カテゴリー [野生動物]
2008年の終わりに
【12月23日 AFP】中国の新京報(Beijing News)は23日、観光地として世界的に人気がある中国の世界遺産、「万里の長城(Great Wall)」付近で前週、数十年ぶりにオオカミの存在が確認されたと伝えた。
≫続きを読む…
(c)AFP
今年最後の1枚の写真は、上の「オオカミ」。
この件、AFPBBでは続報がないっぽいけれども、
地元中国メディアに続報があったりする。
(ちなみに、はてなの方でやっているニュースクリップで既に紹介済みの件)
12月26日 Record China
万里の長城付近で狼を捕獲、野生か―北京市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000006-rcdc-cn
>動物園側は、この狼は野生のものである可能性が高いと見ており、しばらく観察した後、再び山に戻す考えを示している
この方向性で行くのであれば、安心できる話。
くれぐれも、こう語られている通り、野に帰すように。
どうか。
それにしてもこれは、
観光化、もしくは人口増に伴うヒトの圧力の増大という問題が、
その根底にあると見ていいのだろうか。
ここ万里の長城のオオカミを含め、
多くの野生生物とジンルイとがずっと棲み分け続けることを可能にするためには、
どうしたらいいのか。
もう少し、ジンルイには叡智が欲しいところ。
◆ ◆ ◆
さて、2008年もあと数十分で終わり、といったところ。
今年は、別ブログをスタートさせたり、
猫の病気や仕事の多忙などで、
当ブログも方向性がかなりガラッと変わったというか、揺れた1年となりました。
そんな中でも、懲りずにご訪問いただいた皆さんには、
ただただ感謝の念が溢れて溢れて仕方がありません。
2009年も、お互い、良い年にしていけますように。
心からの感謝と、幸運を祈って。
それでは、また。
.
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登録日:2008年 12月 31日 23:30:16
空飛ぶペンギン(←嘘
誤って北上したマゼラン・ペンギン、パタゴニアへ向けて海に帰る
【10月15日 AFP】誤って北上し保護されているマゼラン・ペンギンをアルゼンチンのパタゴニア(Patagonia)へ帰還させるプロジェクトで、ブラジル海軍の調査船でブラジル沖まで輸送されたペンギン約100頭が14日、海に放された。
海に戻ったペンギンたちは海流に乗って南下し、パタゴニアへ帰還する。(c)AFP
このアングルには、ヤラレタ!
ちょっと前の写真だけれども、ペンギンの続報の続報なので、紹介。
これまでの流れは、
09月03日 海流の異変、大量の迷子
10月08日 ブラジルのペンギン、続報
10月08日 ダンボールに、ペンギンを詰めて
で、把握されたし。
その前に、この写真のテキストにある、
>ペンギン約100頭が
……鳥に「頭」はやめてくれ。
今回の100羽だが、
この前に取り上げられていた370羽、その後の31羽とは別に移動した
100羽と考えてええんじゃろか。
そこんとこ、もうちょい詳しく報道があるとよかったんだが。
まあ、このペンギンたちの件については続報を流してくれている
(というか言いっぱなしにしない)分、
今回のAFPはましかな、と。
というか、今回はこの写真の勝利! ということで。
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登録日:2008年 10月 28日 23:48:13
中国のアジアゾウ、続報
【10月21日 AFP】密輸業者にヘロイン入りのバナナを与えられ麻薬中毒となっていた4歳のアジアゾウが、3年間のリハビリを終了し、前月ふるさとの雲南(Yunnan)省の野生動物公園に戻された。
≫続きを読む…
(c)AFP
続報といっても、エントリ更新が遅れていたため、ちょっと間が。
9月27日のエントリで取り上げた写真
09月08日 ヘロイン中毒のゾウ、3年間のリハビリで回復
の続報。
無事回復したものの、野生復帰はならず、という結論になったとのこと。
それはまあ、
保護されるまでに使役なり飼育なりの期間も(長いか短いかはわからんが)
あったことだろうし、
そう考えると野生に帰るのが難しかったのも予想の範疇ではあったろう、と。
関係者の目標としてはもちろんそこんところが目的ではあったろうが、
それでも無事生かしてくれただけでも
これは成功の部類に入れてもいいんじゃなかろうか。
気になるのは、保護されたのがこの1頭だけではなく、
他にも3頭いたという点。
この4頭以外にも、こんな酷い目に合わされているゾウたちがいるであろうことは
間違いがなさそうだ。
(ここで確認できているのも、ゾウたちの保護であり、
決して犯人の逮捕や処罰ではない)
遠く離れたニホンに住む自分からしたら、犯罪人の処罰を強く求める、と
こうやって電脳空間で言い続けるしかないというのが、
なんとも歯がゆいところでもあるんだが。
(とりあえず、そうした輩が地獄に落ちるよう、強く強く祈っておくことにしよう)
ともあれ、
回復まで3年間努力を重ねてくださった海南島の野生動物保護センターには、
ほんとうにありがとう、と。
これからも飼育を続ける雲南省の野生動物公園としては、
いろいろな困難があるのかもしれないけれども、応援しているし、頑張って欲しい、と。
そしてゾウたちよ、どうかこれからは、無事で。
.
