カテゴリー [音楽・アートなど]

実は同じことを別々の言い回しで言っているだけ、てか?

「パンク詩人」パティ・スミス、12年間の再生を描いたドキュメンタリー映画を語る

【2月18日 AFP】第58回ベルリン国際映画祭(The 58th Berlin International Film Festival)開催中、パンク詩人のパティ・スミス(Patti Smith)の自伝とも言うべきドキュメンタリー映画『Patti Smith: Dream Of Life』が上映された。
≫続きを読む…
(c)AFP/Giles Hewitt

AFPBB News


有名ミュージシャンと映画、というハナシから。

パティは語った。
「政治的な歌は今も大衆の心を動かす力を持っている。でも、現在の世界情勢において必要とされるのは『行動』。アーティストは大衆に刺激を与えられる。でも、変化を起こすのは、結局は大衆自身だわ」(ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領のイラク政策に、大衆からの抗議活動が少ないことに不満を覚えている、とのハナシから続けて)

一方、ニールはこう語った。
「音楽が世界を変えることができたのは過去の話。1つの歌が世界を変えられるなんて疑わしい。それが現実だ」と。
(2月18日AFPBB ニール・ヤング、「音楽で世界を変えられた時代は終わった」

後者がまるで
 「絶望した!」((c)久米田康治
と脱力しているのに対して、
前者は
 「絶望は愚か者の結論」
とポジティブに諭しているかのよう。

でも、ニールの言い分もよく見てみると、ぜんぜんそんなことないんだけどね。

>ヤングは、ベトナム戦争とイラク戦争との線引きをしない。「どちらも戦争には変わりなく、みんなを傷つけるもの。誤った問題解決法だ。イラクを解放していると思っている米国人は、だまされてるんだ。民主主義を世界中に広める必要はない」

つか、この切り口、このハナシの出し方、上手いよ、ニール。
釣り上手すぎ。


いずれにせよ、音楽やってるヤツが自分の政治的意見を言っても
ふつーに音楽活動ができる、
あまつさえ映画を撮ったり(パティは撮られたり、だな)すらできるという、
その自由度の高さだけは、
ニホンにはないものだよなぁ。

.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 02月 20日 22:43:52

多勢に無勢?

イスラム教の変身ヒーロー99人が登場する漫画、大人気

【10月3日 AFP】サウジアラビアの港湾都市ジェッダ(Jeddah)の摩天楼が一瞬にして吹き飛ばされる。
≫続きを読む…
(c)AFP/Nabiha Shahab

AFPBB News


99のそれぞれの話があるのではなく、
99人が一つの話中で活躍する……で、いいんだな? これ。
(間違っていたら、大声でツッコミ入れてくれ、頼む)

多勢に無勢というか、はたまた数は正義というか。
98人も仲間がいたら楽だよなぁ~……ヒーローとしては。 
(というか、この人数比でもヒーローって言うんだろうか?)

それと、どうでもいいが、
>「どこでもドア」を創る能力が付与されている
の訳文(どこでもドアが一般名詞化しとる)がなんとなくツボだったんだが。

キャラ覚えるだけで大変そうだな~。
サブキャラや敵方まで含めたら、総勢どのくらいの人物が出てくる話なんだろう。
翻訳版が出たら読みたいとは思うが、その長さで断念しそうな。


【事務連絡】 
やはり繁忙期が続いているため、更新はしばらく間があく予定で。いろいろあって、の中身がまだまだ続行中。一応10月下旬までには何とかなる、はず……たぶん。

.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 10月 16日 00:20:12

確かに美しい。でも、

『美しい死体』、ロンドンの教会で動物のはく製展示会

【10月5日 AFP】ロンドン(London)にあるトリニティ(Trinity)教会で4日から、『The Exquisite Corpse(美しい死体)』と題された、動物のはく製の展示会が行われている。
≫続きを読む…
(c)AFP

AFPBB News


生きているものは、もっと美しい。

>自然死や不慮の死を遂げた動物だけをはく製にする
という立場は評価するにしても。


【事務連絡】
いろいろあって、今月前半は更新ペースが落ちそう。
すげー口を挟みたくなる事件が飛び込んでこない限り、
ちょっくら間が空く予定で(……いろいろあるんだ、これが。スマン)

