カテゴリー [環境与太話]
みんな「自分の常識」に従って生きている
【10月16日 AFP】アフリカの自然は「汲めども尽きぬ」ように見えるが、動植物への負荷をかけ過ぎた場合、貧困の拡大、紛争の増加、欧州大陸などへの難民の増大を招くと、専門家は警告している。
≫続きを読む…
(c)AFP/Fran Blandy
あるいは、
「自分の常識」と「他者の常識」とが大きく異なる、ということに
ヒトは往々にして気がづかないよ、ということについて。
少し間があいて久々の更新なので、リハビリっぽく、与太話など。
◆ ◆ ◆
テキストの、
>アフリカの自然は「汲めども尽きぬ」ように見えるが
とある、「見える」(というか「見ている」)主体は、
いったいどんなヒトなんだろう。
◆ ◆ ◆
これと非常によく似た台詞を、その昔、現実に聞いたシチュエーションのことを
思い出した。
時は1990年代の初め頃。
恐らく、'91年か'92年の頃だったと思う。
大阪府に、
森林破壊に加担しない自治体になって欲しい
と、森林問題(主には熱帯林問題)に取り組む仲間と一緒に
申し入れに行った、その初めての場でのことだ。
堅苦しい表情のまましばらく話が続いた後、
大阪府側の人が、ふと、もらすかのようにこう言った。
「熱帯林の木だなんて、伐ってたところで
すぐにボンボン生えてくるもんだと思っていた」
確か、土木関係の部署の方だったと思う。
この率直というか素直な一言がきっかけで、
それまで双方しかめっ面だったのが一挙に明るい雰囲気になったのを、
今でも鮮明に思い出すことができる。
そこで自分たちは、
いや、熱帯の環境は実はこれこれこういう環境で、
とても繊細で脆弱、生物種も多様な分 1種の生息数が少なくて大変、
土壌も薄くて、樹木はこんな状況で生えていて……といった、
基本的な情報提供を重ねていくことになった。
今になって振り返ると、
その問題について「知っているか」「知らないままか」という違いは
相当大きかったと思う。
確かに当時もマスコミには森林問題に関する情報が相当流れていた
(というか、'93年頃までは、マスコミ界の環境問題のブームは森林問題だった)
から、
そうしたことが常識となっているヒト、知っているヒトの層は
明らかに一定のボリュームで存在していたとは思う。
少なくとも、自分や友人たちは、ほとんどがその層にいた。
けれどもそんなことは知らないよ、というヒトにとって、
それは常識でもなんでもない、という分断された状況が、
同じニホン国内の、同じ大阪(当時)の中でもあったというわけだ。
◆ ◆ ◆
ともあれ、
基本的な情報に大きな違いがあるのならば、
それぞれの常識もまた、変わってくる。
地域レベルでも、階層レベルでも、あるいは個人レベルでも。
アジアの熱帯林破壊の問題であれ、
アフリカ大陸の環境破壊の問題であれ、
自分の常識が目の前の他者と共通のものであるとは限らない、
ということを常に意識することは、
難しいけれどもとても大事なことだ。
そこに気がつかぬままボタンの掛け違えをしてしまうと、
物事が一歩も先に進まないどころか、
自分も相手を、相手も自分を誤解したままで、
世の中はさらにネガティブな方向へと転がってしまうことだろう。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 25日 23:32:45
軽~くツッコミ
トウモロコシ畑でつかまえて? 環境保護活動家らが遺伝子組み換え食品に抗議
【8月28日 AFP】ドイツ南部Froehstockheimにあるトウモロコシ畑で27日、ホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)食糧・農業・消費者保護相にふんして、抗議活動を行う環境保護活動家。遺伝子組み換えを行ったトウモロコシに見立てた黄色い風船をキャッチして、遺伝子組み換え食品に反対している。(c)AFP
ペースを上げるつもりが。
逆に間があき、失礼しました。
まだ、ちょっと忙しがっているので、本格的にエントリをどんどんアップ、は
難しいかと。
何かと、すみません。
さて。
とはいえ、これはまあ流石にツッコミせんとあかんやろ、ということで。
◆ ◆ ◆
遺伝子組み換え技術については、
環境面に対して大きな問題・悪い影響があるという部分についてのみ、※1
この活動家たちと意見は一致するだろう、とは思う。
が。
なんで、風船やの?
