既にわたしたちの手は血に染まっている
水害に見舞われたベトナム南部でワニ養殖所が全壊 数百匹のワニが逃げる
【11月13日 AFP】ベトナム南部カインホア(Khanh Hoa)省で、鉄砲水により国営ワニ養殖所の一部が損壊し、数百匹のワニが近くの川に流された。
≫続きを読む…
(c)AFP
ここがワニたちにとって移入地、外来地でないんなら、
生き延びてもええんじゃね? と思いつつ。
まあ、地元にしてみたらやっぱ怖いだろうから、
自分がこんなことを言えるのも部外者ゆえのいーかげんさなんだろう。
基本的にワニ、好きだし。
この件、ロイターやCNNでも取り上げられている。
11月12日 ロイター ベトナムのワニ飼育場、洪水により数百匹が脱走
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000441-reu-ent
11月13日 CNN ベトナムのワニ飼育場、洪水により数百匹が脱走
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200711130017.html
同じような事例の場合、たとえばミンクなんかだと
10月28日 AFPBB ドイツ軍、脱走した1万匹のミンクの回収に奔走
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2303903/2288959
見た目がかわいいってだけで
えらく同情を集めているっぽい。
もちろんワニのようにニンゲンに直接害を及ぼさない、危険ではない
というのも要素としてありそうだが。
そうはいってもまあ、要は
哺乳類ってだけで。
外見がかわいいとか、そういうのんが、
何気に気持ちの上で大きく作用している、と思う。
けれども。
ミンクの場合、
たとえ直接の人的被害がなかったとしても、
実はジンルイ以外にはどんなに迷惑なことになっているかを考えると
頭が痛くなるハナシなんだがな、これ。
基本的に、当ブログでの立ち居地は、
外来種・移入種に関しては、その手の逃亡や放置は認めないし、
回収が筋だと思う。
過去記事でも取り上げたように。
2006年10月22日 愛なんかいらない
http://www.actiblog.com/yamaneko/18268
◆ ◆ ◆
ワニが相手となると、やっぱ怖いというのもあるんだろうが、
にしても、哺乳類や美形の生きものとの比較の上で同情が減るというのは
納得がいかない。
たとえば、ワニの記事の前日のものだが、
11月12日 AFPBB 野生のウマを射殺処分、州政府の計画に動物愛護団体らが憤慨 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2310586/2340641
この事例に関しては、
個人的に、あるいは当ブログとしては、消極的だが賛成せざるを得ない。
当該地の本来の生態系の方が優先度が高い、という意味で。
もちろん、射殺以外の手法、
たとえば全部を捕獲して別の地域で囲って飼育し続ける(不妊手術つき)
というような対処方法の方がもちろん好ましいに決まっている。
けれども、予算がないとか、人的資源が割けないというような場合は、
駆除もやむをえないと、言うしかない。
これは、自分が直接手を下す立場ではないことによる、大甘の見方であるという、
その自覚はある。
>また、英国動物虐待防止協会(RSPCA)オーストラリア支部は野生のウマの処分計画を容認しながらも、銃で撃つより雌ウマに薬物を注射して不妊にする方法が好ましいとしている
これもわからなくはないのだが、
不妊にするだけで地元の生態系の攪乱を抑えられるとは思えない。
固有種への影響や土壌や水環境の悪化、
先住民族アボリジニの文化遺産を破壊しているという点を考えると、
増えこそしないものの
何年かはずっとそこでそのまま一生を全うさせて終わらせる
という選択肢は、
詰めが緩すぎるとしか言いようがない。
んでもって思うんだが、
こうしたことが話題になるというのも、
相手が馬という、「見栄えのいい」「哺乳類だから」、なんだろうか。
そんな思いが、鬱々と。
まあ、ワニが自分にとっての贔屓動物だというのももちろんあるが、
それにしても一般的な反応の差からしてみたら、
ほんまニンゲンの見栄え重視というか
身内に近いもの(爬虫類よりは哺乳類、のような)への温度差というか、
そういうのんに ほんまにげんなりしてくる。
◆ ◆ ◆
実は同じ日に、
この馬の場合と対照的な写真記事もあった。
ことが昆虫となると、同情論は一切聞こえてこなくなる。
11月12日 AFPBB 中国とオーストラリアで外来種の病害虫が異常繁殖、交尾の習性に要因 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2310915/2342997
