アメリカだけのことなのか?

海面が最高59センチまで上昇、「地球温暖化」の深刻な加速を国連の調査機関が正式に警告 - フランス

【パリ/フランス 2日 AFP】国連の「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)」が2日、報告書を発表。
≫続きを読む…
(c)AFP/ MARCEL MOCHET

AFPBB News


ついでにこっちも参考にするといいかも。
AFP2007年 01月 24日 23:49:55
 一般教書演説で奨励された代替エネ、実現性低く自動車業界に影響なし - 米国
ま、温暖化問題について、米合州国は舐めてかかってますよ、
という風にも取れるハナシ。
ただし金になるのであれば、バイオエタノールへとパタパタっと
転換していくであろうが。

さて、
地球温暖化問題について、影響力の高い国際機関として
科学的な見地に基づく予測と政策提言を行っている
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の
最新の報告が出た。
個人的にはこちらも非常に興味深いのだが、
まだ詳細がわからないので、
今回は温暖化問題に関して別の視点を提供してくれる
あるハナシを取り上げる。


◆ ◆ ◆ 

それを一言で言ってしまうと、
米合州国政府が
温暖化問題の研究機関に対して圧力をかけていますよ、
というもの。
国内でも幾つか報道があるので、見ている人も多いだろう。

と、いうことで、ニホンでの報道は以下の通り。
(とりあえず手近な分を幾つか)
1月31日時事通信
 米政権、温暖化研究に介入=環境保護局に記述削除要求-下院委員長
1月31日共同通信
 米政権が温暖化研究に圧力 NASA研究者ら議会証言
1月31日朝日
 米政権、温暖化研究に介入 環境保護局に記述削除要求
(朝日は時事の配信内容と同じ)
1月31日毎日
 米国:ブッシュ政権が気象学者に圧力 民間団体が調査公表

いずれも記事は長いので、<続きで読む>にコピペした。
ので、詳細は上記のリンクに飛ぶか、
追記部分を見ていただきたい。

それにしても、
こうまで堂々と政治的圧力というか介入というか、
それをさも当然と行えるその神経は、
まさに「持てる者」の感覚だ としか言いようが無い。

別に、科学は崇高だとかそういうことを言いたいのではないが、
どうあがいても客観的・科学的に曲げようの無い事実に対して
言いかえを要求したり削除したりというのは、
いくらなんでも無理がありすぎるし、
いつかは破綻するものである。
今は良くても、いつかは自分の首が絞まるとでも言おうか。

一番記述の多い毎日(科学版)の記事では、
温暖化現象が少しでもマシに見える・読めるような言い換えを
求められた結果、
中には辞任したりキャリア変更を余儀なくされた学者も
複数あるという。
こりゃどう考えても、科学者からしたら圧力受けた、としか
受け止められないわな。

過去5年間で、150人の気象学者が
延べ435回の「介入」を経験したというのだから、頻度も高い。
別の調査では、300人の気象学者の43%が、
明らかに科学的意味づけが変わってしまう内容の変更を
強いられていたとある。


◆ ◆ ◆

と、ここまで見てきて思ったのだが、
これは果たしてアメリカ合州国政府だけのハナシなのか。
あるいは、「地球温暖化問題」関連だけで起こっている
事柄なのか。

報道されていないあの国の、この国の為政者たちは、どうか。
いっぱいお金を持っているあの大企業の、あの素材はどうか。
なかなか報道されない、報道されても
「放射能の外部漏れ、影響はなし」でいつも終始するような、
アノ問題に関する(笑)報道はどうなのか。

この事例は、どうやら
米合衆国政府への適切な批判が求められているハナシ
である同時に、
自分の暮らす地域でのあり方を振り返るための
「他山の石」でもあるようだ。
.
.