.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 10月 05日 20:41:56

ガリバーとしては

ポーランドの前衛芸術家、空に浮かぶ「巨大自画像」を展示 - イタリア

【ミラノ/イタリア 8日 AFP】7日、ミラノのセンピオーネ(Sempione park)公園に全長21メートルの「自画像」が出現した。「生きた自画像」を制作したのはポーランドの前衛芸術家、パヴェウ・アルトハメル(Pawel Althamer)氏。材質はナイロン、ポリエステル、アクリルだという。写真はミラノで同日、「自画像」を鑑賞する女性。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE

AFPBB News


逆向きだ。

というか、これを見てまず思い浮かんだのが
「逆ガリバー」てな単語というか造語というか。
いや、何となく、見た目のシチュエーションが。

に、しても、
この巨大なナルシシズムは、理解できそうにもない。
し、あんま理解したくもない。
それとも劣等感コンプレックスか何の
反動なんだろうか。

.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 05月 24日 23:36:35

ガンダムのおねだん

純プラチナ製ガンダム、バンダイと田中貴金属が共同製作 - 東京

【東京 11日 AFP】バンダイ田中貴金属ジュエリーは10日、人気アニメ「機動戦士ガンダム」の純プラチナ製のフィギュア「Gundam Fix Platinum」を報道陣に公開した。全長12.5センチ、重さ1.4キロで、78パーツからなる。頭部に0.15カラットのダイヤをあしらっている。参考価格は25万ドル(約3000万円)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

AFPBB News


素朴な疑問。

参考価格の25万ドル、これは単なる言い値で、
特に根拠のないものなんだろうか。
それとも。

以下は、もしも、の話。

もしも、きちんと内訳があるのだとしたら、
どの程度がデザイン料となるのか。
あと、バンダイとか版権関係者とかのお金も。

その考えで、もしも、
同じ原材料を同じ分量だけ使ってデザインされた
別のものだったら、
果たしてどのくらいの値段がつくのだろう?

たとえば、今一番旬な、萌え美少女だったら?
あるいは、スタジオジブリの一番人気のキャラクターだったら?
それとも、マニアの多いゴジラ、その一番人気のものだったら?
はたまた、気前のいいファンの多いエヴァンゲリオンだったら?

逆に、名もないデザイナーの、しかしカッコイイデザインの
オリジナルのメカだったら、
原材料費+加工費+申し訳程度のデザイン料 程度で
落ち着くものなのか?

それと、
もしもこのプラチナガンダムが本当に売りに出されたとしたら、
この価格で買うヒトがいるのだろうか。

いや、ホントに素で疑問。
全くもって不思議なんだが。

というか、きっと不思議なのは、「金」「価格」といったものの
正体なのかもしれない。


ここでふと、
ツール7連覇を成し遂げたランス・アームストロングの
2005年モデルのTREKフィギアだったら
どのくらいの値段がつくのか、というのを連想してみたり。
想像がつかないが。

(だいたい、ロードレースやる人だったら、
フィギアよりも自転車方面にお金をつぎ込むだろうし、
……てことはやっぱそんなに値段が上がらない?)


あと、25万ドルの価値があると言われて素朴に納得しそうな
アートを紹介。
 なんでもつくるよ。さん
http://www.ironwork.jp/monkey_farm/index.html
 ボトムズとか、チョイスが渋すぎ、カッコよすぎ。
 25万ドルどころか、むしろ値段がつけられないだろう。
 凄すぎて。

.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 05月 12日 00:47:17

「ブラッド・ダイヤモンド」は政治的に正しい映画、か?

1つのダイヤ、3つの願い、そして100カラットの感動 - 東京

【東京 12日 AFP BB News】見たこともないほど巨大なピンク・ダイヤモンド。
≫続きを読む…

AFPBB News


試写会に当たって先日観てきたので、
つらつらと感想を綴ってみる。
多大なるネタバレあり。
既に観た人、
あるいは
この映画を観ないと決めている人向けのエントリなので、
これからこの映画を観ようという方は
当エントリのパスを推奨。

で、
無料で観せてもらってこういうのもナンだが、
これは、
表題にあげたような「政治的に正しい」映画、というよりも
政治的なネタを正しくスパイスに使った娯楽映画だ、
というのが視聴した自分の結論だったりする。
んで、その話をしていきたいと思う。

