領が一般教書演説でこれまでの方針を転換した新たな温暖化政策を発表する準備を進めている、とする匿名の英政府高官の話を報じた。 
 ホワイトハウスは、一般教書演説の発表直前に内容を変更することでも知られている。

※3:1月5日の共同通信の記事はこちら(以下コピペ)。
お題・エタノール拡大で穀物急騰 トウモロコシの半分燃料に(2007年1月5日(金)09:59 )
本文・【ワシントン4日共同】自動車のガソリンに混ぜるバイオ燃料エタノールが原油高騰などで急速に拡大している米国で、2008年には原料となるトウモロコシの国内生産量のほぼ半分がエタノール向けになり、世界的な穀物価格急騰の恐れがあると米環境シンクタンク、アースポリシー研究所が4日発表した。
農業大国アメリカでの、穀物を原料にした燃料の性急な拡大に警鐘を鳴らした形だ。
米国内で稼働中のエタノール精製所は06年末現在116カ所。同研究所の調査では、精製所の建設が加速しており、さらに79カ所が建設中だという。
現在はトウモロコシ生産量の約20%が精製所に供給されているが、建設中の精製所が予定通り稼働したとすると、08年には2億8700万トンの予測生産量のうち約48%の1億3900万トンが精製所向けになるという。

※4:1月22日 日経エコロジーより(以下コピペ)。
お題・木質系バイオエタノールの製造施設が完成(2007年1月22日 9時30分)
本文・バイオエタノール・ジャパン・関西(大阪府堺市)は、世界で初めて、廃木材を主原料としたバイオエタノール製造施設を建設した。このほど開所式を行い、本格的な稼動に向けてスタートした。
バイオエタノール・ジャパン・関西は2004 年3 月に大成建設、大栄環境、丸紅、サッポロビール、東京ボード工業の5社が設立した。2004年度から環境省の助成を受けて、大阪府堺市の「大阪エコタウン」にバイオエタノール製造施設を建設してきた。
この施設は、従来エタノールの製造が難しいとされてきた建設廃木材、おが屑、剪定枝といった木質系バイオマスを主原料とする。丸紅、月島機械が米国から導入した新技術を用いることにより、エタノール製造を可能とした。年間4万~5万t の廃木材から1400kl のバイオエタノールを製造し、燃料用エタノールとして販売する。
今後、数年以内に設備の増設とさらなる新技術の導入により、年間製造量を4000kl にまで引き上げる予定という(日経エコロジー編集/EMF)。

(同様の報道が毎日、朝日、サンケイなどにもアリ)

カテゴリー[ 地球温暖化 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 22日 18:17:21

コメント

ヤマネコヤ 篠宮さま
今頃になりますが、年賀状をありがとうございました。
                       SGWこと小倉

SGW @ 2007年 01月 25日 08:15:29

SGWさま、ども、こんにちは~。カキコありがとうございます。
リアルの知人・友人の書き込みは初めて(たぶん)なので、新鮮というか、少し不思議な感じです。

まぁ、気が向いたらまた寄ってください。ツッコミや、エントリに関連した告知みたいなことの書き込みも、お気軽に。

管理人(山猫通信社) @ 2007年 01月 25日 18:12:10

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