2006年 01月 30日

玉砕

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戦艦へ 投げ込みし身は 何想う 涙こらえし 別れの晩餐
帰る場所 絶たれし死への みちなれど朽ち行く其の身は生きたいと願ふ
若き日の其の身捧げし青年は 後の世人に 何を託さん

泣き叫ぶ心押さえし送る子を万歳で送らん岸壁の母

口惜しさは其の身を捧ぐ事ならず過ちの道歩まされしと

幾人も子を奪われし母ならば戦の大儀問うことも供養

学奪われ国に捧げし青年は海の藻屑と沈む生涯

遠き地の国に帰れぬ其の骨は子孫が忘れし戦場の跡

紺碧の海の底から叫ぶとも 遠く離れし親は知りえず

喩えとは桜にすれば美しく伝わることなき惨き死に様

遥か地の錆びた戦車は何語る置き忘られた日本の断片

空を飛ぶ鳥の其の目は現在を見るビル建つ彼方の朽ち行く戦車

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登録日:2006年 01月 30日 00:00:00