もちろん、「害虫」のレッテル貼りについても、何の躊躇いも無い。
(まあ、ここんところは自分もそう判断することになると思うが)
あるいはこちらの外来蜘蛛のハナシなどは、
即座に害虫という単語は用いられていないが、扱いが実に無機的。
好悪の印象そのものが抜け落ちている感じ。
11月16日 AFPBB 欧州で外来種のクモが年々増加 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2312402/2357031
どーでもいいが、このクモの写真はかなりかわいい。
ちなみに欧米だと
どうもクモにあまり良いイメージがない視点からの話が出ることが多いが、
(その意味では、この16日の写真記事は比較的マシ)
やはり毒グモのイメージが強いからだろうか。
ニホンでも外来種である「セアカゴケグモ」がいるが、
在来の日本のクモに関して言えば毒グモは皆無。
しかもほとんどのクモは、生活の中でも農業の上でも「益虫」としての働きが高い。
家に棲む不快害虫の天敵であったり、農作物の害虫にとっての天敵であったり。
ああ、素晴らしい。
ニホンで暮らすのであれば、基本的にはクモは大事にしたほうがいい、
ということだ。
(除く外来グモ)
◆ ◆ ◆
と、ハナシがだんだんと散漫になってきたが。
要は、その土地の本来の生態系に
どのようなインパクトを与えるか、あるいは与えないのか、
で判断することの必要性だ。
そうした視点を持つことなく、
見た目やら、哺乳類かは虫類か昆虫かというその種の属しているなかまによって
ニンゲンが恣意的に判断してしまうことが、
結果として外来生物による生態系の破壊をもたらしている、という。
そういうのん、もうちょいなんとかならんのか、ということなんだが。
◆ ◆ ◆
ニホン国内でここ最近報道された移入種・外来種のニュースのうちいくつかを
以下に紹介していく。
一部は見出しのみ。一部は<続きを読む>に収納。
9月7日 沖縄タイムス シロアゴガエル石垣定着/在来種へ影響懸念
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200709071700_06.html
9月20日 紀伊民報 ジャンボタニシの卵 上富田の水路に点在(和歌山)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000005-agara-l30
9月24日 紀伊民報 カミツキガメ捕獲 どう猛で危険な外来種(和歌山)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070924-00000006-agara-l30
10月7日 中國新聞 外来植物、25年で2倍超す
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200710070341.html
10月8日 紀伊民報 急速に生育域拡大、外来生物ナルトサワギク(和歌山)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071008-00000001-agara-l30
10月23日 南日本新聞 アフリカマイマイ 出水で新たに89匹
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=7252
11月5日 富山新聞 外来魚捕獲、生態系守ろう 氷見・塩田池、ブラックバスなど駆除
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20071105203.htm
11月18日 新潟日報 外来魚駆除へ地引き網、上越
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/nation/2-54349-niigata.html
11月27日 毎日新聞 カエルツボカビ症:感染症防ごう 世界各地で被害対策、放流禁止呼びかけ /兵庫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071127-00000178-mailo-l28
11月27日 信濃毎日新聞 外来魚のブルーギル ナマズに食べさせる駆除を実験
http://www.shinmai.co.jp/news/20071127/KT071126GJI090009000022.htm
11月29日 毎日新聞 <アライグマ>九州でも繁殖中?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000053-mai-soci