こうして飛んでいった風船がごみとなって川や海を汚し、
ウミガメやその他生物に間違って食われてしまい寿命を縮めさせる
可能性が高いということを
まさか知らないで、この手段を取った、ということか?
環境派を自認している(んだよな?……AFPの誤記でなければ)ニンゲンが
こういう環境汚染型のアピール手段を取るとは、※2
そのあまりの頭の悪さにクラクラする。
ともあれ。
ツッコミしとく点は、風船がごみになるという(たぶん)小さな事実だけなのだが、
そこから引き起こされる環境破壊が小さな規模に留まるかどうかは
定かではない、ということで。
※1:
個人的には遺伝子汚染の問題が一番深刻だと思う。人体への安全性を気にかけるヒトは多いと思うが、それ以上に重く見た方が宜しいかと。
※2:
こういう、いかにも欧米好みの派手系パフォーマンスが行われるとその内実はどうであれ報道が群がることも、問題。まっとうであっても地味な団体は報道されることもなく、こういう間抜けな団体やその行動ばかりが広く知れ渡っていく。外から見たら同じ括りとして見られる「環境NPO・NGO」に関わる立場としては、こういう勘違いアピールをやらかすヒトビトは、すんげー迷惑。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 08月 31日 22:32:04
伝言ゲーム。
5000年後の子孫に放射性廃棄物の危険性をどのように伝えるか?
【7月11日 AFP】今から5000年後、「危険!」の表示はどのように書かれているだろうか? 5万年後は? 大半の人にとって、この答えを見つけることは急務とは思われないだろう。
≫続きを読む…
(c)AFP
自分の小学校の頃は、学校の朝礼の最後の時間に、ゲーム・タイムとして、
クラス対抗かなんかで「伝言ゲーム」なんかをよくやっていたりしたなあ、などと
ほのぼのとした思い出を連想しつつ。
ちなみに、このクラス対抗の伝言ゲーム、
だいたい40人程の子どもの行う伝言ゆえ(年長でも12歳とかそんなもんだ)、
元の単語がきちんと伝わった例はほとんどなかったと記憶している。
さて。
これと同じことが、放射性物質の管理に関して必要となるんだよ、というハナシが
この写真の記事。
この疑問点については、自分も一応、
原発のごみ問題に関心を持ってから、
ごくごく漠然とした疑問を抱いていた点でもあったのだが、
その筋の専門家の明確な指摘を聞いて、
正直、唖然とした。
いや、もちろん、
未来人に対して「警告」がきちんと伝わらないかもしれないということは
かなり漠然とした想像をしたことはあるけれども、
実はそれが結構な確率であり得る、となると、
想像するだけで背筋が寒くなるというか、なんというか。
それと、紙など記録媒体の保存性の問題もあるということも含めて。
>言語の進化速度は速い。11世紀の英語は、21世紀の英語とまったく別物だ。また、戦争や気候変動などによって、人々は居住地の移動を余儀なくされることもある。
>言語は死滅することもある。今日、死語となっている言語の中には、黄金期には世界最先端の文明に属していたものもある。
>その一方で、わずか数千年前の古代エジプトの象形文字が解明に数世紀を要し、それよりも近い時代のマヤ文字は現在も謎に包まれていたりもする。
>つまり数世紀後の人類には、今日の主要言語や慣習、シンボルなどが解読不能となっている可能性があるのだ。未来にもなおプルトニウムやセシウムの汚染廃棄物に致死性があったとしても、その脅威が伝わらない恐れがある。
>地下廃棄施設に近寄らないよう子孫に警告するには、単に赤字で危険を示す看板を設置するだけでは十分ではない。彼らにとってその看板は「ほら、ここを掘ってごらん。宝物が埋まってるよ」を意味するかもしれないのだ。
うわっ! 言語の世界の変遷って、こんなに世代交代が早いのかよ!