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登録日:2008年 10月 26日 22:57:47
野生動物はペット(飼育動物)ではありません
【10月7日 AFP】外来種のイグアナや、ハムスター、ハリネズミといったげっ歯類をペットとして飼うと、子どもや年配者の健康を脅かす危険があるとする研究報告が、6日発行の米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)の機関誌に発表された。
≫続きを読む…
(c)AFP
これはツッコミせずにはいられない、テキスト。
てか、お題にあげた通り、
そもそも野生生物を飼育動物と同じに扱うことが、間違いの元だろう。
老人や子どもの健康被害云々、以前に。
ましてや、外来種(や侵入種等)を飼育するとは
無知も甚だしいとしか。
>報告書は、5歳以下の子どもがいる家庭では外来種のペットは避けたほうがよいと、注意を呼び掛けている
飼うなよ、外来種。
(そして、買うなよ、外来種)
その家に老人が住んでいようといまいと、
5歳以下の子どもがいようといまいと、
外来種を持ってくること、そのものがアウトだろ。
誰が言ったのか、またニュアンスが本当にこの言い回しだったのかは
確認の余地があるかもしれないが。
(元ネタが米国小児科学会の機関紙とのことだが、
その機関紙が間抜け(というか米国小児科学会のレベルがこの程度)なのか、
それともAFPが引用の際に抜けたのか、
はたまた別の要因なのかは、
わからん、ということで)
広義の環境問題……生物多様性や種の絶滅の危機といった
一般常識レベルの話で意識化すれば、
老人のいない、且つ家の子どもが6歳以上ならば
そうした動物を飼育していい、
だなんてことは、とても言えないはずなのだが。
野生動物は野に生きてこそ華。
犬猫のようなコンパニオンアニマルとは別の次元の生きものなのだ。
.
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登録日:2008年 10月 10日 00:07:45
ダンボールに、ペンギンを詰めて
ブラジル北部で保護されたマゼラン・ペンギン、パタゴニアへ向け船で出発
【10月8日 AFP】ブラジルで7日、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)沖で立ち往生していたところを保護されたマゼラン・ペンギン31頭が船に積みこまれ、元の生息地であるアルゼンチンのパタゴニア(Patagonia)へ帰還する旅の第一歩を踏み出した。
≫続きを読む…
(c)AFP
下にエントリを上げた件の、AFPバージョン。しかも、さらに詳しい。
こちらは、昨日の軍用機の370羽(数字はCNN)とは別で、
31羽を船便で時間をかけて(環境に慣らしながら)自然界に帰すというもの。
>「しかし、自然にかえる際に、より適応できるはずだ」と、ペンギンらが保護されているニテロイ(Niteroi)動物園の責任者Gisela Candiotto氏は語った。
>Candiotto氏によると、ペンギンらは、船旅の方が「海水のにおいをかぐことができる」という。
確かに、ジェット機でとなると、ペンギンへのストレスも大きそうだ。
また、このAFPの記事だと、CNNの370羽が399羽となっている。
微妙にズレがあるが、CNNの方だと「約」がついていたから、
こちらの方が正解に近いのかもしれない。
まさかと思うが、
ジェット機のペンギンは移送の最中にストレスで衰弱死……などというような
ことにはなっていないだろうな。
数字の違いはそこから、ということではないといいのだが。
ともあれ。
まだ、生き延びた300羽余りのマゼランペンギンを保護している最中だと思うし、
その中には野生に戻れない個体も出てくるかもしれない。
その対応にまだまだ追われているであろうブラジルの方々には、
ただひたすら、感謝の念を。
に、しても、ペンギンのダンボール詰めとは、また
面白い写真というかなんというか。
.
