ヒトは言いやすい方にだけモノを言い、叩きやすい方だけを好んで叩く。それがヒトだ。
カイロに毎年秋に現れる「黒い雲」、車の排ガスと焼き畑が主因か
【11月6日 AFP】最も汚染された都市の1つに挙げられるエジプトの首都カイロ(Cairo)の上空がまた、毒性の高い黒い雲に覆われている。
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(c)AFP/Alain Navarro
恐らくこのエントリで取り上げた
10月23日 えらく情報の足りないものを持ち出して、何が言いたいのやら
http://www.actiblog.com/yamaneko/46932
件の追加情報だと思う。
野焼きと焼畑は明らかに概念が違うものなのだが
(野焼きは農業以外も指すが、焼畑は農法の一種を指す)
元記事を書いた記者はどの程度そのあたりを分かっているのか、
どうも怪しい気がするのは、気のせいか。
そこんとこを抜きにしても
当ブログでの結論は上記先月のエントリとあまり変わらないが、
まあタイトルのようなことを思ったんで、つらつらと。
◆ ◆ ◆
この写真記事の添付文章を見る限り、
>毒性の高い黒い雲に(中略)は、なぜか毎年秋になるとカイロの空に戻ってくる
>膨らみ続ける人口に加え、数百万台の車が出す排気ガスと、毎年稲株を燃やしたときに出る高濃度の有毒ガスが、黒い雲の主因とみられている
>厚い「鉛の毛布」は毎年カイロを覆い、1600万人の住人に深刻な健康不安を与えている
>専門家によると、主に排ガスによる二酸化窒素と一酸化炭素は、汚染粒子と混ざり合って、「致死性のカクテル」を生み出している
>カイロに黒い雲が現れ出したのは1999年のこと
>ナイルデルタでは昔から、翌年の収穫のために土壌を肥やす方法として、稲刈り後に残された稲株を燃やす習慣がある。
>稲株を燃やすことを禁止する法律が成立し、違反者には罰金が科される可能性も
てなあたりが、気になる点。
ツッコミどころとしては、まずは、
毎年稲株を燃やしたときに出る高濃度の有毒ガス
という書き方。
稲株を燃やして出る有毒ガス、がよくわからん。
普通に植物を燃やして有毒ガスが出るというのは、ちょっと考えにくいというか。
可能性としては根株等に残っている残留農薬が真っ先に思いつくが、
(ニホンの「野焼き」でよくあるダイオキシン類発生の問題など)
やはり考えられるとすれば程度問題ではないかという可能性を押したい。
人口増加による耕地の拡大、というような。
特に、この手の煙が発生しだしたのが1999年からという
つい最近であることや、
土壌の肥やしとして稲刈り後に残った稲株を燃やすことが
昔からの習慣であることなどが挙げられている以上、
本来の原因がこの習慣であるというのは、正直考えにくい。
やはり、規模がでかくなった、ヒトが増えた、という人口問題が本来の要因で、
焼畑(もとい野焼き)が本当の原因であるとするのは、
ちょっと本質からズレているような気がする。
◆ ◆ ◆
さらに。
最大の問題は、
たとえばもしも焼畑(もとい野焼き)を全面的に止めたとしても、
人口増加傾向にあるカイロでは車の利用は増大し続けるであろうから、
車の排気ガスに伴う大気汚染は増えることはあっても減ることは無い
(このまんまでは)
だろう、という点だ。
車の排気ガスだけを見てみても、
NOx云々を挙げるまでもなく、
それなりにひどい環境汚染をするものであることは論を俟たない。
でも、そっち方面の規制やらナンやらは、
この記事では全く取り上げていない。
これは、現地が、そっち方面に規制をかけるとか、
そういう動きをとっていないことを意味していると理解していいのだろうか。
今回のタイトルにした、
言い易い方にものを言っていくことや
叩きやすい方を叩くというのはニンゲンの性だと思うし
(自分だってそうだ)
逆に言えば、
いろんな意味で強そうな方、権力のありそうな方、お金を持っていそうな方、
ツッコミいれたら小うるさくネチネチと反論されたりしそうな方に
一向にツッコミを入れていない記事に仕上がっているというのも、
これまたニンゲンらしいといえば非常にニンゲンらしいと思う。
これ、農薬会社とか自動車業界とか、
(しかもそれらのグローバル産業あたりを)
そのあたりに裏を取ったら
また別のハナシが聴けそうなネタなんだがな。
◆ ◆ ◆
前回の写真もそうだったが、
何が言いたいのか、
ただ単に
カイロの空は黒かった、秋は大気汚染がヒドイぜ、
焼畑は悪いんだぜ、
てなことだけを言いたい記事なのかと
やっぱり首を傾げてしまう。
人口増加率や車の利用率の変化に関する数字、
また車の排気ガスの内容など、
もうちょい勉強してから取り上げないと、
環境悪化を嘆いて
読み手や書き手の感情面でのガス抜きをしているだけのことにしか
ならないと思うんだが。
.
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登録日:2007年 11月 28日 23:58:05
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