ただし、娯楽だからといって悪い出来の映画ではない。
娯楽作品としての最低限のクオリティを維持しているので、
(特に役者たちの演技がとても良い)
下で自分が述べるようなことが気にならない人であれば、
問題なく楽しめる内容となっている、と思う。


◆ ◆ ◆

主役級の登場人物が3人いる。
欧米へ移住したいと願うアフリカ生まれの白人
 (ディカプリオ扮するアーチャー)
家族との再会のために生き抜く地元の黒人
 (ジャイモン・フンスー扮するソロモン)
に、ジャーナリストの西洋人女性
 (ジェニファー・コネリー扮するマディ)
といった組み合わせ。
この3人が、
ある意味アフリカの地域紛争を支えているとも言える
ダイヤモンドにそれぞれ魅せられながらも翻弄されつつ
旅を繰り広げる、といった内容。

アフリカで産出されるダイヤが
地域紛争の武器弾薬の資金となっていることは、
別にこの映画の中の架空の設定ではない。
この点が今の時代の事実を背景にした話であるということは、
この映画の宣伝等からかなりの人が理解していることと思う。
し、
その問題提起そのものは、
大手資本のダイヤ業界を敵に回すという意味において、
相応に頑張っている……と思う。たぶん。


◆ ◆ ◆

物語の中で一番評価したいのが、フンスーの演じたソロモン。
んでもって、その魅力が一番出ていないのも、
作中のソロモンという人物。

ソロモンは、実直で平凡な漁民なのだが、
彼は、話の最初から最後まで、
ほとんど受け身の状態が続く。
自分から能動的に状況を変えていくような行動は、
ほとんど取らない。
というか、取りたくても取れない。
切り札であるダイヤの行方を洩らさないという決断を除けば、
最初から最後までほぼアーチャーに助けられっぱなし。

もちろん、アフリカの田舎でのんびり漁業をやっていた人物が、
いきなり武器弾薬が雨あられと降ってくる状況に陥ったら、
能動的に行動せよ、といっても、無駄なことは分かっている。

に、しても。
無力な被害者には自助能力がない、というような
ステレオタイプな描き方は
いいかげん古くないか、これ。

しかも、その役割を担っているのが、また黒人かよ、
というような。

映画内のソロモンという人物のキャラ的な好感度と
それを演じたフンスーの演技のクオリティの高さを考えると、
黒人は常に白人の援助で何とかなっている、という図式を
描かせるのはいい加減やめた方がいいような気がする。


さて。
そうした無力な人が自ら手を汚すことないかわりに、
(といっても実は物語の最後の方で一人殺めている。
この台本は正直止めてほしかった)
殺した殺されたというような場面において手を汚す役割を
一身に背負いつつ、
映画の中ではアーチャー(白人)がガンガン活躍する。
悪党どもをガンガン殺し続けながら。
まあ、役者がディカプリオだから、活躍しないことには、
映画の興業的に困る、というのもあるんだが。

アーチャーのこの映画での位置づけは、
辛い過去を持つ若者、といったところ。
元々は傭兵であったことから、武器弾薬の扱いから
修羅場の切り抜け方まで、彼が物語のほとんどを左右する。

役者としてのディカプリオは、
荒んでいながらもなぜか憎めないヤツ「アーチャー」を好演。

ただ、人物造形として、
アーチャーの幼少時の辛い過去という部分が、
背景説明以上の深さを持っていない、というのが惜しい。
特に作品の中盤、
ソロモンの息子がゲリラ側に誘拐され、
少年兵として洗脳されてしまう、という
まるでアーチャーの過去をなぞるような運命を辿るのだが、
そことのリンクが描写として弱い。

3人めのキーパーソン、マディだが、
彼女は意外と物語を動かさない。
物語の途中で1、2度ほどソロモンやアーチャーを助け、
アーチャーとはロマンスも描かれるのだが、
最後にソロモンをサポートする役割を除くと
なんだかとってつけたような感じが否めない。
ジェニファー・コネリーといういい役者を使いながら、
ちょっともったいない感じ。