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登録日:2008年 10月 08日 22:59:41
ブラジルのペンギン、続報
【9月25日 AFP】アルゼンチン人の女性旅行客が前週、旅の目的地のシドニー(Sydney)に到着した。
≫続きを読む…
(c)AFP
ネタ元はAFPBBではなくCNNなので、手短に。
ひょっとしたら、もうちょっと待ったらAFPBBでも続報出るかもしれないが。
先月取り上げた話
09月03日 海流の異変、大量の迷子
の続報を発見。
→10月07日 CNN
赤道付近にペンギン大量漂着、370羽を空軍機で輸送
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810070012.html
1000羽以上のマゼランペンギンが、
本来の目的地であるチリやアルゼンチンといった涼しい地域ではなく
暑さガンガンのブラジルへと迷子になったことと、
それを助ける地元ブラジルの人たち、という事件だったのだが、
その1000羽オーバーのうち
370羽ほどが本来の目的地へと送り届けられたという。
死亡率は20%、また
>生き残ったペンギンはサルバドールの動物保護センターに収容されたが、弱っていて元の生息地に戻せないものも多いという。
ということで、
この370羽ほどのマゼランペンギンは比較的元気なヤツラ、とのこと。
原因がはっきりしない事例なので、
今後の予防策を取れないのが不安っちゃー不安。
だがまあともあれ、
この件に尽力した地元ブラジルの方々の努力は尊敬に値する。
その中心になったと思われるサルバドールの動物保護センターをはじめ、
ボランティアたちの経費や軍用機など、関係するさまざまな出費は
一体どうなっているのか、といったあたり、
ちょっとばかり気にかかる。
こういう性質の記事は、カンパ先をつけて欲しいよなあ、と。
まあ、CNNでそういうスタイルを見たことがないので、
これはきっと無いものねだりなんだろうけれども。
あと、写真は「迷子」つながりでチョイス。
.
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登録日:2008年 10月 08日 00:13:37
尻切れとんぼ
環境破壊の被害者ハチドリ、くちばしがアンテナの金網から抜けず
【7月22日 AFP】中米コスタリカの首都サンホセ(San Jose)で、衛星放送受信アンテナの金網からくちばしが抜けなくなったハイバラエメラルドハチドリ(Rufous-tailed hummingbird、学名:Amazilia tzacatl)。コスタリカでは、都市の拡大による生息環境の変化から、野生生物の多くが従来の生息地域からの移動を余儀なくされている。(c)AFP
この写真記事。
で。
このハチドリはどうなったんだ?
そこんとこも、書いておけ! っての。
.
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登録日:2008年 07月 24日 23:49:57
どうか生き延びて欲しい、でも、
スリランカの「ゾウの孤児院」で育てられた赤ちゃん8頭、ジャングルに戻る
【6月16日 AFP】スリランカの野生動物保護局は14日、ウダワラウェ(Udawalawe)国立公園内のゾウの孤児院で世話をしていた赤ちゃんゾウ8頭をジャングルに戻したと発表した。
≫続きを読む…
(c)AFP
これで本当に生き延びられるのか、やや疑問に思いつつ。
写真で見たところ、まだ相当に小さいゾウのようだ。
こんだけ小さいと、
親の保護がないと森林での生活は難しいのではないか、
という点が、まず気にかかる。
さらに。
多くの方がご存じのように、
ゾウは母系を中心とした群れで生活する生きものだ。
今回放たれた子どものゾウたちだけで群れを作ったとして、
(あるいは、中には群れから離れて単独で暮らすものも出るかもしれない)
それでやっていけるのかどうか。
報道がこれだけだし情報不足もあるのだけれども、
これを見る限りでは、結構心もとない判断のような気がする。
首輪で行動を把握するようにしたとしても、
それ以上の丁寧なケアを行うのかどうかは分からない。
記事の後半の記述を見るかぎり、世論的にも
そこんところはあまり重視されないように想像ができるので、なお。
(ゾウに構う資金があるなら、ヒトをもっと見ろ、というようなことが
たくさん言われそうだ)
これまで保護し、森に戻してきた64頭の、生存率は
どんなもんなんじゃろうか。
>孤児院のゾウの多くは、電車にひかれたり農民に撃たれたりしてケガを負った状態で運ばれてくる。落とし穴にはまって出られなくなったところを救助されたゾウもいる。
農民がゾウを害獣と見なして射殺することもあるくらいなのだから、
根本原因は、やはり
ニンゲンの活動領域がゾウたちの生活圏と重なりすぎてしまっている
ことによるもので、
ここを解決しないことにはこの問題は延々と発生し続けるだろう。
コトはスリランカに限らず。
地球にこれ以上ニンゲンが増えて、
土地をみーんなニンゲン用にしてしまうということは、
こうした動物をさらに増やすことになる、ということを、
もっと明確に意識した方がいい。
野生動物保護や環境保全という範疇に、そろそろ
ジンルイ多すぎ、もう増やさないでおこうぜ、
という方向性がもっと大きく盛り込まれてもいいんでねーか、と思う。
そんな今日この頃。
【事務連絡】
はてさて、このエントリがきちんとアップできるかどうか。
システム、大丈夫かな。
相変わらず多忙ゆえ、次の更新は未定。
あまり間をあけないようにしたいんだが……AFPBB見ている余裕すらない
というのが、一番問題かもしれない(←マズイ)。
.