以下、報道より。朝日は時事と同一内容なので省略。

時事通信 1月31日9時0分配信
 米政権、温暖化研究に介入=環境保護局に記述削除要求-下院委員長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070131-00000033-jij-int
 【ワシントン30日時事】米下院監視・政府改革委員会のワックスマン委員長は30日に開いた公聴会で、ホワイトハウスが環境保護局(EPA)の研究に介入し、地球温暖化に関する記述を削除させていたとする調査結果を発表した。
 それによると、EPAが2003年7月に発表した「環境報告書」に関して、事前に草稿をチェックしたホワイトハウスは温暖化が人間の健康に与える影響など複数のくだりを削除するよう要求した。EPAは部内で対応を検討、同報告書から温暖化に関する部分をすべて削除した。
 同委員会は昨年からこの問題について調査していたが、委員長は「ホワイトハウスは非協力的だが、今後も調査は継続する」と述べた。 

共同通信 2007年1月31日(水)09:56
 米政権が温暖化研究に圧力 NASA研究者ら議会証言
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/20070131a3410.html
【ワシントン30日共同】地球温暖化の深刻さを指摘する研究発表をブッシュ政権がねじ曲げたと、米航空宇宙局(NASA)の研究者らが30日、米下院で証言した。
野党民主党が多数派を占めた新議会で、監視・政府改革委員会のワックスマン委員長(民主党)が「気候変動の科学者に対する政治的介入」をテーマに公聴会を開き、政権への攻勢を強めた。
招請された4人のうち、NASAゴダード宇宙飛行センターのドルー・シンデル博士は、2004年に「南極が今世紀、急速に温暖化する可能性」との題で研究発表しようとした際、表現を「やわらかく」するよう上司から求められ、やむなく「南極の気候変動を予測」に変えたと証言した。
同博士は「温暖化に関する発表はホワイトハウスが事前に検閲している、と広報担当者から聞いた」とも発言した。

毎日 1月31日
米国:ブッシュ政権が気象学者に圧力 民間団体が調査公表
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070131k0000e030040000c.html
 【ワシントン和田浩明】ブッシュ米政権下で連邦政府機関に勤務する気象学者のうち150人が、過去5年間で延べ435回にわたって「気候変動」という言葉を報告書から削除したり研究結果を政権の方針に合わせるよう求められるなどの「政治的介入」を経験していた。米民間団体「憂慮する科学者同盟(UCS)」などが30日公表した調査で明らかになった。
 ブッシュ政権は温暖化防止対策を定めた京都議定書から離脱し、最近まで地球温暖化と経済活動の因果関係を疑問視する姿勢を維持していた。昨年11月の中間選挙での与党共和党の大敗を受け、大統領は23日の一般教書演説で温暖化は「深刻な問題」との認識を示したものの、連邦レベルでの温室効果ガス規制には依然難色を示している。UCSは今回の調査で「政権ぐるみの気候科学への介入が明らかになった」と同政権を厳しく非難した。
 調査結果は下院政府改革委員会の公聴会でも報告された。それによると、約300人の政府関係機関の気象学者のうち、46%が「気候変動」「地球温暖化」という言葉を削除するよう圧力を受けたことがあると回答。43%が、研究結果の科学的意味づけが変わってしまうような内容の変更を強いられていた。25%が、介入の結果、科学者が辞任したり研究への参加を辞退した例を知ったり経験したりしていた。
 公聴会では05年まで米政府機関の気候変動研究に携わったリック・ピルツ氏も証言。米石油業界関係者でホワイトハウス環境評議会の幹部が、研究報告書に手を入れて地球温暖化の影響の印象を弱めようとした、などと主張した。
 政府改革委のワックスマン委員長(民主党)は、ブッシュ政権が気象関連研究の結果を操作しているとの批判が、長年あったと指摘。同委が調査目的で関連書類を求めてもホワイトハウスなど連邦機関が拒否している、と強い不快感を示した。
毎日新聞 2007年1月31日 11時05分 (最終更新時間 1月31日 13時13分)

毎日は国際欄にもこの記事がある。別アドレス。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20070131k0000e030040000c.html

カテゴリー[ 地球温暖化 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 02月 02日 23:43:01

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2007年 02月 >




1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28


プロフィール
山猫通信社 篠宮
山猫通信社
カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
このメモは猫のヒゲ
◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
最近のコメント
[11/22] スティングのbass 管理人(山猫通信社)
[11/21] スティングのbass マァーーーーーー
[06/30] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 管理人(山猫通信社)
[06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
[06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
[05/29] ホッキョクグマは野生のクマ 管理人(山猫通信社)
[05/28] ホッキョクグマは野生のクマ あるる
[04/07] オーストラリアのアジアゾウと森林 管理人(山猫通信社)
[04/05] オーストラリアのアジアゾウと森林 うえ
[02/12] これはいい記事。 管理人(山猫通信社)
最近のトラックバック
検索