これは別に外来種や移入種についての全部の事例ではないが、
最近の事例を知るだけでも実にいろいろなことに気づくことができる。
外来種や移入種といっても、
植物から始まり、カエルに貝、カメに魚、アライグマ
などなど、いろいろいる。
多種にわたることはもちろん、
その移入のいきさつも、駆除の為に必要とされる手法も、実にさまざまだ。
共通する点をひとつ挙げるとすれば、
一度その地に入ってしまうと後で「やっぱいらね」と思ったとしても
なかなか駆除ができない、という点。
実際に実施するとなると、とても困難、大変だ。
予算も人手も、というような部分はもちろん、技術的にも難しい。
で、
そうこうしているうちに、その地の本来の生態系は攪乱され、
その地域に暮らしていた種のうち、いくつかは絶滅へと追いやられていく。
こうした鬱々とした状態を少しでもなくすためには、
原則的に
その地にとっての移入種・外来種を
外に放したり逃がしたりしないのはもちろん、
相手が哺乳類だろうが美形だろうが可愛かろうが
腹をくくってその土地から排除するしかない。
それに対して軸がぶれることなく取り組むしかない、
ということだ。
これはもう、考えもなく自然の下に非自然の生きものを放した側の
罪だと、はっきり自覚するしかない。
先のオーストラリアの馬の話で言えば、
まさに自分の手を血に染める覚悟が求められている。
それを拒否している間に
他の生物の血が流され、
種によっては絶滅の憂き目に遭い
この地球からその存在が永遠に失われていく。
その地に移入種・外来種を放った瞬間から、
既にわたしたちの手は血で染まっている。
ただ単に、気がついていないだけのことで。
.
<続きを読む>
9月20日 紀伊民報 ジャンボタニシの卵 上富田の水路に点在(和歌山)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000005-agara-l30
環境省の要注意外来生物に指定されている淡水巻き貝「スクミリンゴガイ」(通称・ジャンボタニシ)のピンク色をした卵塊(らんかい)が、上富田町岡の用水路で目立ってきている。稲に被害を与える貝として知られ、御坊日高地方では以前から確認されている。上富田町では6、7年前からとみられている。
町産業建設課によると、町内で繁殖しているのは岡川と新川の2河川。移入経路は分かっていない。最初に岡川で確認され、6年ほど前に一斉駆除をしたが撲滅には至らなかった。その後、同町朝来の新川でも見つかった。同町岩田の一部水田で稲の苗を食べられる食害はあるが、大きな被害の報告はないという。
日本貝類学会評議員の湊宏さん=白浜町中=は「生息域が南下している。白浜町やすさみ町、串本町などで卵を見掛けたら連絡してほしい」と呼び掛けている。
県自然博物館(海南市)の平嶋健太郎学芸員によると、ジャンボタニシは1980年代に日本に食用として導入された。和歌山市内にも養殖業者があったがすぐに廃業。そのころから県内でも広がり、紀ノ川筋では生息しない所を探すのが難しいくらい広がっている。「稲への被害もあるが、在来タニシの餌も奪ってしまう。また、害のない在来タニシが誤って駆除されることも多い」と話している。
10月7日 中國新聞 外来植物、25年で2倍超す
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200710070341.html
広島県で外来植物が、国内外からの種の搬入などにより25年間で2倍以上の590種に増えている。環境省が委嘱する希少野生動植物種保存推進委員の吉野由紀夫さん(56)=広島市東区=らの調査で分かった。「在来種の成育を脅かすケースが全国でも多くなっている現れ」と懸念している。吉野さんは、欧米産の牧草を食べた家畜のふんに含まれる種子の発芽など、外来種が侵入する要因は多いとみる。
10月8日 紀伊民報 急速に生育域拡大、外来生物ナルトサワギク(和歌山)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071008-00000001-agara-l30
環境省の特定外来生物に指定されているナルトサワギク(通称コウベギク)が、紀南地方の道路沿いや造成地などで急速に生育範囲を広げている。繁殖力が強く生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるほか、牛や馬などの家畜にとって有害であるため、県や研究者らは警戒を強めている。
ナルトサワギクはマダガスカル原産。直径2センチほどの鮮やかな黄色い花を一年中咲かせる。日本では徳島県鳴門市で1976年に初確認された。アメリカから輸入した埋め立て地の緑化種子に混ざっていたと考えられている。和歌山県では15年ほど前に初確認され、紀北では全域で見られるようになった。