別にアーチャーとは恋に落ちなくてもいいから
(ストーリー上はそれでも充分に整合性が持てる。
普通の友人で助け合った、という感じでも違和感は全くない)
ジャーナリズムの欺瞞や
女性が一人で世界を渡っていく苦労など、
もっと違った角度で切り込んでいった方が
フェミニズム的(ようわからんが たぶん)には面白くなったと思う。 ※

とはいえ、この映画ということで限ってみれば、
アーチャーとソロモンの微妙な関係、
というのが結構いい味になっていたので、
その分マディが割りを食ったとも言えそうだ。


◆ ◆ ◆

映画ではなく、
リアルのアフリカの紛争でもう一つ言われていることが、
先に出てきた少年兵の問題。
映画ではソロモンの息子が少年兵として洗脳され、
父親を憎むまでの洗脳がなされた、というのだが、
フィクションだと分かっていても
これらのシーンは観ていて辛かった。

少年兵問題について考えるきっかけにするのであれば、
こうした問題提起は良かったかもしれない。

けれども。
物語的にどうかというか、
終盤近くでのシーンがそこにちょっとばかり水をさしている。

映画では、ソロモンの息子と一緒にさらわれ
一緒に少年兵にされた子どもたちがいるのだが、
その少年兵たちを、
いくら戦闘の混乱の真っ最中とはいえ、
アーチャーが殺してしまうってのはどうかと。
実はその場面、アーチャーは
ソロモンの息子を救い出してもいるのだ。
息子にしてみたら、仲間の少年兵を殺した男に保護されて、
しかも父親がそいつと仲間っぽく振舞っていたら、どう思うか。


さらにその後、クライマックスで、
息子は父親であるソロモンに銃を向けることになるのだが、
そこで、父親の息子への愛情によって息子の洗脳が解け、
危機は回避された、という流れになるのが
安易すぎ。
隣に仲間を殺したアーチャーがいるんだぜ。

リアルの世界にある少年兵問題からみると、
脱洗脳がこんな簡単にいきますかいな、
という感じがしてならないんだが。
少年兵問題について取り組む人がみたら、
少年兵たちの心理的なケアという点で
どういうツッコミをいれるのか、
ぜひともききたい部分のひとつ。


実はこのシーンに至る前に、主役の3人が、
かつて少年兵であった少年少女を厚生させている
ボランティアの施設に1、2日ほどやっかいになるという
シーンがあった。
なかなか心温まるシーンなのだが、
(ちなみにソロモンだけは少年少女たちに混じって遊んでいた、
という絵もあった)
たかだか1、2日そういう体験をしたところで、
あの実直だが器用さに欠けるソロモンが、
息子の洗脳を解けるとは、とてもじゃないが思えない。
画面上でも、そうしたスキルを発揮したわけではない。

ここについては、物語の整合性やカタルシスを優先した、
というしかなさそうだ。

物語の都合ということでいえば、
終盤、ソロモンの家族が全て助かり、安全な場所で
ソロモンと再会できる、というのも
ちょっとというか結構なご都合主義。
とはいえ、それまで苦労を重ねてきた正直者のソロモンに
相応の幸せが回復されるという点においては、
物語の後味を良くしてくれる最大のポイントでもあったので、
これは観る人によって評価が分かれる、というかたぶん
多くの人はこういう最後を望むと思うことを考えると
こうしたのも致し方ないのかな、という気がする。
歯切れが悪い言い方でナンだが。


◆ ◆ ◆

けなしてばっかなのもなんなので、
気に入ったシーンを幾つか紹介。

冒頭の幸せそうな家族のシーンは、無条件に良い。
ただし映画の必要性から、このシーンは短い。


物語の中盤、
複数の海外メディア(ほとんどが白人だ)が
共同でチャーターしたバスにこの3人も乗り込むのだが、
ソロモンはそこで「カメラマン」だと嘘をつくように言われる。
実直なソロモンは、そのことに抵抗があって戸惑う、
というシーンは、
ソロモンの人柄を上手に描いていて、なかなか良い。
特にそれまで、アーチャーに助けられっぱなしで、
ソロモンの良い描写が少なかったので、尚。

