カテゴリー [戯言]
ことば
その国には
ことばが閉じ込められていた
ことばは出たがって出たがって
ふき出した
止まらない止まらない
ことばたち
いつか閉じ込められた分まで
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登録日:2007年 01月 26日 00:00:00
生きる人
解く事ができない問題を抱えていると
それが人生だと
人は皆
その長い旅路を
幾人もの人々が
我を導く
その人もまた
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登録日:2006年 12月 09日 00:00:00
或る時
そうして一人の憎しみの死者も出さず
みんなと生きていけたら
いいと思う
時に怒りを受け止めあいながら
文句の一つを貰ってはなだめ
悲しみをも恐れず
共に笑って
その一時代を
みんなと生きていけたらいいと思ったのだ
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登録日:2006年 11月 22日 00:00:00
鳥のさえずりをしばらく聞いていない
電車の中で数多の広告を見せ付けられながら
花の顔をしばらく見ていない
行き交う人々の
列に必死に乗り遅れないようにと
しばらく
笑う人の顔を見ていない
雑踏の車音にかき消されないようにと
けたたましく鳴らされる電子音ばかり聞いて
鳥のさえずりをしばらく聞いていない
そこで
路上で歌う人の歌声が
聞こえてきて
人の列が川の流れのような押し寄せながら
思わず立ち止まって動けなかった
すると
何人かは
聞き入りながら
歩みを止めれないようだった
足早に下を向きながら
聞き入っているようだった
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登録日:2006年 06月 22日 00:00:00
もしも神なるものがいるのであったら
隕石は
誰かが食べこぼして落としたんだろう
蟻によってそうであるように
大雨は
誰かがテーブルで水をこぼした
したたる水のようなものだろう
人間が何かにつぶされるのだったら
人間の存在に気づかないほど大いなるものが
我々をミジンコのように眺めているだろう
あるいは我々は眼に入らないくらい小さく
蟻は
その存在に気づかれずに
踏まれてしまうように
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登録日:2006年 05月 25日 00:00:00
そして歌人は居なくなった
「ここも変わらないわね」
とある者は言った
「すっかり寂れているわね」
とあるものは言った
民は都会に惑わされ
草花に土をかぶせ
山肌をコンクリで塗り固めては
4月の新緑のエメラルドを
金成る杉に変えた
田畑は耕す民が姿を消し
森は木こりを失って
老人達は声高に
自然を誇れず
アーケードを欲しては
人は無く
道を欲しては
通るもの無く
誇り高き不細工な商店街に
子供らは向かわず
巨大な箱物は並べられては
活気を渇望し
ひと気の無いアンバランスさが
人をより一層寂しくさせた
ふるさとは
ひと気の無い
巨大な箱物の
鉄錆びに薄汚れ
ふるさとの
謡に上る
断片は無くなり
そして歌人は居なくなった
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登録日:2006年 05月 20日 00:00:00
鄭和
鄭重に和を以って
大海に出でん
出会う岸に船を寄せ
自ら底の魂の叫びを自らに聞き
三方の和憂い
石に刻む
富すなわち自国より産まれたる造形を以って
国の足跡とし
交わり流るることを国益とす
国の繁栄を願って
故郷離るるとも決して忘れず
想い何時も国に在り
晩年 病の身を押して
父の願い叶えんと最期の旅に赴く
行き先や魂の故郷
願い叶わずとも
向かうことに意義が在りと
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登録日:2006年 05月 08日 00:00:00
AFP通信に寄せて
様々な地の
混沌へと赴き取材する人々
日常気づかないほどの細も
感じさせてくれる
ここに彼らへ敬意を
地球全てを
我々は知らない
知ることができない
例え一つ知り得ても
付随する様々な情報と
角度によって
正しくは知らない
中庸は難し
だが様々な情報の混沌の中においてこそ
導ける
鳥の目を持つ
彼らと
彼らを抱くこの箱物に
謝辞を
こういうメディアを待っていた
渇望していた
今や多くのメディアは
主観に支配され
汚れること久しい
我々は多くを知らない
主観によって排除されもする
日常の生活を営む上で
膨大な情報を取捨選択していくことを
求められる
だが目を背けてはならない現実がある
知り得た事を糧に
今日を明日を生きていくことができる
いつしか我々はそうなった
鳥の目を持つ
彼らと
彼らを抱くこの箱物に
謝辞を
永く渇望して
息絶えるとこを
一滴の水が地上に落ちる
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登録日:2006年 05月 03日 00:00:00
大漁と需要の不均衡
大漁は
彼らを冷やし固め
今や哀しき四角い物体
どれだけの人間が口にするとも無く
多くは冷蔵庫なるものの奥で
眠る
海は我らを許せまい
子らを生かすとも無く
獲り荒らす我らを
いにしえ人は
祈っただろう
僅かながら獲ることを許し給へ
我らが体で生きることを許されまいか
いにしえの海人は
海神に祈った
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登録日:2006年 04月 06日 00:00:00
中庸
人の世に
なぜこうも争いは絶えないのか
人は時として
欲望に惑わされ 足をすくわれる
欲望は様々だ
純粋でありたいと固持するのも
教えを貫き通すことも
それが人のためであるとの思いすらも
だが ひとたびそれが欲望だと
知り得たなら
中庸を知ることが出来るだろう
中庸こそが争いを遠ざける術を持つなら
喜んで
幻想の内の主義など捨て去ろう
アリストテレスが
孔子が
いにしえより発する
大いなる人類の言霊
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登録日:2006年 04月 05日 00:00:00
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