さらに。
しかも、欧州では「核のごみと一緒に住もうじゃああ~りませんか」、
というハナシまで。
>一方、欧州では、警告が世代を通じて伝わるよう、将来的に廃棄施設は人間社会に組み込まれるべきだという考え方が主流となっている。
>「廃棄施設は隔離されたところで稼働するのではなく、社会の一部として作るべきだ。そうすることで安全性は、損なわれるのではなく、かえって強化される」
理屈では、それが(現時点のアイデアでは)比較的、
間違いを防ぐ確率を高められる方法である、のだとしても。
核のごみと一緒に住むのは、イヤだよなあ。生理的に。
まあ、核でなくとも、ごみと隣り合わせに住むのは、
あんまいい感じじゃないだろうけれども。
しかもここに、どこぞの国からのミサイルが飛んでくるだとか、
(イランみたいにミサイルを飛ばした「つもり」だけならいいんだけれども)
あるいはマグニチュードがどでかいどでかい地震が起こるとかんなったら、
本当に管理しきれるんだろうか。
伝言と言えばもうひとつ連想するのが、遺言。
遺言もまた伝言の一種(もとい変種)ではあると思うんだが、
死者の遺志をきちんと汲んだものとして遺言を正確に施行できるのか、
ちょっと不安がないだろうか。
たとえば、その遺言が法的に正当と認められる要件を欠いていたり、
さらには遺産相続があらかた終わった後にそういうのが出てきたけれども
もう分けた後だからやり直しがきかなくなっていたりだとか、そういう例。
遺産はまだしも、葬式等の場合を想像してみると、
自分(死者)の本当に望むような葬儀をしてもらえるという事例は
かなり期待が薄い。
これはまあ、今のニホンの世相においては、という
限定的なハナシかもしれないけれども。
と、まあ、自分の死後のことをコントロールするだなんて、
ほとんど無理なんじゃないか? ということに、
多くのジンルイはもうちょい謙虚になった方がいいんでねーかと。
だいたい、「それ」がきちんと実施されたか、され続けているかどうかだなんて、
死んでしまえば「絶対に」分からないことなのだから。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 07月 12日 23:36:23
まれに見るすげえぇぇーーバカ
国際動物愛護団体PETA、「たこ焼きの販売やめて」と日本プロ野球に要請
【3月27日 AFP】国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals、PETA)」は25日、日本のプロ野球のコミッショナーに対し、地球温暖化対策としてホットドッグやタコ焼きの販売をやめてベジタリアンフードの売店を出すよう求める書簡を送った。
≫続きを読む…
(c)AFP
もはや存在そのものが「どうぞツッコミ入れてチョーダイ♪」状態のPETAだが、
に、しても こ れ は ひ ど い 。
白人の異文化アレルギー丸出しを恥じないシー・シェパードも
問題っちゃー問題だけれども、
その斜め上を行く、「たこやき」禁止案。
頭がクラクラするな、これ。
確かここ、ケンタのようなファストフードでアピールをやってたと思うんだけれども、
おそらくそのノリで
ニホンのファストフードをやっつけちゃえ!