このバスが、途中、ゲリラの襲撃を受けた村を通りがかる。
大怪我をした娘を抱き抱えて泣き叫ぶ母親を、
海外メディアたちは(マディも含めて)
助けるのではなく、まず先に写真を撮りまくる。
それを、怪訝そうな、信じられないという顔で見つめるソロモン。
ソロモンにそうした視点を持たせることで、
欧米のメディアの持つ視線の暴力性を描かせたところは、
ややありがちな展開だけれども、上手い。

続くシーン。その場にゲリラの追撃が行われ、
バスの一行が慌てて逃げ出すところで、
ソロモンが実に当り前にその怪我をした娘とその母親を
バスに乗せようとする。
これは、かなり良い。
ソロモンがごく自然にそう動いた、という描写が無理なく
描かれている。
この映画の中で、自分が一番好きなシーンだ。


あとは物語というよりも、その他の項目かもしれないが。

火薬の量はかなり派手に使っているので、
迫力は充分。

ただ、その分、物語上、
「コイツ死ななくてもよかったんじゃね?」的な
無駄な死が増えたんじゃないか、という気がしなくもないが。
アノヒトとかアノヒトとかアノヒトとか。


それと、個人的には
アーチャーの傭兵時代の上司であった「大佐」の
チープな悪役っぽいのはツボ。
本当のラスボスがありがちでちょっと萎えだったので、余計。


もひとつ、音楽(オープニングとエンドロール)の歌が、
ユッスー・ンドール、ってのが最高。
しかも、いかにもユッスー、という使い方ではなく、
嫌味にならない引いた使い方をしているのが、
ユッスーのファンとしても膝を叩いた。
ま、ユッスーはセネガル人だし。
んで、相変わらずの美声は見事。


◆ ◆ ◆

とりあえず、山猫屋的まとめとして、次のような感じかと。

・善良だが無力な黒人と、それを助ける知恵も力もある白人、というよくある図式に則って映画が作られているところが、萎え。
・ただしメインの3人の演技力は良い。イメージもそれぞれ嵌っている。
・色恋が一応はあるが、その描写が少なくウザくなってない点は良。全部なければもっと良かった。
・物語の整合性や視聴者のカタルシス重視で、リアリティのいくつかは犠牲にされている。特に、少年兵の洗脳が解けるシーンや、ソロモンの家族だけが幸運にも合流できる結末などは、ちょっとなぁ、と。


そういう意味では、冒頭に述べた通り、
社会問題を考える為の映画というよりも、
社会問題を題材にして作った、アクション娯楽大作、
という捉え方が正しいのではないか、ということで。


※:と、ここまで書いて、ふと想像。もしも主役3人を全部アフリカ系のキャラで描いていたとしたら、ひょっとしたらもっと面白いストーリーになったかもしれない。少なくとも、そこまで徹底すれば、政治的には正しい映画、となりそうだ。特に、マディを「欧米国籍の教養もある黒人女性ジャーナリスト」にしていたら、ぐっと物語が引き締まる。黒人女性でなくても。有色人種のマディ。うん、カッコ良い。もっとも、興業的にはコケるだろうが。
.
.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 04月 24日 22:43:09

見ているようで見えてない

英国人が見た“新世界”をテーマにした展示会が大英博物館で開幕 - 英国

【ロンドン/英国 16日 AFP】大英博物館(British Museum)が14日の内覧会で、英国が初めて見た米国の姿を、ジョン・ホワイト(John White)による16世紀水彩画作品を通して公開した。
≫続きを読む…
(c)AFP/The Trustees of British Museum

AFPBB News


と、タイトルはYellow Monkeyの「見てないようで見てる」を
もじりつつ。

煙のような黒い潮を吹く凶悪な顔のクジラに
妙に胸鰭が黒いイルカ。
16世紀のアートとしてみれば面白いというか、
当時の様式美が興味深い。

特に、この絵はすげー。
http://www.afpbb.com/article/1418446
(あんま不愉快なんで扉絵に使うのは却下。無理無理無理)
なんつーか、もう
見る側の偏見を、
これでもか、これでもか、と詰め込んで てんこ盛りにした、
というところが、もう笑うしかないというか。

北アメリカ大陸の先住民族を描いたという割には、
顔や体つきが思いっきり西洋人だったり
(黒髪やヒゲで誤魔化しても限界があるっつーの)、
ボディペイントかタトゥかは分からないが
全身青色だったり、
首狩りやってたり。
(首狩りの習慣は昔でいえば
アジア圏のごくごく一部の少数民族にはあったとされるが、
北アメリカの先住民族ではあんま聴かないハナシだなぁ。
どっか別の地域と混同してそうな感じだな、これ)

