2006年 01月

玉砕

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戦艦へ 投げ込みし身は 何想う 涙こらえし 別れの晩餐
帰る場所 絶たれし死への みちなれど朽ち行く其の身は生きたいと願ふ
若き日の其の身捧げし青年は 後の世人に 何を託さん

泣き叫ぶ心押さえし送る子を万歳で送らん岸壁の母

口惜しさは其の身を捧ぐ事ならず過ちの道歩まされしと

幾人も子を奪われし母ならば戦の大儀問うことも供養

学奪われ国に捧げし青年は海の藻屑と沈む生涯

遠き地の国に帰れぬ其の骨は子孫が忘れし戦場の跡

紺碧の海の底から叫ぶとも 遠く離れし親は知りえず

喩えとは桜にすれば美しく伝わることなき惨き死に様

遥か地の錆びた戦車は何語る置き忘られた日本の断片

空を飛ぶ鳥の其の目は現在を見るビル建つ彼方の朽ち行く戦車

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登録日:2006年 01月 30日 00:00:00

男と女の歪んだ定義と・・・・

人と人は
お互いのコップに水を注いでるに過ぎない

注いだ分だけ注がれると信じ
注がれた分に気づかず
人は気まぐれで注ぐ

水嵩の少ない者のコップを探しては注いで歩き
水嵩の多い者を探しては
注がれるのを待つ

足る水の量を知っている者が居り
水嵩を気にするものはしばしば足ることを知らない

馬鹿に大きいコップを持つものがいれば
小さいコップの水を求め
馬鹿に大きいコップを見てはうらめしがり
自らのコップと比べてはうらやむ

馬鹿に大きいコップを持つ者と
小さいコップを持つ者の
水量はしばしば同じである

少しずつ水を飲む者が居て
飲み干してしまう者が居て
貯めては飲まない者が居て
人は誰しも飢える事を欲す

注ぐことを求めるものが居て
注がれることばかりを望む者が居る
満たされることを望み
満ち足りることを知らず
水嵩ばかり気になる者が居て
水嵩は世間話の種となる

注いだ分だけ注いでやる者を見ては美談にし
不均衡を見ては自分を慰める

人はそれを人情もしくは愛と呼ぶ

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登録日:2006年 01月 01日 00:00:00