紀南地方では、白浜町の空港の周辺で多く見られる。敷地一面に広がっている造成地もある。空港近くの住民らは「5、6年前から目立ちはじめ、ここ2、3年で一気に増えてきたと感じる」と話している。
県立自然博物館(海南市)の前田哲弥学芸員(34)によると、1年を通して花を咲かせる。種子には綿毛状の冠毛があり、風に乗って空を飛んで容易に生育域を広げる。「引き抜くときに種子が飛んでしまうため、駆除が難しい。開花して種ができるまでの若い苗を抜くぐらいしかない。状況を見守りたい」という。
県環境生活総務課は「生態系に対して被害があるかどうか、今後、情報を収集していく。一般の人も観賞用として安易に栽培したり、移動したりしないでほしい」と注意を呼び掛けている。
オーストラリア東海岸のニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州などでは牧草地にナルトサワギクが侵入し、牧草の生育に影響したり、家畜が中毒になったりして、大きな被害が出ているという。
11月5日 富山新聞 外来魚捕獲、生態系守ろう 氷見・塩田池、ブラックバスなど駆除
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20071105203.htm
氷見市の七分一地域資源保全協議会(後清代表)は四日、同市七分一のため池「塩田池」でブラックバスの駆除とコイやフナの捕獲作業を行った。同池は二十四年ぶりに水が抜かれ、住民が泥だらけになりながら、網で魚を捕まえた。
国の「農地・水・環境保全向上支援事業」の交付金を活用して行われた。市自然保護員協議会の坂貴義会長の調査では、ブラックバス(オオクチバス、コクチバスなどの総称)、ブルーギルなどの外来魚が塩田池や市内のほかのため池にも放され、コイやフナの稚魚が被害に遭っているとしている。
池は二週間前から水が抜かれ、道渕邦夫区長(66)ら四十五人が参加し、ブラックバス四十匹以上、ブルーギル三十匹以上、フナ百匹以上、大型のコイ五匹を捕獲した。外来魚は処分され、フナやコイは希望者に配られた。道渕区長は「来年はもう一カ所のため池でも駆除作業を行い、生態系を守りたい」と話した。
11月18日 新潟日報 外来魚駆除へ地引き網、上越
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/nation/2-54349-niigata.html
上越市大潟区の朝日池で17日、外来魚を駆除して美しい池の姿を取り戻そうと、地引き網漁が復活した。地元の朝日池内水面漁業組合が、環境保護団体の関川水系生態系保全協議会などと協力して開催。大勢の見物人が見守る中、コイや外来種のオオクチバス、ブルーギルを引き上げた。
同池での地引き網漁は1950年代ごろまで盛んに行われ、秋の風物詩として親しまれたが、次第に姿を消した。
外来魚が繁殖してしまった池の生態系を、かつての豊かな姿に戻そうと、漁が復活し、今年で3回目。同日は、船で仕掛けた網を60人近い引き手が、陸に引っ張った。
網の中では、コイや小さなバスが水しぶきをあげてはね回り、「いるいる」と、引き手たちの声に力がこもった。上がった魚を手に取った子どもたちも興奮した様子で、歓声をあげていた。
この日、引き上げられたコイは大型が目立ち、漁に参加した滋賀県・琵琶湖博物館の中井克樹学芸員は、「稚魚や卵が外来魚に食べられ、コイの“少子高齢化”が進んでいる」と指摘。全国的に小型の在来魚は食べられてしまい、「種の存続が危ぶまれている」と危機感を募らせていた。
漁に協力した朝日池土地改良区の細谷芳郎理事長は、「生態系に関心を持ってもらい、きれいな朝日池を取り戻したい」と話していた。
18日には、同協議会が、上越市下荒浜の八千浦交流館で、関川水系の環境保全を考えるイベントを開催。中井さんが、外来生物対策をテーマに講演する。
11月29日 毎日新聞 <アライグマ>九州でも繁殖中?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000053-mai-soci
特定外来生物、アライグマが九州で繁殖の兆しを見せている。元々はペットなどとして北米から輸入され、その後逃げ出したり、捨てられるなどして野生化した個体から繁殖したとみられ、03年以降、長崎、佐賀県で捕獲数が増え、今年は福岡県でも捕獲された。北海道や本州では20年以上前から野生化し、農作物被害や生態系への影響が危惧(きぐ)されてきた。九州でも駆除策を検討する自治体があり、環境省や専門家は「数が少ないうちに対策を」と指摘している。【井上元宏】
◇戦々恐々?
