ホッキョクグマは野生のクマ
【動画】街に出没するホッキョクグマと人命、両方を守る活動家たち
【3月11日 AFP】今は静まりかえっているホッキョクグマホットライン。しかし、あと数か月でハドソン湾の氷が溶け始め、ホッキョクグマが街に出没するようになると、活動家たちは電話を受けて街に飛び出す。カナダ・チャーチル(Churchill)でホッキョクグマの保護を行う活動家を取材した。(c)AFP
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意義深い動画。少し前のものだけれども。
ホッキョクグマの話題だから、というだけではなく、
身内が木こりなどをやっているせいもあって、
野生動物とヒトの接触という課題には必要以上に関心が向く。
これも、要はニンゲンが増えて居住地が広がり、
(そのための開発が)ホッキョクグマの棲み処となるエリアに
より近づき過ぎたことが要因なのだろう。
さらに、今後 地球温暖化が進めば、
ホッキョクグマの棲み処たる雪原が減り、
逆に餌などを求めてこうした人里への訪問は増えるかもしれない。
そうなると、ヒトもクマも、さらに困ったこととなっていく。
この動画ではその手のシーンがなかったが、
ホッキョクグマはクマとしては珍しく完全な肉食なので、
下手にヒトと遭遇するとそれなりにまずい事態になる可能性は非常に高い。
ナショジオあたりの、餌を食うホッキョクグマの写真などを見れば、
その獰猛さ(というのもニンゲンの勝手な形容なのだが)がよく分かるのだが。
そんな中で、この支援団体(?)は、
ヒトの暮らしの保全だけではなく
クマをも傷つけないようにという細心の注意の払い具合が、
とても良い。
高く評価できると思う。
◆ ◆ ◆
前にもこの論旨は取り上げたが、
あの脱ぎ脱ぎ集団とか海のテロリスト集団のような団体ばかりを
取り上げることをせずに、
こうした地道にやっている団体をもっと取り上げていったほうが
ずっと「報道としての使命」を果たすことになるんじゃないかと思う。
AFPもそうだし、他の報道サンたちも。
環境団体の多くはこうした地に足の着いた活動をしているところがほとんどだし、
そういう地味な団体を、名前と連絡先つきできちんと報道すれば
もっとこうした活動の支えになると思うんだが。
一部のネームバリューのあるところだけだとか、
派手派手で絵になることしかやらないところだとか、
そういったところばかりを取り上げるのではなく。
この団体、今回は名前も出していないし、
連絡先もカンパ先もわからない。
それは、報道的にみても、ものすごくもったいないことのような気がする。
◆ ◆ ◆
たとえばこの活動をするにしても、
こうした車のお金や燃料やクマのための薬代や捕獲のための道具や
そのための獣医師の確保など、
考えていくとものすごくたくさんのお金がいることは、
ちょっと想像すれば分かることだと思う。
また、それらを運営する団体の職員だって、
霞を食って生きていくわけにはいかないのだから、
それ相応の「仕事に対する対価」はあってしかるべきだろう。 ※
◆ ◆ ◆
それと、
クヌートとかフロッケとかのぬいぐるみとかのグッズに金を落としている輩は、
さっさとその金をこういう団体へと回していくように
そのイカレた思考回路を修正したほうがいいと思う。
お題にも上げたとおり、本来のホッキョクグマは野生のクマ。
動物園のクマは、本来の生息の権利を奪われている存在、と見なすことも
できる。
でもまあ、そういうクマたちは
今現在でもとりあえずは手厚いケアを受けている例がほとんどなのだから、
どうせなら自分の金くらいは、動物園よりも厳しい状況になる野生のクマたちへの
支援にまわしたらどうだろうか。
だいたい、ホッキョクグマが困っているのだって、
大枠はニンゲンによる影響が原因なのだし。
※:不思議なんだが、たとえば車を買う値段には、ハードとしての車の代金のほかに、その車会社の社員の給与や広告費や、そういうものも含まれている。だのに、NGOやNPOに寄付をする場合だけ、自分の金は100%支援先(この例ならばホッキョクグマの、たぶん移送関係のハードの代金くらいが線引きになるだろうか)にいかないと嫌だ、という考え方。NPOやNGOに過剰にボランタリーを求めるその心情は、たぶん非常にニホン的なもんだと思う。てか、「非営利」の部分に夢を見すぎている。NPO・NGOのスタッフたちは、自分ができない活動を代わりにプロとして担ってくれているのだから、そのくらいの資金(職員の給与とか、家賃や光熱費などの必要な事務経費のようなもん)をケチるのはどうかな、と。そこが貧しいことで、結局は寄付した資金が上手く活かされず死に金となり本来の目的が果たせなくなることもある、という想像力を持つヒトがニホンには少ないよなぁ、としみじみ。この件、そのうちゆっくりエントリ化したい。
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カテゴリー[ 絶滅危惧種 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2008年 03月 16日 17:14:57
コメント
大概のどの番組もそうだが、問題提議ばかりで具体的な解決策などは皆無。
ただ憤りばかりが残る。今、自分たちが出来る事(この場合は支援先等)をもっと具体的に示してくれたなら、こんなも思いも少しは癒されるだろう。。。
協力していきたいと願う人は他にもいるはず。残念で仕方がない。
こういうサイトは貴重だと思う。
エントリ化期待してます^^
あるる @ 2008年 05月 28日 03:41:36
あるる さん、はじめまして! ご訪問ありがとうございました。
(気がつくの遅れてごめんなさい)
元気の出るコメント、嬉しいです。ありがとうございます。
マスコミって大方は「問題提起」だけで仕事をしたことになっちゃうんですよねー。結果、ガス抜き程度で終わっているのがほとんどです。
AFPだけに限りませんが、このホッキョクグマの件に関しては、本当に勿体無い話だと思いましたし。
それと思ったのですが、支援に値する団体か否かというのは、やはりその団体に直接触れるのが一番いいと思います。電話の一本でも。都市部などにおられて時間があれば、学習会などに参加するだけでも相当見えてきます(忙しさや、また近くにそういう団体がないと難しい、ということはありますが)。
ウェブサイトを見ただけではやはり限界がありますものね。質問なんかのメールのやりとりでもかなりわかりますが、やはり肉声の方がいい。
そして、同類の複数に当たることも重要だと思います。自分も、その昔所属していた団体がいかに問題のある団体であったか、次の団体に触れて、そこで初めて気がつきましたから。
それと、既存のマスコミたちのようにガス抜きだけで終わらないブログとして精進しないことには……がんばります。
管理人(山猫通信社) @ 2008年 05月 29日 19:32:33
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