って、あんまよく知らないで「野球場」
(今やナイターはどんどん人気が翳っているってのに)
のファストフードを取り上げたんだろうな、と勝手に推測してみる。
ケンタやマクドのようなグローバリズムに則ったファストフードに対しての
言い分は
(好き嫌いで言えばどうしょうもなく大嫌いなPETAの言い分であっても)
一理あると思うのだけれども、
ホットドッグはともかくとして、タコヤキはニホンの、
特に関西人にとってのソウルフードだからなぁ。
同じ枠で括っちゃダメだろ、これ。
そこんところで思いっきり滑ってるとしか言いようがないんだけれども。
それに、たこやきで消費されるタコの量って、そんなに多いとは思えないし。
たぶん、ニホンが消費する水産物のトップ10に入るか入らないか、
というところじゃないかな、タコは。
マグロとエビ、サケがトップ3とか、確かだいたいそんな感じじゃないか、と。
あまり自信はないけど。
ま、それはともかくとして、
下位とは言わないが中堅どころの消費量だったとしても、
象徴としては叩きがいがない相手だよな、タコって。
あと、全タコの何%がたこやきとして食べられているんだろうか。
明石焼きを含めても、たぶん寿司による消費の方が多そうだよな、これ。
一番の問題は、こういうバカがたくさん露出することで、
まともな環境NGOの足を引っ張り、
良心的なベジタリアンのイメージを貶めたりしている、
というところなんだけれども。 ※
※:てか、AFPに限らず、マスコミはもうこの団体を無視した方がいいと思う。今回はたまたま嗤える「ネタ」だったけれども、時折シャレにならないアホを曝しているときでもなんでかしらんが取り上げていて、「PETA枠でもあるんか?」てなくらい不思議で仕方がない。環境保全の足を引っ張っているのは、こういう独善の塊の団体だけではなく、それを面白がって取り上げるマスコミもまた同じ愚を犯しているのだと思う。もう何回も言ってきているのだけれども。同じ頻度でシェラクラブやFoE、ワールドウオッチや、あるいはせめてナショジオを取り上げるようにしたら、世の中ずいぶんとマシになると思うんだけど。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 03月 27日 23:12:20
心洗われる……
【2月10日 AFP】バーレーンのマナマ(Manama)南部にある樹齢400年の木が、観光客らが訪れる人気スポットになっている。
この木は、砂漠の厳しい環境にもかかわらず生き続けているため、「命の木」として知られるようになった。(c)AFP
なんか、いい話題。
なんか、いい写真。
別の、子どもが笑っているやつも、いい。
ニホンでも屋久島の縄文杉などのようにとんでもないご長寿の木があるけれども、
やっぱり樹木の持つ力にはかなわないな、と改めて気づかされる。
ニンゲンとはまったく違う時間軸を持ち、生きる。
その時間概念を想像してみるということも、
このせせこましい世の中では必要かも、などと思ったり。
この木が何の木なのか、樹種だとか、
できればそういったあたりの情報も欲しかったよなあ。
(ちと残念)
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 02月 11日 23:57:05
知らないものは存在しない
反捕鯨団体、仲間割れ? グリーンピースがシー・シェパードへの協力拒む
【1月20日 AFP】南極海で日本の調査捕鯨の妨害を試みている米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」は20日、同じく国際環境保護団体のグリーンピース(Greenpeace)が日本の捕鯨船団の位置を知らせることを拒んだため、グリーンピースを「見掛け倒し」だと非難した。
≫続きを読む…
(c)AFP
今日は、クジラの話ではなくメディアについての話を少し。
この写真記事のタイトルに「仲間割れ」とあるが、
そもそもこの2つの団体が本当に「仲間」なのかどうか、
特に調べたり疑問を持ったりしなかったんだろうか、
このテキストを書いた記者は。
あるいはデスクなどから、
仲間ならどうして別々に活動しているんだろうね?
てなツッコミがなかったのか、などなど。
それぞれの成り立ちをちょっとでも調べれば、
こういうことになるんだろーなー、
ということはすぐに分かりそうなもんだが。
特に、シー・シェパードのやり口なんかを見ていると。
まあ、要するにこのテキストを上げた記者の頭の中では、
環境NGOというものの理解というのはその程度だったんだろう。
環境団体で捕鯨反対、ということで十把一絡げで見ていたからこそ、
こういうかたちでの疑問がタイトルにつけられたんだろうな、とでもいうか。