まあ、対象を見ながら描いたというよりも、
思い出したり伝え聞きを元に絵に起こしたんだろうけれども。

アートとしての見栄えを重視するあまり、
対象を見据えるという本質はおいてけぼり、というか。

写真の説明も、後半でその点は触れてはいるものの、
微妙というか、ツッコミが甘い。


◆ ◆ ◆

ここで少し、思い出した話を。
何で聞いた話なのかは思い出せないので
その点はとても申し訳ないのだが、
とあるワークショップでのこと。
ワークショップの参加者は、確か、小学校高学年の子どもたち。

このワークショップの内容は
自然物(確か「蟻」かなんか、身近な昆虫だったと思う)を
描くというもので、
まず最初に、対象物を見ることなくお題を伝えただけで描かせ、
次に、実際に対象物を見て写生をさせたそうだ。

ところが。
お題を聞いただけで描くと
どうしようもないものしか描けないのは当然だが、
実は、実際に対象物を見ながら描かせても、
結構いいかげんだった、そうな。
昆虫の足が4本しかなかったとか、その類のものが
続出したという。

このワークショップでは、2枚目を描かせた後、
昆虫の体の構造がどうなっているのか、ということを
科学的というか学術的にきちんとレクチャーした。
それから、現実の対象物を見ながら、三度目の絵を描かせると、
相応に対象物の特徴を捉えた絵を描くことができたのだという。


これは子どもを対象にしたワークショップのハナシだが、
子どもに限らず、
実物を見ていたところでそれをきちんと写実ができるかというと、
大の大人でもあまり変わりは無いのではないか、という、
そんな気がする。
これは、絵の上手い下手とは別の次元のこととして、だ。

ニンゲン、見たものをそのまま記憶するのではなく、
自分の好き勝手に情報を取捨選択して
記憶するもんなんだよな――と
いうことで、この話を思い出した。


◆ ◆ ◆

ともあれ、
自らの内に抱いていた「オリエンタリズム」を
思いっきり投影している
この写真の絵。
これは、16世紀当時の植民地の状況というよりも、
その頃の西洋人たちの内面を映し出す像として見る方が
適切なアイテムだろう。

と、同時に、この430年前の視線と、21世紀の今の視線と、
西洋人たち(というか欧米文化圏のヒトビト)は
どれだけ変わったのか。

んでもってこれは、
それらのヒトビトだけが問われるような、そういう
属性にかかわるような問題なんだろうか。

ニホンジン(含む自分)だって、
あるいはそれ以外の文化圏の人でも、
この手の視線は多かれ少なかれ確実に持ち合わせている。

見たものを、何らの価値判断も挟まずに認識し、
そのまま記憶に留め置くことは
案外難しい。

自分は昔の西洋人たちを嗤えるか、というと、
嗤った時点で同じ落とし穴に落ちている
のかもしれないワケで。
.
.

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 03月 19日 12:02:28

紹介したいのはこっちじゃなくって……

伝統文化を披露する民族フェスティバル開催 - インド

【ニューデリー/インド 2日 AFP】民族文化の祭典、第21回Surajkund Crafts Melaが1日から15日まで、ニューデリー近郊のスーラジクンドで開催される。インド全土から伝統の技を身につけた職人らが集うほか、南アジア地域協力連合(SAARC)の各国からも伝統工芸や文化を披露する代表者が参加する。写真は31日、メディア向けのプレビューで民族舞踊を舞う参加者。(c)AFP/Prakash SINGH

AFPBB News


こちらの動画。
http://www.afpbb.com/article/1337054
【動画】失われつつある「操り人形」、再興への試み - インド
(2007年 02月 15日 12:15:11、動画の時間 3分3秒)