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登録日:2008年 06月 26日 23:02:08
「間男」を生んだワケ
【5月30日 AFP】スイス北部バーゼル(Basel)の動物園で29日、最近生まれた赤ちゃんゴリラの父子鑑定テストを行ったところ、父親とみられていた雄ゴリラが実は少年ゴリラに「間男されていた」ことが明らかになった。
≫続きを読む…
(c)AFP
これは、飼育下だからこそ起こった出来事だと思う。
だいたい、野生ゴリラの場合、
群れは性的に成熟したオス1匹に複数のメスとその子どもたち、という、
ライオンのプライドのような構成になる。
自然界のゴリラの仲間の中で、
性的に成熟したオスが複数いる群れがあったという例は、
少なくともこれまでは、そうした報告はなかったと思う。
(チンパンジーの場合は、逆にオスもメスも複数いるのが自然な群れとなる。
同じく類人猿のオランウータンに至っては、群れすら作らない、
完全に個別の生活習慣だ)
その意味では、この記事の文面だけで判断するのはちょっとアレだが、
飼育動物園が「少年ゴリラ」を群れに置きっ放しにしたこと、
それがたぶん致命的なミスになったのだと考えられる。
もっとも、オスゴリラで9歳とは相当早熟だったこと、さらには飼育者の側も
9歳で性的に成熟しているとは思っていなかった、という可能性も高いので、
一概に動物園の手腕だけを責めるのは酷だとは思うが。
(あと1年くらいは母親と一緒に置いておいて=子ども扱いして、大丈夫と
見ていた、というような、そんな感じだったのかな~と推測)
それと、記事の、恐らく取材者の文章がそうなんだろうけれども、
以下んところはだいぶヘン。
>ゴリラの社会では通常、12歳以上の雄ゴリラだけが群れの中の雌ゴリラと交尾をする権利を持つとされており、今回Viatuはゴリラの社会のルールを完全に破ったことになるからだ
これは、記者がだいぶ誤解していると思う。
12歳以上のオスだけが云々、とあるが、
本来のゴリラの群れの形態は性的に成熟したオスは1匹だけなのだから、
権利を持つ持たないというような言い回しにはそぐわない。
強いて、権利を獲得する、に近い行動を言うとしたら、
その群れから元の大人オスを追い出すのが「ゴリラ社会のルール」となる、
といったような表現になるだろう。
この点、この描写に関しては、少なくとも
記者が単純に誤解しているのか、はたまたチンパンジーと混同しているのか、
そんなことがあるような感じに読み取れるのだが。
だから、
この飼育動物園が、子離れのタイミングを見誤っただけなのか、
それとも
ゴリラの群れの形態を、本来のゴリラのそれによらず
ニンゲン的な思い込みで
(男女はだいたい同数が群れを作ると思い込んで)
飼育していたがために起こったミスなのか、
正直、これだけの情報で読み取るのは難しい。
動物園側の、検査まで行う精密さからすると、
恐らく前者なんじゃないかなーと踏んでいるのだが。
さて。
.