今年3月、福岡県嘉麻市の山中で、市が仕掛けたわなにアライグマ1頭がかかった。妊娠中のメス。捕獲後も県がシカなどの調査用に設置したビデオカメラ2台に計3頭が映っていた。市担当者は「もしかしたら繁殖を始めているのかも」と表情をこわばらせる。県内では03、04年度にも捕獲の記録があり、隣の朝倉市でも05年1月に撮影記録がある。
大分県では昨年度、大分市中心部で逃げ出したペットとみられる1頭が捕まったが、繁殖した可能性は小さいとみられていた。ところが、今回の嘉麻市の情報を受け、大分県景観自然室は「朝倉市から筑後川沿いの果樹園を経て日田市に入ってくる可能性がある」と警戒。日田市の猟友会に情報提供を呼びかける“水際作戦”を展開中だ。
◇被害は1億円以上
九州でもっとも繁殖しているとみられる長崎県では、佐世保市を中心に捕獲数が03年度の16頭から06年度は91頭に急増。05年度には佐賀県でも捕獲されるようになり、昨年度は伊万里市を中心に21頭が捕まった。佐賀県環境課は「佐賀市でも映像記録があり、生息範囲は東に広がっている」と話す。
アライグマは雑食性のため、トウモロコシや果樹、養殖魚などが荒らされ、被害額は全国で約1億6400万円(06年度)に上る。生態系への影響も懸念される。北海道ではアライグマを恐れてアオサギが集団営巣をやめたほか、エゾサンショウウオなどの在来種が食べられたという報告もある。
05年に特定外来生物に指定され、輸入・飼育が原則禁止になった。現在、10道府県の130以上の自治体が防除(駆除)計画を作成。北海道は今年度1700万円の予算を計上している。
◇早期対策が重要
昨年度54頭を捕獲した佐世保市は九州で唯一、アライグマによる農業被害を推計しており、昨年度は約502万円。民家へのふん尿被害も年数件あるという。来年度予算でアライグマ用の箱わな数十台分の購入を検討中だ。佐賀県も防除計画の検討を始めた。
北海道大の池田透教授(保全生態学)は「外来生物は人目につきはじめた時には相当繁殖していることが多い。アライグマの特性を知り、早期に本気で駆除対策に取り組めば被害は抑えられる。ただ、もともとは人間が持ち込んだ動物であり、在来種の生態系を守るために駆除をするという痛みも忘れないでほしい」と話している。
▽アライグマ 日本では70年代後半にテレビアニメの主人公となり、ペットとして人気になった。環境省によると、野生化したのは62年に愛知県の動物園から逃げたのが最初だという。体重は4~十数キロ、体長は尾も含めると60センチ~1メートル。池田透・北大教授によると、早いものは1歳から生殖可能になり、1回当たり4頭程度を出産する。
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登録日:2007年 12月 04日 23:07:52
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◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
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