我が友、ウラシマタロウ

過剰捕獲のウミガメ保護を求め、着ぐるみで抗議デモ - インドネシア

【ジャカルタ/インドネシア 21日 AFP】ジャカルタ(Jakarta)で21日、環境保護団体Profauna Indonesiaの活動家数十人がウミガメの保護を求める抗議デモを行った。同団体によれば、ジャワ(Java)島南部沿岸では毎年1000匹もの野生のウミカメが販売目的で捕獲されており、そのうち60匹は漁師により偶然捕獲されたものである。写真は、横断幕を掲げカメの着ぐるみを着て抗議するデモ参加者たち。(c)AFP/JEWEL SAMAD

AFPBB News


大阪で地味に活動をしている環境NGO・
「ウータン・森と生活を考える会」の仲間、友人A君は、
ウラシマタロウである。

いや、ニホンで比喩的によく使われる
タイムトラベル状態のことを言うのではなく、
カメを助けた男としてのウラシマタロウ、である。
.
.

◆南の島の空の下◆

A君がかつて、休みを利用して東南アジアの環境破壊の現場へと
スタディ・ツアーに行ったときのことだ。
(確か、パプアニューギニアの森林破壊に反対している村にお邪魔したときの
話だったと思う)

滞在した村は海辺の村で、環境破壊という観点だけではなく、
森林のあった土地、その土地所有権の問題も生じていたという。
(伐採会社が土地所有者の存在を無視して勝手に伐採したり
違法に伐採したり、また
土地所有にからんで村にいさかいを持ち込んだり、といったようなことなど)
それだけではなく、
森林破壊によって起こる
土壌流失による川や海洋の汚染、
また森林が守る水源が枯れるなどの生活面での被害、
加えて外部の経済的価値基準の押し付けに伴う
伝統的な生活の喪失等、
いろいろな観点から森林伐採を止めたいと考え、
その村はニホンなど海外のNGOと連携をして
活動を行っていたそうである。
ちなみにパプアニューギニアに関連するNGOでは、こちらが専門
 パプアニューギニアとソロモンの森を考える会・リンク
A君が参加したスタディ・ツアーも、ここが主催したものだ。


◆ ◆ ◆

ニホンからのスタディ・ツアーの一行が村に着いてから、
間もなくのこと。
朝、A君が海辺を散歩をしていたら、村人がカメを捕獲していた。
ウミガメである。
(アカウミガメかアオウミガメか、他の種かは聞きそびれた)
珍しいウミガメに驚くA君が、捕まえている人に聞くと、
このカメは食べるために捕獲しているのだという。

確かに、貴重なタンパク質ではあろう。し、
カメたちの数が減っていない時代であれば、
これは伝統的な食生活・食文化の一環として見ることも
多文化共生、異なる文化の尊重として一理あることではあるはず、だ。

が。

相手はどう見ても貴重なウミガメである。
(A君は自分のような動物オタクではないが、
流石にそのくらいは分かった)
これは、放してやりたい。
かわいそうというよりも、
希少な生物種の絶滅に拍車をかけてはならない、ということで。

そう思ったA君は、その村人に
「浦島太郎」の話をしたとな。

ニホンには「浦島太郎」という、カメを助けて、
美女にもてなされて美味いモンをたらふく食うことのできた、
オイシイ思いをした男の伝説があるねん、
とかなんとか。
(ちなみに、タイムワープのオチの部分まで語ったのかどうかは分からない)

村の人がどこまで納得したのかどうかわからないが、
そのカメは幸いにもA君の口利きによって、海に帰ることができたという。
A君、偉い。
まあ、海外からの珍しいお客さんがココまで言うのだから、ということで
村人がA君の顔を立てたということもあるのかもしれない。
(だから、その後旅人たちが帰ってからは、
やっぱりカメを捕まえて食べているかもしれないのだが;涙)

その後、村に滞在中、彼はカメを助けたヒトとして、
村人たちから尊敬を受けながら、
充実したスタディ・ツアーを経験することができた、とな。


村でのA君のあだ名は、(たぶん)ウラシマタロウ、に違いない。


◆ ◆ ◆

少し昔の話なので、細部に違いがあるかもしれないが、一応実話。
んなわけで、A君、ここ読んで間違いや勘違いがめっかったら
突っ込みよろしう。
(読んでるかな?)


※1:A君はパプアニューギニアのほか、マレーシアのサラワクなどあちこちにスタディ・ツアーに行っているので(多くは森林問題だが、別テーマの時もある)、場所が違う可能性がある。

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登録日:2006年 06月 23日 23:08:58

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