目を背けるために取り組みをする。または取り組んでいるふりをする

地球温暖化防止の「奇策」に注目集まる、まるでSFの世界?

【12月15日 AFP】国際社会の地球温暖化に対する取り組みが進展せず、グリーンランド氷河が後退する速度に遅れを取っている昨今、かつては「クレイジー」「危険」とみなされていた地球救済策が脚光を浴びるようになってきた。
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(c)AFP/Richard Ingham

AFPBB News


てか、SF好きとしては、こういうのを引き合いにSFと言って欲しくなかったり。

悪いが、ちょいと昔の事例を引っ張り出して、話をしたい。


◆ ◆ ◆

まだ地球温暖化が話題にすらならなかった頃。
1980年代後半から1990年代の半ばくらいの頃までの
環境問題のトレンドの一つに、
「オゾン層の破壊」があった。

惑星・地球を覆っているオゾン層が、
ニンゲンが排出するフロンなどの物質などにより破壊されてしまった、
その結果、通常ならばオゾン層にブロックされていた分も含めて
有害な紫外線が大量に地球に届くことになった、という
環境破壊の問題である。

オゾン層が薄くなったり消えたりした地域で紫外線量がドカンと増え、
対ニンゲンに関しては皮膚癌が増えるだの、
動植物についても
たとえばカエルなどが紫外線で種の数を減らすかもしれないなどなど、
その害は散々言われてきた。

この危険は今もまだ去ってはいないのだが、
この間にジンルイは
オゾン層破壊のもととなるフロン類の多くを使用禁止にし、
またオゾン層を破壊しないとされる「代替フロン」に切り替えるなどの対策を図り、
オゾン層破壊の問題については、少しずつ状況は好転している、と言える。

で。

ここで「オゾン層の破壊」の対策のひとつとされた「代替フロン」の中に、
地球の温室効果を高める物質があった、わけだ。

そのことがわかったのは、
この対策が取られてしばらく経ってからのこと。
何年も使い続けてきた代替フロンが、
オゾン層は守るものの地球の温室効果をもたらすガスになろうとは……という
皮肉めいた事実。

この代替フロンについては、
京都議定書で定めた6つの温室効果ガスとしても
きっちり認定されている。


◆ ◆ ◆

オゾン層対策の場合、
オゾン破壊物質の排出削減をそこそこきちんとやっていた。
それでも、対策の中の一つが、別の環境破壊を招いた。


まあ、科学技術で解決! という発想は、
概ね、このような事態の繰り返しを招く(場合もあるよ)
といったところか。

以上、
ニンゲンの知恵というか科学力なんて、まあその程度、
というハナシ。


◆ ◆ ◆

さて。

それと。

地球温暖化の場合、
現時点では、温室効果ガスの排出削減そのものの取り組みが、
まず相当遅れていることを、
この「科学的アイデア」を出したヒトビトは
どの程度真剣に取り組んだり考えたりしているんだろうか、
というのが大きな疑問として浮かび上がる。

そりゃ、省エネみみっちくやりましょう、というようなことを考えるよりも、※
増えた二酸化炭素をああやってこうやってごみとしてポイ!
太陽光を遮ってホイ!
みたいなことを考える方が、楽しそうだもんな。
「科学的な」新しい技術で悪い対象物をやっつけるの、カッコいいもんな。

部屋は暗くて気温も寒いまんまで(夏は暑いまんまで)、
というのを我慢するよりかは、
増えすぎていらなくなった分の二酸化炭素をガンガンなくすこと、の方が
ニンゲン、楽できるもんな。

はあ。

やれること、先に、やれよ。
一番やらなきゃいけないことから目を背けるために、
もっと楽だったり楽しそうだったり、
あるいは資金援助が取れそうだったりする手法を
大法螺こいてやってる場合じゃないっての。

 甘いもん食いたいんだけど痩せたい (by Feel so Bad)
んであれば、走るのもいいけれども、
食べるべき甘いもんの分量をきちんと考えろよ、というのと一緒。


◆ ◆ ◆

まとめに入るが、
この心理というか研究したいという動機は、
面倒なことから目を背けたいという心根から来ているというのは、
自分の深読みなのかもしれない。

とはいえ。

>さまざまな学会や雑誌で発表されてきたこれら地球工学的な手法は、酔狂であるばかりか生物圏を破壊する恐れもあるとして、敬遠されてきた。また、安全性が確認できたとしても、温室効果ガスを削減する方がはるかに安上がりだとの指摘もあった。(強調引用者)

逆に、この手のことが今、言われ始めたというのは、
そうするほうが投資の資金が取れるから、
というような
(つまりは上で強調したのとは動機は同じで逆のベクトルの)
心理が働いているのではないか、と勘ぐってもいるのだが。

ヒトが動く動機なんて、往々にして
「楽」だったり「欲」だったりするわけだし。
(まあ、それだけではないにせよ)


※:1997年のCOP3(京都会議)の際は、結構「効率を上げる」ことに関する技術の向上が結構言われていたと思うんだが(それが、たとえばコ・ジェネの技術へと結びついたりするわけだが)2000年越えた辺りからそこらへんのことあんま言われなくなってきているのは何故なんじゃろか。ただ単に我慢する、だけじゃなくて、エネルギーそのものを効率よく使いまわしていく、という発想は、とても有効な考え方であり方法論であると思うのだが。

.

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登録日:2008年 12月 23日 23:52:31

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◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
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