◆ ◆ ◆
ニホンにもまた、国内にたくさんの環境団体(NGO・NPO)がある。
とはいうものの、それはそれぞれの得意分野が異なるために
いろいろな団体が別々に存在しているのであって、
別にグリーンピースとシー・シェパードのように
方針が食い違って(←ものは言いよう)袂を別ったわけではない。
また、自分の知っている範囲でのことだが、
そうした異なる取り組みをしている団体同士であっても、
共同で何かを行うということは(少なくともニホンでは)
比較的良くなされていると思う。
最近の例だと、以下のような報道などから理解できると思う。
1月23日 毎日新聞
再生紙偽装:国にグリーン購入法の見直し要望 市民5団体
とか、
1月23日 共同通信
古紙配合率、国がチェックを 再生紙偽装で保護団体要望
など。
一緒に調査や催しの開催などもごく普通に行われるし、
別に他団体だからといって仲が悪いわけでもない。
ただ、団体にとっての目標や取り組み対象がそれぞれ異なるため、
いろいろな団体があるにすぎない。
だから、同じ取り組み対象や共通の接点があると、このようなことが行われる。
余力のあるヒトはそれぞれの記事で名前の出ていた団体のサイトを
訪問してみることをオススメしたい。
それぞれの団体が、どこがどう違い、
にもかかわらずここで同じ取り組みをしているということの理由が
よくわかると思う。
◆ ◆ ◆
上はニホンの例だが、かように
世界中には多くの環境団体があって、
実にさまざまなテーマに対して
かなり多彩な取り組みをそれぞれが行っている。
けれども。
これはAFPだけではないのだが、
大手のマスコミに名前の出る団体、報道される機会のある団体は、
それほど多くはない。
ごく一握りの団体がいつものようにループして登場している(ように見える)。
その昔のエントリで、
2007年7月9日 選んだ理由
http://www.actiblog.com/yamaneko/39168
上げた通り。
これはたまたまAFPを事例にしているけれども、
別に他の報道がそうではない、というわけではない。
どれも五十歩百歩だ。
報道する立場のヒトビトも、知らないものに関しては何も想像が及ばない、
どころか
知らないものはそのヒトの中には存在していない(というか存在できない)。
そしてその「知らない」は、報道の読み手であるわたし・たちにも
引き継がれていく。
つまり、報道されていない団体なんて「存在しない」というわけだ。
メディアリテラシーなどでよく言われる、
報道を読むときには、
そうした「何が欠けているか」「報道されていない部分」を
意識する必要がある、
ということに注意を払ったとしても、
存在すら知らない団体のことに思いを馳せるだなんて、ちと無理だ。
◆ ◆ ◆
知らないものは、存在しない。
かといって、
何もかも、すべてのことについて最低限その業界の常識を持っておこう
だなんてことは、物理的にも限界がある、というかあり得ない。
(もちろん、自分も、そうなんだが)
だから。
少なくとも、世の中には常に「自分が知らないもの・こと」が存在している、
ということと
それによって割を食ってる立場のヒトビト(なり団体なり)が必ずいる、
ということだけは、
絶えず意識していたい、と思う。
(なんだか弱々しい結びになっちまうんだが、ちと仕方が無いと言うかなんと言うか)
※:引用した国内報道は、次のエントリにて対応。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 01月 30日 21:24:05
実行するのは「誰」なのか
【1月22日 AFP】肉を食べない、自転車を利用する、余計なものは買わない-。
≫続きを読む…
(c)AFP
まあ、パチャウリ議長が言っていることは正論だとは思う。
けど。
>1キロの肉を生産するには36.4キロのCO2が排出されることが分かっている。さらに、同量の肉の輸送には100ワットの電球を3週間近く点灯するのに相当するエネルギーが必要だという。
よく言われるのが、牛肉1キロを生産するには穀物10キロが必要だとか、
そういう対比。
二酸化炭素で換算すると言うのは、新鮮。
というか、すんげー今風だな。
>そのほかに役立つライフスタイルの変更として、「手に入るからという理由だけで」ものを買わずに、本当に必要なものだけを買うことを挙げた。
たぶん、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」という単語に相応に反応したり、
パチャウリ議長の発言を気にかけたりするくらいの人びとであれば、
もうとっくに実行済みかと。
というか、こういう場合、どうして
結局は「個人の努力で頑張りましょう」
