多様な選択肢がある、ということ

松下、世界最高効率の家庭用燃料電池新システム開発

【4月16日 AFP】松下電器産業(Matsushita Electric Industrial)は14日、4万時間の連続使用が可能な、実用化レベルの家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムを開発したことを発表した。世界最高の発電効率を実現。耐用年は10年以上が想定されている。6月から生産を開始する。(c)AFP

AFPBB News


正直、10年はちょっと短いかなーとも思ったりするが。

まあ、今の家電の想定耐用年数がそのくらいだから、
家電の延長で考えればそのあたりが妥当なのかもしれないけれども。

と、いっても、コージェネレーション(コ・ジェネレーションとも言う、略してコ・ジェネ)は、
別に家電ではなく。
家庭で発電するときに、その廃熱をさまざまに利用していく、という
エネルギー効率をアップさせる仕組みであったりする。
詳しい仕組みをよく知りたい方は、環境gooの用語集あたりが便利。
 →環境goo 用語 「コージェネレーション Co-Generation」

自分が大阪を離れる2000年頃に、大阪ガスが、
ニホン初の家庭用コ・ジェネの製品化を、とかってやっていたけれども、
今では大阪ガス、東京ガス以外に家電メーカーまで参入とは。
時代も進んだものだな、と、しみじみ。

この松下のものについては、
日経エコロジー(日経BP経由)でも取り上げられていた。
04月21日 松下電器、発電効率と耐久性高めた家庭用燃料電池コジェネシステムを開発

また、企業サイトの告知はこちら。
 松下電器産業 プレスリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080414-1/jn080414-1.html?ref=news

14日に、大掛かりな記者会見・プレス発表を行ったっぽい。


◆ ◆ ◆

実はコ・ジェネ、現時点ではまだそれほど浸透度が高くない(、と思う)。
たぶん、エコアイスやオール電化などよりもマイナーだろう。
エコ関係の記事でも、普及率で電力会社に水をあけられているだとか、
その手の話をいくつか見たことがある。

元々、コ・ジェネは家庭用というよりも業務用など
大規模なものに向いている技術であったということもあり、
家庭用の製品開発がかなり遅れた。
が、一番大きい要因は、やはり
広告の上手さでは電力会社の方が上だった、
というところじゃなかろうかと踏んでいる。

確かに、発電のために熱エネルギーを使うという点については
火力や原子力の発電と同じである。
だが、それを小さく、コンパクトに、各家庭で行うことで、
家庭のような小さい規模であれば、
発電の際に生じた廃熱を給湯や冷暖房のエネルギーとしても利用して、と
熱エネルギーを2度、3度と転用していくことが可能になる。

大規模発電所で、発電だけして後は捨てられている廃熱のエネルギーや
(温暖化対策云々の宣伝に言われている原発でも、廃熱は捨てられている。
でっけー矛盾だよな) ※
送電によるエネルギーロスを考えると、
コ・ジェネの考え方はそれほど難しいものでもないし、
環境配慮面からしたらかなり理に適っている。


逆に考えれば、
こんな簡単な発想が、どうしてそれに見合った広がりを持たないのか、
ということが不思議に思えてくるような。


◆ ◆ ◆

ともあれ。
エネルギーを作ったり使ったりといった分野において選択肢が増えることは、
暮らしの中でエネルギーをどう有効活用していくか(含む省エネ)、というような
現実的な面から見ても意味があるものだと思う。
たとえば、新築や増改築を考えているような人には、特に有効な情報だろう。

それに、コ・ジェネに限らないけれども、
複数の選択肢があること、
それらをよく調べて、厳選して使っていくこと、
そうした努力を手を抜かないできちっと行っていくことは、
それが何の問題にせよ、問題解決における基本だろうと思うし。


※:原発で二酸化炭素排出削減を、ということを言うヒトから、原発から出る廃熱を直接利用しようとかなんとかいうような話を聞いたためしがないんだが。それをやるとなると、原発はやはりもっと都市部にないといけないんだけれども。それともやはり、放射能汚染が怖いんですかね?

.

<続きを読む>

04月21日 日経エコロジー(日経BPnet経由)
松下電器、発電効率と耐久性高めた家庭用燃料電池コジェネシステムを開発
 http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q1/568851/
 松下電器産業松下ホームアプライアンス社は、世界最高の発電効率と、耐用年数10年以上を想定した耐久性を実現した家庭用燃料電池コジェネレーションシステムを開発した。発電効率は、最高で39%、500W~1kWの実用域でも38%以上。また、耐久性は、4万時間の運転と起動停止4000回をクリアしている。このシステムを一般家庭に導入した場合、一次エネルギーを導入前に比べて22%削減できるという。
同社の05年度からの大規模実証事業で、一般的な家庭での運転では発電出力は500W~1kWで使われることが多いことがわかった。このため、今回開発したシステムでは、この実用域での効率を高めた。
同社では、滋賀県草津市の工場に生産設備を設置し、今年6月から生産を始めるという。(日経エコロジー、EMF)

カテゴリー[ 資源・エネルギー ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 04月 21日 23:45:18

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2008年 04月 >


1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30


プロフィール
山猫通信社 篠宮
山猫通信社
カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
このメモは猫のヒゲ
◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
最近のコメント
[06/16] 波力発電について調べてみた hry123
[06/30] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 管理人(山猫通信社)
[06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
[06/27] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 kkneko
[05/29] ホッキョクグマは野生のクマ 管理人(山猫通信社)
[05/28] ホッキョクグマは野生のクマ あるる
[04/07] オーストラリアのアジアゾウと森林 管理人(山猫通信社)
[04/05] オーストラリアのアジアゾウと森林 うえ
[02/12] これはいい記事。 管理人(山猫通信社)
[12/19] 発見、即、絶滅危惧指定、とならないように 管理人(山猫通信社)
最近のトラックバック
検索