とてもいい。
これはまさに、動画で見せるべきニュース。
静止画(写真)にしなかった判断に、拍手。

ニホンでも、紙芝居や貸本のような
大衆芸能の伝承が非常に厳しい状況にあるが、
ことはインドでも同じらしい。

音楽や動き、人形の服装や造形なども、実に面白い。
いい意味で個性的。
太鼓と合わせて巧みに踊る人形の姿は、生き生きとして、
美しいというか、艶っぽい。
もちろん、踊りはニンゲンでも表現できる・踊れるものだが、
人形を動かすということは
ヒトとは違った表現が可能になるわけで。
動画だけでは分かりづらいが、もしもリアルで観た場合は
この大きさ(スケール)が意外とポイントのような気もする。

ここまで独自の文化が脈々と息づいているというのに、
これを失わせてしまうことは、あまりにも惜しい。
この人形使いの繊細な技が、
ぜひとも続いてほしい、ということで。


(それにしても、動画のブログへの引用がもっと簡単にできれば……って、方法があるんか? 自分がわからへんだけかもしれんのだが)

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 02月 19日 22:54:06

ゴジラもアート

展示スペース国内最大級、国立新美術館がオープン - 東京

【東京 21日 AFP】国内最大級の展示面積(1万4000平方メートル)を持つ「国立新美術館(東京・六本木)」が21日、正式に開館した。新美術館は、国立の美術館としては30年ぶり5館目。美術品は収蔵せず、美術団体への会場提供や自主企画展、共催展を行う。波のように曲面的なガラス張りの外観が特徴の建物は、建築家の黒川紀章(Kisho Kurokawa)氏が設計した。開館記念展として、マンガ、アニメ作品を含む日本の現代アートを紹介する『日本の表現力』など、3つの展覧会がはじまる。写真は20日に行われたプレヴュー会に出席した黒川紀章氏。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

AFPBB News


ゴジラなど、
戦後のサブカルチャーが正当に評価されるのは
いいことだと思う。

つか、どんな風に展示・紹介されているのかが、
結構気になる。
この場合は、ゴジラに見合った「ぶっ飛んだ」展開を希望。

(まあ、近いうちに見に行こうかな、ということで)


事務連絡:
 これから多忙期に突入するので、更新の間が飛ぶ予定。
1週間ほどで落ち着くので、よろしく。

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 02月 06日 23:27:20

この写真では伝わらない美しさ

ロワイヤル・ド・リュクスが首都の街中に出現! - チリ

【サンティアゴ/チリ 27日 AFP】フランスのマリオネット大道芸グループ、ロワイヤル・ド・リュクス(Royal de Luxe)が毎年開催される国際演劇祭「Festival Internacional Teatro a Mil」で演目、「The Hidden Rhino」を披露した。
≫続きを読む…
(c)AFP/Martin BERNETTI

AFPBB News


Royal de Luxeの美しさは、やはり動きを見て欲しい、と。
この写真では、全然魅力が伝わってこない。
つか、AFPの写真、どれもアングルが悪すぎ。
やはり動いてナンボのアート・パフォーマンスなんだから、
静止画でその良さを伝えるには相当頑張らないと。

動画でよいのがYouTubeのこのページ
どうして人形(女の子)の設定がアジア系なんだろうとか、
(黒髪に浅黒い肌という造形)
人形使いたちのお揃いの制服はどういう意味があるのかとか、
途中、ニンゲンの子どもを腕に乗せているところなんか
重量制限はどうなんだろうとか(大人は乗れないのか)、
突っ込みどころもいろいろとあって、よろしい。
(ニホンに来た時には、大人だけれどもぜひ乗りたい。ダメ?)

目元の表情の付け方、口の動かし方、いずれもまるで
生きているかのよう。
長くて綺麗な睫毛がまた、さらに表情を豊かに見せる。
この美しさ、ぜひ上記のリンクを見ていただきたいところ。
下着姿で靴下を履かせるなど、意外と艶かしくて、
正直に言ってしまえば結構エロティックだけれども。
その意味では、子どもよりも大人の方が深く豊かに楽しめる
アート・パフォーマンスかもしれない。

ちなみに同じRoyal de Luxeのパフォーマンスで
ゾウのシリーズもあるのだが、
こちらは正直、ホンモノのゾウには敵わない気がする。

カテゴリー[ 音楽・アートなど ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 27日 16:14:43

1   |   2   |   3      »      

カレンダー
< 2008年 05月 >




1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール
山猫通信社 篠宮
山猫通信社
カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
このメモは猫のヒゲ
◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
最近のトラックバック
検索