てなところにすぐ着地点を持って行きたがるのかな、と。
国家や地方自治体や企業や団体が努力していないとは言わないけれども、
過剰に個人に責任を押し付けるのも
あれこれ文句が出ないで済むからか、
などと穿った見方をついしてしまうんだが。
たとえば、
肉を売らない、
自動車を作らない、
余計な買い物をしないよう物欲を刺激する広告を自粛する
といった提案だとしたら、実際にどうだろうか。
アメリカ合州国が兵器産業でしのいでいる国だとしたら、
ニホン国は車を売りまくることを生業としていた国、だと言っても
そう的外れではないだろう。
そういう国々でこういうことを言っても、
誰も実行してくれないだろうなあ、と。
その意味では、確かにモノは言いよう、という面があるのかもしれない。
でも。
◆ ◆ ◆
何も全部企業が(あるいは行政が、等々)悪い、と
他者のせいにするつもりは毛頭ないが、
社会の仕組みとして、
「消費」(そしてできれば「浪費」も)がないと回っていかないよ、この世界は、
という価値観を前提にしているのだから、
(そういう価値観だから、エコノミーとエコロジーは対立する、などという
言い回しもよく言われるわけで;;そこでよく使われるのが、
エコを実行すると失業者増えるよ、というような脅しが入ったり、などなど)
そうした部分から目を背けて
個人で頑張り通しましょう 云々と言うてばかりでは
いつまで経っても事の本質にはたどり着けないだろう。
個人が頑張って自転車に乗っていても、
行政が、道路を造って自動車ますます便利だね、てなインフラやっていたり、
(どうせ整備するなら自転車道造れよ)
液晶画面の向こう側で、
自動車が売れて儲かるヒトが増えるのが正しいという価値観が
湯水のように広告として流れ、幅を利かせてる、
そんな世の中が続いていくのならば、
おそらくなーんも変わらない、と思う。
税金のかけ方を変えるとか法律をいじるとか予算配分を変化させるとか、
そういった面も含めての「個人も頑張れ」であれば、充分納得がいくんだけれども。
法律を変えるのだって、まずは個々人が発案をしていかないと
転がっていかないものだし。
ともあれ。
どうかこれが、
結局、ものを言いやすい方にだけ言っている、といったことにならないよう、※
そしてまるでアリバイのようにそういうことに使われないように、と
ふと思いながら。
※:また、過去エントリで言ったことを思い出すんだが。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 01月 29日 23:58:22
天災から人災へ
【12月28日 AFP】再保険会社の世界第2位、ドイツのミュンヘン再保険グループ(Munich Re)は27日、2007年は自然災害が発生回数でも被害額でも前年を上回ったこと、気候変動の影響で被害額は来年以降さらに増加するとみられることを明らかにした。
≫続きを読む…
(c)AFP
ここで写真に使われている柏崎刈羽原発のさまざまな「トラブル」は、
新潟県中越沖地震によって引き起こされたもの。
テキストが伝えたいその内容はよく分かるのだけれども、
気候変動、いわゆる地球温暖化が地震にどの程度影響を与えているのか、
そこんところがちょっと「?」なので、
(もちろん自分が情報を持っていない可能性もあるのだが)
この写真のチョイス、実は微妙な違和感を抱いた。
ま、地球温暖化そのものを人災と考えると、
それによって引き起こされるさまざまな自然災害も
「天災」の範疇ではなく「人災」の範疇へと
その認識が移行していくことも考えられる。
この記事が本当に伝えたい内容がその点だとすれば、
原発事故のようなどう考えても人災の範疇に入るであろう事例を
この記事の写真として選んだのは、
そんなにミスマッチではない、のかもしれない。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 30日 23:43:43
ヒトは言いやすい方にだけモノを言い、叩きやすい方だけを好んで叩く。それがヒトだ。
カイロに毎年秋に現れる「黒い雲」、車の排ガスと焼き畑が主因か
【11月6日 AFP】最も汚染された都市の1つに挙げられるエジプトの首都カイロ(Cairo)の上空がまた、毒性の高い黒い雲に覆われている。
≫続きを読む…
(c)AFP/Alain Navarro
恐らくこのエントリで取り上げた
10月23日 えらく情報の足りないものを持ち出して、何が言いたいのやら
http://www.actiblog.com/yamaneko/46932
件の追加情報だと思う。
野焼きと焼畑は明らかに概念が違うものなのだが
(野焼きは農業以外も指すが、焼畑は農法の一種を指す)
元記事を書いた記者はどの程度そのあたりを分かっているのか、
