ごみ発電やナタネ油の車も、バイオマス・エネルギーだぜ
【11月30日 AFP】バイオエタノールの原料に適したサツマイモの開発に成功したとの研究結果を、米国の研究チームが29日発表した。
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(c)AFP
薪で風呂を沸かすのも、炭火でご飯を炊くのも、
「バイオマス」エネルギーの利用なんだが。
どうしてこの辺はあまりクローズアップされないんだろう。
(恐らく、動く金が小さいからなんだろうな。
投機対象になりづらいとか、そんなん)
このところ急に高まってきた「バイオエタノール」叩き への反論を、とでもいうかの
この嬉々とした報告っぷりだが、
どこまで現実的かどうかはまだ見えてない。
そもそも、
「バイオ」だからいいとか悪いとか、そういう単純な話にもっていくのは、
何か大切なものを見失うような気がしてならない。
化石燃料である石油、それがダメだった。
資源としても枯渇する、二酸化炭素やその他有毒ガスを排出する。
じゃあその代替品としてバイオでエタノールをつくろう。
原料はトウモロコシやダイズ、アブラヤシがいい。
するとこんどは、
食料にするか燃料にするか、の問題になった。
じゃあ、食料問題はおイモの増産で解決だ!
……てな感じ?
バイオエタノールを巡るグローバリゼーションを簡単にすると。
でもさ、
こんな単純なハナシなんか? これ。
問題は、その構造の中から取りこぼしのある大変な課題が
幾つもあることではないのか、と。
たとえば、トウモロコシやアブラヤシの生産で言えば、
食料との競合のほかに
森林破壊や農耕地における水の過剰利用(=水資源の枯渇・収奪)、
グローバル種苗会社による作付けの独占とGMや農薬汚染の問題、
さらにはプランテーションにおける人権問題まで
視野に入れないといけないだろうが、
(この問題提起は同時に、
そこまでして石油の代替品が欲しいんか、という問いかけでもある)
そこんところはまあほとんど無視されている。
解決策にしても、トウモロコシがダメならサツマイモ、と
単純に置き換えただけで、
たとえば燃料の使用効率を高めるとか、※1
そういう発想はどこまで省みられているのか。
あるいは燃料使用そのものを減らすような。
なんせ、新規に技術を入れようとなると、
その分新しい消費も生まれてくる。
新しいエタノールに対応するエンジン部分の開発やらその生産やら
エタノールスタンドの建設やらで、
別のかたちでのエネルギーの消費が必要となってくる。
現実的には、
薪や炭のようなローテクを近場でこじんまりとやっていくのが
バイオマス・エネルギーの利点・長所でもあると思うのだが、
そういう部分にはなかなか光が当たらないというか。※2
なんか、今週のこのエントリと同じことの繰り返しになるんだが、
要はAという技術がダメならB、Bという技術がダメならC、と
延々とバランスの悪い積み木を重ねているような、
そんなイメージが目に浮かぶ。
科学技術をまるで信仰であるかのように妄信するだけで
実は自分の首を絞めていました、
てなことにならないといいのだが。
※1:11月24日 朝日 飛行機のエンジン、水で洗って燃費節約 1%改善効果
※2:とりあえず見出しだけ。いくつかは<続きを読む>で収納。
10月10日東奥日報 バイオ燃料の屋形船が試験運航
10月10日 神戸新聞 バイオ燃料路線バス、あすから無料運行 洲本市
11月2日 西日本新聞 エコなドーナツ販売車 福岡市の上杉さん 移動燃料に揚げ油再利用
11月8日 山形新聞 廃材からバイオエタノール 東北カーボンが製造技術確立
11月13日 南日本新聞 豚ぷんからバイオガス燃料 抽出量、目標上回る/垂水
11月25日 毎日 ペレットストーブ:木質バイオマス燃料でぬっくぬく--天童で実演展示 /山形
あと、これとか。11月15日AFP タイ警察、バイオディーゼル燃料使用でコスト削減
http://www.afpbb.com/article/economy/2311781/2352244
.