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登録日:2008年 05月 31日 23:53:19
条件付で賛成(条件によっては反対)
【4月27日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンタモニカ(Santa Monica)の市当局は、パリサデス公園(Palisades Park)に生息するリスに避妊ワクチンを投与して個体数を削減する。サンタモニカ市などを含む郡は、リスの増加が公共の衛生に悪影響を及ぼすと懸念を表明、市に対策を求めていた。市は一般的な安楽死ではなく、より愛護的な手段でリスの個体数を減らすことを決めた。(c)AFP
まあ、お題にした通りなんだけれども。
ニンゲンだって避妊するんだし。
増えすぎたのであれば、リスにも避妊がなされるのは「仕方ない」と思う。
ただし、条件というのは、「増えすぎた理由」がニンゲンの身勝手ではないこと、
および、それによってリスの生息数が逆に減るなど、
希少化が進むなんてことに絶対にならないと確証が持てた場合。
特に後者は慎重に検討をして、確実であること。
その上で、だ。
これ、情報があまりにも少なくて、どうしてリスが増えているのかというのが
よくわからないのがネックなのだが、
ヒト側が生息地を広げたことによって、リスのフィールドが減った、
結果的に出会う頻度が増えたから、というようなケースを、第一に想像した。
これと似たようなものとして、欧州で殺されたヒグマの事例がある。
最近もAFPBB他で関連の報道があったので、ご存じの方も多いだろう。
2つめの想像として、
ニンゲンが公園などを整備したために、リスが暮らしやすくなり、
結果的に数を増やしていった、というようなケース。
ヒトが環境を変えたことによって数を増やしている生きものと言えば、
都市部のクマネズミやハシブトガラスなどが有名だろう。
3つめの想像は、
上の例とも若干かぶるのだが、
リスの可愛さがそれに輪をかけているようなケース。
これは、公園でハトに餌をやるように、リスにも餌をやる、というようなこと。
餌が多ければ、繁殖もまたしやすくなり、その結果 数も増える、という。
とりわけリスは、見た目が相当にかわいい。
仕草もかわいいし、ついつい餌をやりたくなる心理は、よくわかる。
自分も、恐らくその誘惑には勝つのは難しいと思う(てか、負けてしまうかも)。※1
一方、これと逆の例が、オオカミだ。
かわいいシカを捕食する「悪い」生きものだ、
というニンゲンの勝手な価値判断を投影されて、
どんどん数が減ってしまったという、とても悲しい歴史を持っている。
欧州や北米大陸はもとより、ニホンオオカミに至っては……あまりにも悲しい。
生態系にとっては
その生きものが「かわいい」か「きれい」か「きたない」か「悪い」か「醜い」か、
そういったニンゲンのモノサシは意味がない。
というか、生きもの中の一つの要素にすぎないニンゲンが
その判断を下すというのは、
おこがましいことこの上ない。
今回も、かわいいリスが、という見た目でもって
感覚的にこの判断を支持できないヒトも多いかもしれないが、
そうした理由だけで判断を行うことは
正直ニンゲンの身勝手でしかないということは、理解した方がいい。
それに、現実のこととして、
そうしたニンゲンの身勝手の積み重ねによって
自然界の生物のバランスが崩れている例は枚挙に暇が無いほどであることもまた
知っておくべきである。
とはいえ、この少ない情報から結論を出すのもなんだが、
これはやはり、想像の2や3の方の要因の方が大きそうな気がする。
なので、現時点では、これはまあ条件つきの賛成、ということで。
※0:3月からはじめたニュースサイトでもこの記事ちょこっとだけ取り上げている。
→カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
http://d.hatena.ne.jp/J-yamanekoya/20080427/1209302986
※1:基本、野生生物に対して餌をやる行為、いわゆる餌付けは、推奨されるような行為ではない。餌付けを受ける生物が優位に立つためその地の生態系バランスを崩したり、餌付けの食べ残しがその地のごみになるなど(湖などだと水質悪化)、問題も多い(白鳥への餌付けに関して、そうした観点からの問題提起がなされている例もある)。ケースにもよるが、その生物がどんなにかわいくても、美しくても、ここは心を鬼にして餌をやるのをやめなくてはならないのが、やはり基本だろう。
.
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登録日:2008年 04月 28日 23:00:26
- プロフィール
- 山猫通信社 篠宮
- 山猫通信社
- カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
- このメモは猫のヒゲ
- ◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
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