どうも怪しい気がするのは、気のせいか。
そこんとこを抜きにしても
当ブログでの結論は上記先月のエントリとあまり変わらないが、
まあタイトルのようなことを思ったんで、つらつらと。
◆ ◆ ◆
この写真記事の添付文章を見る限り、
>毒性の高い黒い雲に(中略)は、なぜか毎年秋になるとカイロの空に戻ってくる
>膨らみ続ける人口に加え、数百万台の車が出す排気ガスと、毎年稲株を燃やしたときに出る高濃度の有毒ガスが、黒い雲の主因とみられている
>厚い「鉛の毛布」は毎年カイロを覆い、1600万人の住人に深刻な健康不安を与えている
>専門家によると、主に排ガスによる二酸化窒素と一酸化炭素は、汚染粒子と混ざり合って、「致死性のカクテル」を生み出している
>カイロに黒い雲が現れ出したのは1999年のこと
>ナイルデルタでは昔から、翌年の収穫のために土壌を肥やす方法として、稲刈り後に残された稲株を燃やす習慣がある。
>稲株を燃やすことを禁止する法律が成立し、違反者には罰金が科される可能性も
てなあたりが、気になる点。
ツッコミどころとしては、まずは、
毎年稲株を燃やしたときに出る高濃度の有毒ガス
という書き方。
稲株を燃やして出る有毒ガス、がよくわからん。
普通に植物を燃やして有毒ガスが出るというのは、ちょっと考えにくいというか。
可能性としては根株等に残っている残留農薬が真っ先に思いつくが、
(ニホンの「野焼き」でよくあるダイオキシン類発生の問題など)
やはり考えられるとすれば程度問題ではないかという可能性を押したい。
人口増加による耕地の拡大、というような。
特に、この手の煙が発生しだしたのが1999年からという
つい最近であることや、
土壌の肥やしとして稲刈り後に残った稲株を燃やすことが
昔からの習慣であることなどが挙げられている以上、
本来の原因がこの習慣であるというのは、正直考えにくい。
やはり、規模がでかくなった、ヒトが増えた、という人口問題が本来の要因で、
焼畑(もとい野焼き)が本当の原因であるとするのは、
ちょっと本質からズレているような気がする。
◆ ◆ ◆
さらに。
最大の問題は、
たとえばもしも焼畑(もとい野焼き)を全面的に止めたとしても、
人口増加傾向にあるカイロでは車の利用は増大し続けるであろうから、
車の排気ガスに伴う大気汚染は増えることはあっても減ることは無い
(このまんまでは)
だろう、という点だ。
車の排気ガスだけを見てみても、
NOx云々を挙げるまでもなく、
それなりにひどい環境汚染をするものであることは論を俟たない。
でも、そっち方面の規制やらナンやらは、
この記事では全く取り上げていない。
これは、現地が、そっち方面に規制をかけるとか、
そういう動きをとっていないことを意味していると理解していいのだろうか。
今回のタイトルにした、
言い易い方にものを言っていくことや
叩きやすい方を叩くというのはニンゲンの性だと思うし
(自分だってそうだ)
逆に言えば、
いろんな意味で強そうな方、権力のありそうな方、お金を持っていそうな方、
ツッコミいれたら小うるさくネチネチと反論されたりしそうな方に
一向にツッコミを入れていない記事に仕上がっているというのも、
これまたニンゲンらしいといえば非常にニンゲンらしいと思う。
これ、農薬会社とか自動車業界とか、
(しかもそれらのグローバル産業あたりを)
そのあたりに裏を取ったら
また別のハナシが聴けそうなネタなんだがな。
◆ ◆ ◆
前回の写真もそうだったが、
何が言いたいのか、
ただ単に
カイロの空は黒かった、秋は大気汚染がヒドイぜ、
焼畑は悪いんだぜ、
てなことだけを言いたい記事なのかと
やっぱり首を傾げてしまう。
人口増加率や車の利用率の変化に関する数字、
また車の排気ガスの内容など、
もうちょい勉強してから取り上げないと、
環境悪化を嘆いて
読み手や書き手の感情面でのガス抜きをしているだけのことにしか
ならないと思うんだが。
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 11月 28日 23:58:05
ごみ削減のための、意外なアイデア(かどうかは定かでない)
【10月31日 AFP】シチリア州パレルモ(Palermo)にある街Castelbuonoでは、収集ゴミの運搬手段にロバが利用されている。動物を使うことでトラックよりも低コストになり、温室効果ガスの削減にもつながるという。(c)AFP
今夜はハロウィン(たぶん)、
ロバはカボチャ料理も食うもんかな? などとどうでもいいことを思いながら。
アイデアとしては、悪くないと思う。
ロバは元々使役動物だし。
諸事情が違い過ぎるだろうから
このまんまのやり方でニホンに導入というのはちょっと考えづらいけれども、