<続きを読む>
11月24日 朝日
飛行機のエンジン、水で洗って燃費節約 1%改善効果
http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY200711240151.html?ref=goo
水で洗って燃費節約――。原油高騰に頭を痛める国内の航空会社が毎晩、エンジンの水洗いに精を出している。エンジン内部を洗うだけで約1%、燃費が向上するからだ。全日空ではこれで今年度、1日14便ある東京と大阪の往復換算で約100日分を節約しようとしている。
羽田空港では午後10時すぎから、運航を終えた全日空機に整備士らがエンジン水洗車を横付け。エンジン内に高圧ホースを差し込み、エンジンを回しながら45秒ずつ4回にわけて水を送り込む。排気口からは真っ白な水煙が吹き出る。
全日空によると、離着陸時などにエンジンはほこりや土を吸い込み、これが内部に付着して燃費を悪化させる。水で洗い流すだけで性能が戻るという。03年度から始めたが、原油高騰を受けて今年度から本格化させた。
洗浄回数は03年度が40回だったのが、今年度は半年ですでに約740回。燃料削減量はドラム缶換算で、約11万本分を目標にする。これは羽田・大阪(伊丹)間往復で約80本を消費する大型機の約1400機分に当たる。水洗車も、全国5空港で7台がフル稼働中だ。
洗浄で気をつけなければいけないのが、エンジン内に残った水がその後、凍ってトラブルを招くこと。このため、洗浄後は3分間エンジンを回し続け、必ず翌朝には運航に戻すという。
10月10日 神戸新聞
バイオ燃料路線バス、あすから無料運行 洲本市
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000686804.shtml
「環境先進都市」としての取り組みをアピールしようと、洲本市は廃食用油で作ったバイオディーゼル燃料(BDF)で走る県内初の無料路線バス一台を十一日から運行させる。「菜の花巡回バス」と名付けて同市内三カ所を一日二往復。地域のお年寄りの足として運行されている別のマイクロバスに接続、子どもたちの環境学習などにも活用し、環境と交通弱者に“やさしい”バスとなりそうだ。(高森 亮)
財団法人地域活性化センターの合併市町村対象助成事業で、洲本市が一千万円の助成を受け、約四百万円で二十七人乗りの中古バスを購入。運転手の人件費も助成金でまかなう。
事業はウェルネスパーク五色(同市五色町都志)を運営する財団法人五色ふるさと振興公社に委託。ウェルネスパークと宿泊施設エトワール生石(同市由良町由良)、市立市民交流センター(同市宇原)を結ぶ二ルートを月-土曜日に日代わりで二往復する。
市民交流センターでは、同市大野地区で自動車教習所のマイクロバスを活用して運行している「あったか友愛バス」と接続できるようダイヤを調整。地域のお年寄りの足としても活用する。環境学習や市の環境関連行事で使用する際は運休。運行状況は同市のケーブルテレビで告知する。
同市は一般家庭から回収した廃食用油をウェルネスパーク五色でBDFに精製、公用車の燃料としている。今年は約六千リットルの回収を見込むが、使用量の一割未満にすぎず、バス運行でさらなる回収を訴える狙いだ。
運行は助成事業の期間が切れる来年一月末で終了。その後はウェルネスパークの送迎車として活用する予定。同市は十月末までバスの愛称を募集している。
同市農政課TEL0799・33・1924
11月8日山形新聞
廃材からバイオエタノール 東北カーボンが製造技術確立
http://yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200711/08/news20071108_0121.php
炭化製品の製造、販売などの東北カーボン(山辺町、村山勝四郎社長)は、山形大大学院などと共同で、住宅廃材などの木材から、ガソリンの代替燃料となるバイオエタノールを製造する技術を確立、事業化へ向け動きだした。バイオエタノールは、トウモロコシなど穀物を原料とした製造が普及する一方で、食料の高騰を招くなど弊害もあり、木質資源の有効利用は世界で注目されている。
木材からバイオエタノールを製造するには、原料となる糖質の抽出が鍵となる。同社の手法は、回収した住宅の廃木材をチップ状に裁断し、さらに、直径30マイクロメートル程度の超微粒子に粉砕。これに水を混ぜ、300度程度の熱と圧力を加える。この処理で、木材繊維に含まれるセルロースが水分解され、糖質のグルコースが抽出される。山形大大学院理工学研究科の高橋幸司教授、宍戸昌広准教授の指導を受けて技術を確立し、試験的な製造装置も完成させた。
木材からグルコースを抽出する技術は、国の支援を受けた大阪の大学と企業も確立しているが、処理工程で硫酸を使っていることから、今回の手法の方が環境への負荷が少ないという。
抽出した糖分を発酵させてエタノールを生産する工程は、工業用原料製造などのシー・シー・ワイ(米沢市)が手掛ける予定。今回の取り組みは、県が本年度から進める環境保全の「3R推進プロジェクト事業」に採択され、事業費の3分の2の助成を受けている。
木質資源1トンからバイオエタノール約200リットルを生産するのが目標。今後も基礎研究を重ね、生産効率を高めながら、2年後には実証実験用の製造プラントを設けて、事業化させる計画という。
【バイオエタノール】 トウモロコシやサトウキビを原料にした資源作物系、間伐材や廃木材などを使った木質系などに分かれる。資源作物系は、もともと含まれる糖質やでんぷんを発酵させてエタノールを製造する。木質系は、木の繊維を形成する成分を分解して糖質を抽出する必要があり、資源が豊富な半面、処理方法や効率化が課題となっている。バイオエタノールを混合したガソリンの販売は首都圏の一部で既に始まっている。
11月13日 南日本新聞
豚ぷんからバイオガス燃料 抽出量、目標上回る/垂水
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=7626
豚ぷんから発生したバイオガスを燃料に活用する実験に取り組む垂水市は、同市大野原地区の実験プラントの試験運転を終え16日から本格化させる。回収したガスをボンベに詰め、同市牛根麓の「道の駅たるみず」まで輸送、電気や熱源として利用する。
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が行う「地域バイオガス熱利用フィールドテスト事業」の一つ。同市によると、バイオガスから抽出したメタンガスを輸送して利用するのは全国で初めてという。
実験は(1)養豚農家から豚ぷんを集め発酵、バイオガスを回収(2)硫化水素や水分、二酸化炭素を分離し、精製装置でメタンガスを濃縮(3)ガスボンベに詰めて輸送し道の駅で燃焼-の手順。プラントは5月に完成、6月から試験運転している。
試験運転では、ガスの発生とボンベに充てんする作業を中心に行い、1日約6トンの豚ぷんから目標の200立方メートルを上回る230-400立方メートルのメタンガスを回収している。本格実験では道の駅でメタンガスを燃やして電気を発生させ、余熱で温泉を温める。年間約3000万円の光熱費を700-800万円削減できる見通しという。
豚ぷんは市内の畜産農家や企業から集め、処理にかかるコストの削減を目指す。ガス回収後の固形ふんは肥料として活用する。総事業費は、プラント建設費の約1億8000万円を含め、2006年度から3年間で約3億8000万円。NEDOと関連企業で賄った。
同市商工観光課は「実験が軌道に乗り安定したデータが得られれば、畜産の盛んな大隅半島全域に広げることもできる」と期待している。
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登録日:2007年 11月 30日 22:34:08
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