地形や交通渋滞の有無、集落の密集度によっては
これに似た手法をまちづくりの一環として検討してみても
面白そうだ。
(ロバでなくても、その地域に向いた使役動物を導入するというのはアリかも)※
それと、
「ロバに重たい荷物を背負わせるのはかわいそう」ということで
排出されるごみが減る、かもしれないし。
……
と、いうのはまぁどこまで期待できるかどうかはわからないが
(というか、自分の願望でしかないのかもしれないが)、
温室効果ガス排出の削減といった物理的な効果だけではなく、
まちなかにニンゲン以外のいろいろな生きものが
いろいろなかたちで共に生活をしているという暮らしは、
そう悪いもんじゃないと思う。
※余談:動物ということで糞害への対処も必要になるかもしれないが、飼育員(兼収集員になるのか)がその場で対応すれば案外簡単に済むのではないかと予想。この読み、甘いだろうか?
.
カテゴリー[ 環境与太話 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 10月 31日 22:37:17
- プロフィール
- 山猫通信社 篠宮
- 山猫通信社
- カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
- このメモは猫のヒゲ
- ◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
- 最近のエントリー
- [12/31] 2008年の終わりに
- [12/24] 虹の記憶08、秋~冬
- [12/23] 目を背けるために取り組みをする。または取り組んでいるふりをする
- [12/23] ぼちぼち復帰(たぶん)
- [11/24] 簡単なお知らせ、ナドナド
- [11/23] 虹の記録、08.07末~09
- [11/22] ただ商売がしたいだけ。
- [11/21] 孫たちに「カメなんて見たことがない」と言わせないために
- [11/07] いいかげん、「倫理」や「正義」で口論してても、本質には辿りつけない。そんな気がする。
- [10/28] 空飛ぶペンギン(←嘘
- 最近のコメント
- [10/18] えらく情報の足りないものを持ち出して、何が言いたいのやら ネット旅人
- [10/08] 在来種を駆逐する外来ヒキガエル あ
- [06/15] 一人一日26キロ出してます。 グリーン
- [04/09] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 中村透信者
- [02/16] 多くのヒトはどうしてモテ・非モテのような話題が好きなのか(いーかげん うんざりなんだがな) プク
- [02/15] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 toripan
- [01/25] 食うは一時の欲、食わぬは一生の快 toripan
- [12/31] 波力発電について調べてみた コンタクト
- [12/24] 波力発電について調べてみた 雲英
- [11/19] いいかげん、「倫理」や「正義」で口論してても、本質には辿りつけない。そんな気がする。 コト
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2008年 12月 [4]
- 2008年 11月 [5]
- 2008年 10月 [9]
- 2008年 09月 [8]
- 2008年 08月 [4]
- 2008年 07月 [4]
- 2008年 06月 [4]
- 2008年 05月 [9]
- 2008年 04月 [9]
- 2008年 03月 [16]
- 2008年 02月 [19]
- 2008年 01月 [22]
- 2007年 12月 [14]
- 2007年 11月 [11]
- 2007年 10月 [11]
- 2007年 09月 [16]
- 2007年 08月 [18]
- 2007年 07月 [11]
- 2007年 06月 [12]
- 2007年 05月 [20]
- 2007年 04月 [19]
- 2007年 03月 [22]
- 2007年 02月 [20]
- 2007年 01月 [16]
- 2006年 12月 [21]
- 2006年 11月 [25]
- 2006年 10月 [24]
- 2006年 09月 [21]
- 2006年 08月 [19]
- 2006年 07月 [27]
- 2006年 06月 [27]
- 2006年 05月 [21]
- 2006年 04月 [17]
- 2006年 03月 [29]
- 2006年 02月 [11]
- 検索